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久々利のサクライソウ自生地[くくりのさくらいそうじせいち]
久々利のサクライソウ自生地[くくりのさくらいそうじせいち]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 可児市久々利柿下入会 |
所有者 | 浅間神社 |
指定年月日 |
昭和53年8月15日 |
サクライソウは、可児市久々利の浅間山頂上にある浅間神社境内の神殿の南に自生している(面積1,413平方メートル)。この地には、ヒノキ、アカマツ、ソヨゴ、ツガ、コナラ、サカキ、アセビなどがみられ、やや薄暗く湿った場所にサクライソウが生息する。この植物は腐植土壌に生ずる死物寄生のユリ科の多年生草本である。地中に鱗片があり、直立した茎は黄白色で細長く硬い。また、葉は互生で小さい。高さ15cm程度で、例年7から8月に茎に淡黄色の小さな穂状の花をつける。
この植物は、桜井半三郎氏によって恵那山麓で採取された。明治36年(1903)7月、正式に学会に報告され、牧野博士が桜井氏の名にちなみ「サクライソウ」と名づけたものである。
この植物は岐阜県や京都府など、ごく限られた地方にのみ分布している。
