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藤九郎ギンナン
藤九郎ギンナン[とうくろうぎんなん]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 瑞穂市只越 |
所有者 | 西蓮寺 |
指定年月日 | 昭和40年9月7日 |
このイチョウは、JR東海道本線穂積駅北西500mの西蓮寺境内にある。この木の根元の幹周囲3.0m、目通り幹周囲2.7m、樹高は15mである。地上2.7mのところに4本の藤九郎ギンナンの穂木が接木されている。東の枝の周囲1.8m、長さ8.9m、西の枝の周囲1.6m、長さ3.5m(伊勢湾台風により枝折れ)、北の枝の周囲1.1m、長さ9.4mである。推定樹齢100年である。
ギンナン(イチョウの実)の形、大きさは多種多様であるが、藤九郎ギンナンと普通のギンナンを比較すると、藤九郎ギンナン(カッコ内は普通種)1個の生量は4.18g(2.10g)、縦2.5cm(2.2cm)、横2.5cm(1.5cm)、厚さ1.7cm(1.3cm)、殻の厚さ0.4mm(0.7mm)である。藤九郎ギンナンは普通種より大粒で、まるみをおびており2倍もの重さがあり、殻の厚さが逆に薄く、表面は滑らかで光沢があり、長く貯蔵が可能でありしかも美味である。このような特徴をもっている点において岐阜県一、おそらく日本一優れた品種であろう。