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紙本著色鷹図六曲屏風[しほんちゃくしょく・たかずろっきょくびょうぶ]
| 分類 | 重要文化財 |
|---|---|
| 指定別 | 県 |
| 所在地 | 岐阜市長良雄総(岐阜市歴史博物館寄託) |
| 所有者 | 護国之寺 |
| 指定年月日 | 昭和56年9月16日 |

この屏風は、鷹狩りに使われる鷹を1羽ずつ描いたものを六曲一双屏風としたものである。筆致などから、江戸時代初期に制作されたものと推定される。
この屏風における画家の主眼は、鷹狩り用の鷹の様々な形態、色彩、動作などを正確に描き留めることにあったと思われ、的確な画技により、実現されている。
寺伝では、この屏風を土岐の鷹というが、土岐派の実体は曖昧である。制作時代、筆者などを確定することは難しいが、出来映えは優れており、美濃の絵画史上、意義のある作品である。また、1幅ごとに改装されず、押絵貼屏風の形態で保存されてきたことも評価できる。

