選定理由 |
生物地理上、孤立した分布をしていると判断されるが、現状についての情報が乏しく判断できない。 |
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形態の特徴 |
殻はうすく半透明な凸レンズ形で、直径13mmになる陸産巻貝である。色は淡い黄褐色で、周縁の竜骨は鋭い。 |
生息環境 |
城跡や歴史的に古い神社、仏閣にあるツブラジイ、アラカシなどの常緑広葉樹林の周辺に生息する。 |
生態 |
死殻の採集地から推測すると、直射日光を避けて適当な湿り気のある朽木や落葉の間で分解途中の植物を摂取して生活すると思われる。食性、産卵期、などの詳しい生態は解明されていない。 |
分布状況 |
本州の千葉、神奈川、山梨、静岡、福井、兵庫、島根と九州の大分、熊本、宮崎、鹿児島の各県に分布地が点在する。県内では、美濃市、揖斐川町で確認記録があるが、1979年7月揖斐川町(旧谷汲村地域)で確認以後の記録がない。 |
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危険要因 |
樹林の伐採による林床の乾燥化などの環境変化が推測されるが、詳細は不明である。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
- 東正雄(1982)原色日本陸産貝類図鑑
- (財)自然環境研究センター(2002)自然環境保全基礎調査生物多様性調査動物分布調査(陸産及び淡水産貝類)報告書
- 湊宏(1988)日本陸産貝類総目録
- 大谷ジャーメンウイリアムズ・石田未基・西浩孝(2004)レンズガイ島根県に産す.ちりぼたん、35(2):日本貝類学会
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