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永保寺庭園[えいほうじていえん]

永保寺庭園[​​​​えいほうじていえん​

分類 ​​名勝
指定別
所在地 多治見市虎渓山町
所有者 永保寺
指定年月日 昭和44年4月12日

 多治見市虎渓山町の永保寺観音堂前にある庭園である。永保寺観音堂は正和3年(1314)、開山堂は文和元年(1352)の創建で、いずれも国宝建造物である。夢窓国師が法弟元翁とともに菴居したのが正和2年(1313)であることから、観音堂は永保寺開山にあわせて建造されたと考えられる。
 庭園は観音堂の前庭であるが、創建から大きく時を経ずに造庭されたとみることができる。観音堂へ渡る橋(無際橋)はたびたび架橋されたと考えられるが、右岸や南岸の石組は営造当時のものとみられ、全体の景観も大きく手を加えられていない。
 池畔のいずれに立っても景観はすばらしく、観音堂、岩山、橋、池など、地割りの構成の巧みさ、視界におさまる広さと大きさがよく調和したみごとな庭園である。

永保寺庭園
写真提供:永保寺