本文
伝染性紅斑とは
- ひと言で言うと、どんな病気ですか。
- 大変な病気だと聞きましたが、何が大変なのでしょうか。
- どんな症状が出ますか。
- うつりますか。どうやって感染するのですか。
- どうしたら治りますか。薬やワクチンはありますか。
- どんなことに気を付けたらいいですか。
ひと言で言うと、どんな病気ですか。
ほほが赤くなることから「リンゴ病」とも呼ばれる、子どもに多い、ヒトからヒトへ感染する病気ですが、妊婦にとっては大変な病気です。
大変な病気だと聞きましたが、何が大変なのでしょうか。
伝染性紅斑に感染したことがない女性が妊娠中に感染した場合、胎児の異常(胎児水腫)や流産を起こすことがあります。
そのため、妊婦の方や、そのご家族、周囲の方は、特に予防に心がけることが必要です。
どんな症状が出ますか。
- 微熱やかぜの症状の後に、両ほほに蝶の羽のような赤い発しんが現れます。
- 続いて、体や手足に網目状やレース状に発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失します。
発しんの写真はこちらから(国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイトのページに飛びます)<外部リンク> - 大人は、関節痛や頭痛などの症状が出ることがありますが、ほとんどは自然に回復します。しかし、妊娠中の場合は前述のとおり警戒が必要です。
うつりますか。どうやって感染するのですか。
- 発しんが現れてからは、ほとんどヒトにうつす(感染させる)ことはありません。
- 発しんが現れる前のかぜの症状があるときに、咳やくしゃみのしぶき(飛沫感染)を浴びる、ウイルスのついた手で鼻や口にさわる(接触感染)ことで感染します。
そのため、気付かないうちに感染してしまうことがあるのです。
どうしたら治りますか。薬やワクチンはありますか。
- 特別な治療や薬はありません。子どもの症状は軽いため、症状に応じた治療により回復します。
- ワクチンはありません。
どんなことに気を付けたらいいですか。
- 病原体は「ヒトパルボウイルスB19」というアルコール消毒が効きにくいウイルスです。丁寧に手洗いをして感染を予防しましょう。
- かぜの症状があるときは、いつもよりもこまめに、丁寧に手を洗い、マスクをする、咳やくしゃみをするときは口と鼻をハンカチなどでおおうなど(咳エチケット)して、ヒトにうつさないように心がけることが大切です。
- 妊娠中の方、妊娠の可能性がある方は、かぜの症状がある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクの着用など基本的な感染予防をおこないましょう。また、かぜの症状の後に発しんが出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は医療機関に相談しましょう。
咳エチケット
- 咳、くしゃみをするときは、ティッシュやハンカチなどで口と鼻をおおいます。
- 咳、くしゃみが続くときは、マスクをして口と鼻をおおいます。
- マスクをしていないとき、ティッシュやハンカチなどがないときに、とっさに咳、くしゃみをするときは、手ではなく肘の内側で口と鼻をおおいます。
咳、くしゃみを手で受けてしまったら、よく手を洗いましょう。
さらに詳しい情報が必要な方は(参考リンク)
- 伝染性紅斑(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
- 伝染性紅斑(国立健康危機管理研究機構ホームページ)<外部リンク>
- 感染症発生動向調査週報(国立健康危機管理研究機構ホームページ)<外部リンク>