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野古墳群[のこふんぐん]
野古墳群[のこふんぐん]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 揖斐郡大野町野 |
所有者 | 大野町 |
指定年月日 |
昭和32年7月10日 平成1年3月7日(追加) 平成26年10月6日(追加) |
野古墳群は、揖斐郡大野町の北端、標高約23mの低台地に位置する。約1km四方の範囲にわたり、前方後円墳や方墳など28基余りが密集して築造されていた。
現在、前方後円墳8基、方墳1基の9基が遺存する。これらの古墳群の周囲は水田や柿畑になっており、遠望すると古墳が海に浮かぶ小島のようにみえる。この地で最大の登越古墳は、全長83mで三段築成の前方後円噴である。最小の方墳8号墳は一辺15.8mの規模である。
昭和32年(1957)の史跡指定後に順次、指定地の公有化が図られ、昭和57年(1982)から平成6年(1994)まで、範囲確認を目的とした発堀調査がおこなわれた。
昭和57年(1982)の南屋敷西古墳の調査では周濠と外濠が確認され、出土した円筒埴輪から、築造年代は5世紀後半と想定された。翌58年(1983)の7号墳の調査では、主体部と周濠の確認調査が実施され、県下に類例の少ない帆立貝形古墳であることが判明した。
さらに、平成元年(1988)の調査では、モタレ古墳の周濠が確認されて木器が出土した。一方、平成6年(1994)の調査では、8号墳が一辺15.8mの方墳であること、それまで円墳とされていた9号墳が小形の前方後円墳であることが明らかになっている。
