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絵天井[えてんじょう]

分類 重要文化財
指定別
所在地 羽島市竹鼻町
所有者 本覚寺
指定年月日 昭和44年1月22日

板絵墨画絵天井

 この絵天井は、田中訥言に学んだ本格的な大和絵画家、宇喜多一けい(草冠に恵の旧字)の雲龍絵天井である。
宇喜多一けい(草冠に恵の旧字)は田中訥言死後、土佐家に入門し、土佐派の第一人者となった。しかし、この雲龍は、モチーフに適合させるため狩野派の筆法となっている。太い墨筆で描き、目には胡粉を施し、明るく八方にらみとし、顔面や鱗は薄く、中央部は雲を隈取り、明暗の諧調で画面を構成している。龍の頭部を最も明るく浮き出させ、手足やうねったものが次いで明るく、鱗や尖った角は白く強く、雲は一段と調子を落として暗くし、龍を浮き上がらせている。この絵は嘉永3年(1850)頃の作と伝えられているが、明治24年(1891)の濃尾大震災で本堂が破損し、明治43年(1910)の本堂再建後、大正3年(1914)に森村宜稲によって補修された。

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