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ヤマコウモリ_18599

ヤマコウモリ NyctalusaviatorThomas 絶滅危惧II類
(環境省:絶滅危惧II類) コウモリ目ヒナコウモリ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 頭胴長88〜113mm、体重35〜60gの大型のコウモリ。翼を広げた大きさは40cm近くになる。体毛は茶褐色で、全体に光沢がある。
生息環境 丘陵帯〜山地帯の樹林に生息する。樹洞を昼間の「ねぐら」にし、夜間活動して昆虫類を食べる。
生態 繁殖期は7月〜9月頃と考えられる。繁殖は50頭程度の集団で行われ、メスのみが集まり出産・哺育を行う。その間、オスは単独または数頭の集団で生活する。繁殖期以外は、雌雄一緒に生活し100頭余りにもなる大きな「ねぐら」集団を形成して生活している。
分布状況 北海道、本州中部以北、対馬などに分布。かつては本州全域及び四国、九州にも生息していたとされる。国外では朝鮮半島、中国東部に分布。県内では飛騨地方の白川村、朝日村、美濃地方の白鳥町などで確認されている。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 生息するためには樹洞が形成されるような大径木のある自然の壮齢林が必要。したがって自然林の伐採により生息環境が消失しやすい。特に本種は低山帯に生息する傾向が見られるため、生息環境の消失度合が大きいと考えられる。
保全対策 大径木のあるような自然林は可能な限り保全に配慮が望まれる。
特記事項 コウモリ類の多くは秋に交尾を行うが、越冬後の翌春に排卵・受精が行われ、初夏に出産するという独特の繁殖形態をもっている。
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