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多治見市生活支援体制整備推進会議
「多治見市生活支援体制整備推進会議」へ アドバイザーを派遣しました
多治見市生活支援体制整備推進会議は、多治見市内の13ある小学校区のうち9校区にある地域福祉協議会、6つの地域包括支援センター、ボランティア団体、事業所等の代表者を委員として設置されている。
高齢者が地域で自分らしく住み続けられる支援体制について、多様な主体間の定期的な情報共有並びに連携及び協働による資源開発等を推進することを目的に情報共有及び連携強化の場として会議を開催しており、地域住民による高齢者等を対象とした生活支援事業を学ぶために、令和7年2月13日に多治見市産業文化センターにて研修会を開催しました。
「ぎふ地域の絆づくり支援センター」では「岐阜県地域の課題解決応援事業」により、この研修会に講師として、岐阜市芥見東自治会連合会 会長山田正行氏を派遣しました。
講演内容
「絆を結ぶまちづくり」
初めに、芥見東地区の概要と現状について、昭和40年代に出来た県下最大級のマンモス団地(大洞緑団地)であるが、急速に進む少子高齢化により現在の高齢化率は4割強であり、単身高齢者の一人暮らしが多く、空き家も増加傾向にあるとの説明を受けた。
地域の活動は、自治会連合会、地域福祉協議会、民生児童委員、小中学校等と連携して「芥見東まちづくりビジョン」を作成して、地域の活性化、居場所づくり、つながりづくりを目的とした各種の活動により、絆を結ぶまちづくりをおこなっている。
<活動の事例>
・ふるさと良くし隊 オレンジ帽子とオレンジジャンパーを着用して、登下校時に子どもたちの安全を守る。
・自治会だよりの月刊化 情報の共有化を目指して、住民からの情報や意見についても発信する(ガラス張りの自治会)。
・芥見東まちづくり協議会 まちづくり協議会と連合自治会等の連携。
・みどりっこバス 足の不自由な方や高齢者の乗車をサポートしする、ボランティアも乗車しているコミュニティバス。
通院・買い物などの地域の足となっている。
・みどりっこちゃん みどりっこバスのキャラクター「みどりっこちゃんの歌」、「みどりっこちゃん音頭」等の制作。
・芥見東防犯パトロール隊 青色回転灯防犯パトロールカーで、「みどりっこちゃんの歌」をBGMとして流しながら行う、地域
の安全の呼びかけ活動。
・大洞の里山つくろう会 毎月第4土曜日に、大洞の里山の自然環境保全を実施。
・見守り愛チーム 近隣の4~8軒の住民でチームを作り、お互いに見守り、助け合う。
・小さな手助け 社会福祉協議会による、庭木の剪定や買い物等のちょっとした手助け。
・みどりっこマーケット 住民が趣味で制作したブローチ、財布、帽子等を、住民自らで販売する場所の提供。
・カラオケ機器導入 コミュニティ補助金で導入したカラオケ機器で、誰でも気楽に参加できるカラオケ教室、カラオケ祭
りを開催。
・みどりっこハウス 空き家を利用して、将棋、囲碁、介護相談などによる地域の活性化。
・婚活 新たに芥見東地区に居住してもらえることを目的とした婚活ランチ会など。
<いかにつながりを作るか>
井戸端会議のような誰でもつながれる場所として、みどりっこバスのバス停にベンチを設置。
敬老会や記念式典では、開会、閉会の言葉を藍川東中学生にお願いするなど、地域の住民と子どもたちによる三世代交流が出来るようにしている。
「芥見東市民運動会」は「芥見東市民うんどうかい」と名称を変更して、子どもたちを中心とした場となるように企画。「夏祭り盆踊り大会」も「夏まつり」の名称に変更。盆踊りは休止して、子ども神輿や子どもたちによる「芥見東ソーラン」へと内容を変えて住民のつながりの場としている。また、模擬店やキッチンカ―での集客方法などの取り組みについてお話しいただいた。
<質疑応答・情報交換会>
質疑応答では、岐阜市芥見東自治会連合会副会長の後藤憲次氏にも御協力をいただき、「みどりっこバス」の運営財源やヘルパーについて、里山の環境保全、「みどりっこハウス」の運営方法など、多岐に渡る活動の説明を頂いた。また、多治見市生活支援体制整備推進会議からの情報提供もあり、内容の濃い情報交換が行われた。
講演の様子 |
講 師 |
質疑応答の様子 |