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本文

絹本著色金森可重画像[けんぽんちゃくしょく・かなもりありしげがぞう]

分類 重要文化財
指定別
所在地 飛騨市古川町片原町
所有者 五峰山林昌寺
指定年月日 平成4年11月27日

 本図はくつろいだ平服姿で、上畳の上にあぐらをかいて座る可重を斜め正面からとらえたものである。近世武将の肖像画がほとんど全て衣冠束帯などの正装や法体で描かれているのに対し、本図は極めて珍しい作例である。
蜻蛉の意匠が斬新な感覚を与える着物や刀掛けに干された赤い手拭いなどは、みな可重ゆかりのものであると推定される。我が国の肖像画は像主の個性の表現に直接迫るというよりも、その人が身につけあるいはいとおしんだ品々をそれとなく描き込んで、その総体から醸し出される個性を象徴的に表現する傾向が強いのだが、本図も例外ではない。
陣中でも茶をたしなんだことからも明らかなように、可重はつねに余裕ある生活態度を崩さない教養豊かな武将であったようだが、本図にはそのような可重の人となりが余すところなくとらえられているといってよいであろう。
可重の画像としては、他に京都の龍源院に伝わる1本、これを大正10年(1921)に鳳山なる画家が模写した飛騨市所蔵のものなどが知られるが、本図は「国史大辞典」の挿図として選ばれていることからも明らかなように、もっとも代表的な金森可重の画像である。