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如来荒神図[にょらいこうじんず]

分類 重要文化財
指定別
所在地 本巣郡北方町大門
所有者 円鏡寺
指定年月日 昭和34年3月10日

 荒神は仏法僧の三宝並びに伽藍の守護神として、また不信放逸の者を罰する神として崇められた。この神は人家の竈を居処とするといわれ、竈の神として祀られている。
荒神像には3種類ある。その一つは三宝荒神といい、不動明王などのような忿怒形をしたもの。その二は、如来荒神とよび、観世音などのような柔和な菩薩形をしたもの。その三は子島荒神となえ、衣冠に身を包んだ俗人形をしたものである。
円鏡寺所蔵の如来荒神図は、目の粗い絹地に、五智冠をいだいた如来荒神が右手に独鈷及び蓮華をもち、左手に独鈷鈴及び宝珠をもって蓮台に坐った相が描かれたものである。描線もしっかりしており、截金[きりがね]彩色も美しく、かつ本紙のいたみ、彩色の脱落も少なく、優れた仏画である。製作の年代は絹地その他の点から室町時代と推定される。

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