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キマダラルリツバメ

キマダラルリツバメ Spindasistakanonis(Matsumura) 絶滅危惧II類
(環境省:準絶滅危惧) チョウ目シジミチョウ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた大きさ30mm前後の蝶である。翅の表面は黒褐色で雄は青色のにぶい金属光沢がある。裏面は黄白色で数本の黒い条がある。
生息環境 サクラ、マツなどの古木が生えている社寺の境内、城跡、公園、河川の堤防、学校の校庭などにあるハリブトシリアゲアリの造巣している樹木に生息する。
生態 成虫は6月頃に出現し、ヒメジョオン、オカトラノオなどの花で吸蜜する。吸蜜は白い花を好むといわれている。幼虫はマツなどの古木の樹皮下に巣を造るシリアゲアリ類と共生して生活する。ふ化した幼虫はアリの巣内に入ってアリから養分をもらって成長して蛹となり翌夏羽化する。
分布状況 本州に局地的に分布する。国外では朝鮮半島などに分布する。県内では美濃地方の郡上市白鳥町、同市八幡町、白川町などに確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 幼虫の生息環境であるシリアゲアリ類の生息する古木の減少があげられる。
保全対策 本種の生息しているような古木は可能な限り保全するよう配慮が望まれる。
特記事項  
参考文献  

文責:鈴木俊文