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明善寺庫裏[みょうぜんじくり]

分類 重要文化財
指定別
所在地 白川村荻町
所有者 明善寺
指定年月日 昭和43年5月6日

明善寺庫裏

 桁行13間、梁間7.5間合掌造屋根切妻造茅葺[きりづまづくりかやぶき]。江戸後期の建造とみられ、建物は全般に木割が太く、雄大である。
平面は正面向かって右側に半間の廊下を、正面は「エンノマ」まで矩折りにとり、その中に「ナカノデイ」10畳、「クチノデイ」10畳、「オクノデイ」8畳床付き、その横「チョウダ」6畳押入は、その奥に「ケショウノマ」6畳と物置を設け、これらの部屋は棹縁[さおぶち]天井としている。建物ほぼ中央の正面に「エンノマ」14畳、その奥に「ザシキ」10.5畳の間があり、中央に「イロリ」を設けている。その奥に3畳と6畳の間があり中央に押入が設けられている。玄関は「エンノマ」左脇にあって幅1間、奥行1.5間の土間となっている。その奥は廊下となっている。「ドウジ」玄関前に長4間と半間の吹放ちの土間が設けられ、その奥に幅3間、奥行1間の土間がある。この土間の玄関よりにもと便所があったようである。その奥に「旧マヤ」がある。現在は部屋になっているが、この2間は最初は全部「マヤ」となるべきではなかろうか、その奥に「ミンジャ」水屋があり、その奥に幅3間、奥行1間の土間が設けられている。以上桁行12間、梁間6.5間が当初の建築で、背面の廊下、左端1間通りは後世の建築になるものと思われる。

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