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美濃国府跡[みのこくふあと]

美濃国府跡[みのこくふあと​​

分類 ​​史跡
指定別
所在地 不破郡垂井町府中
所有者 垂井町 他
指定年月日

平成18年1月26日

平成30年10月15日

 奈良時代から平安時代にかけ、律令政府(中央)は美濃を統治するために美濃国府を設置した。規模は東西約400m、南北約430mの範囲と考えられ、現在の垂井町のほぼ中央に位置する。
 垂井町により平成3年度(1991)から同15年度(2003)にかけて発掘調査がおこなわれた。その結果、国府の中心である政庁跡は、東西約67m、南北約73mで四角形に区画され、その内部には正殿、正殿前にある細長い西脇殿・東脇殿の3棟の建物跡が発見された。どの建物も当初は掘立柱建物で、奈良時代後半に礎石建物に改築したこともわかった。また、政庁跡の南側に朱雀路(幅約18mの広い道路)、東側に東方官衙地区(美濃国府の実務を担ったと考えられる建物群)も確認された。さらに、硯や墨書土器、緑釉陶器、巡方(役人のベルトにつけた飾り)などの貴重な遺物も出土している。

 この調査によって、美濃国の政治情勢を考慮するうえで重要な遺跡であることが判明し、平成18年(2006)1月、政庁域とその周辺部が国史跡に指定された。