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大門自治会(山県市)

「大門自治会」(山県市)へ アドバイザーを派遣しました

 大門自治会(山県市)は、加入者70戸ほどの自治会として活動しています。自治会員の高齢化や自治会脱会者の増加がある中で、地域住民の防災意識の向上のための防火・防災訓練を毎年行っています。
 今後増加するであろう自然災害に対する自助のための備え、対策、心構えについての防災知識の向上を図るため、令和7年11月30日に講演会が開催されました。

「ぎふ地域の絆づくり支援センター」では「岐阜県地域の課題解決応援事業」により、この講演会に講師として、清流の国ぎふ防災・減災センター  中濃・東濃圏域お世話係で防災士の纐纈 友久氏を派遣しました。

主な講演の内容

〇近年の災害について

 初めに、大門地区での土砂災害、浸水害の可能性について、土砂災害ハザードマップを使っての説明の後、岐阜県内での過去の豪雨災害の様子、豪雨災害の様子、地すべり、急傾斜地の崩壊、土石流などについて、映像とイラストを用いた説明を受けた。 

〇地震に備えるには?

・地震ってどんなもの?
南海トラフ地震が、今後30年以内に発生する確率は60%から80%程度。
地震に備えるには、平時の対策が重要である。
断層型(直下型)地震とは、陸地の下で活断層がずれて起きる地震(阪神・淡路大震災、熊本地震、濃尾地震など)のこと。
海溝型地震とは、海のプレートが陸のプレートに潜り込むことによって起きる地震(東日本大震災、南海トラフ地震など)のこと。

マグニチュードとは、地震そのものの規模。 震度とは、地震の際に、ある場所が揺れたときの揺れの大きさ。
震度には、0,1,2,3,4,5弱、5強、6弱、6強、7の10段階がある。
震度0であっても、全く揺れていないわけでなく、 0.1、0.2など1に満たない震度を表す。

断層を表示した地図によると、大門自治会の近隣には濃尾地震で活動した梅原断層があり、地震についての特に注意が必要な地域である。

​阪神・淡路大震災の年齢別死者数のグラフからは、高齢者が半数を占めていることが分かる。若者に比べて俊敏な行動が取れなかったことが原因とも言われている。また、20代前半の若者の死者数も多く、これは学生等でアパートに住んでいた若者の被災が考えられる。

自宅の耐震補強を行うと同様に、アパート住まいの場合も居住する建物の耐震に注意しなければならない。


・家具転倒防止の取り組み

ー ただ漠然と対策するのではなく、何故やらなければならないのかを考えることが重要 ー

 家具類の固定については、L型金具などの実物の器具の説明を受けた。
 家具類の固定は、家の耐震化よりも費用は掛からない。
 また、転倒防止器具のL字金具は、小さくても十分効果はあるため、まずは出来るところから進めると良い。

・家具家電製品等の固定
 家具等の損壊を防ぐ、家具による怪我や死亡を防ぐ目的、そして家具がそのまま使える状態であれば、被災後の暮らしに困らない。

・家具家電製品の固定のポイント
ー いきなり満点を狙わない ー
 家の中の全ての家具を固定するのは大変なので、優先順位をつけてやれるところから行う。
 寝室の家具を固定 (タンス、テレビ、タンスの上の人形や置物、照明の固定)
 リビング台所の家具を固定(食器棚、冷蔵庫、電子レンジ、ポット、照明の固定、食器棚のガラスの飛散防止)

固定のポイントは、「重心は低く固定は柱へ」

・柱への固定時の注意点
 L型金具は、大きさよりも取り付ける壁の強度が重要となるため、間柱などに取り付けるのが良い。
 ※間柱(まばしら)とは、壁の構造を補強するために柱と柱の間に配置される小さな柱。

 間柱は、石膏ボード壁の裏側にあるため、正しい間柱の位置を確認して、転倒防止金具を取り付けること。
 壁の裏側にある間柱を探す方法としては、「プッシュピン」や「壁裏センサー」などを使うと容易である。「壁裏センサー」は数千円するため、各住民が購入するのではなく、自治会で購入し家具の転倒防止金具を取り付けたい住民に貸し出しをする方法が経済的である。

日頃から、防災意識を高めること

 訓練だけでなく、日頃から防災対策について話し合い意識を高めておくことが重要。
 講演会には、子どもから高齢者まで幅広い年齢層が参加され、熱心にメモを取る姿が印象的であった。
 講演会終了後、大門自治会から住民へ非常食用ビスケット、アルファ―米、防災ジップロックが配られ、防災意識を高められる良い講演会となった。

 
講演の様子 壁裏センサーの実演 講師
講演 道具 講師