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長塚古墳[ながつかこふん]
長塚古墳[ながつかこふん]
分類 | 史跡 |
---|---|
指定別 | 国 |
所在地 | 可児市中恵土野中 |
所有者 | 可児市 |
指定年月日 |
昭和31年5月15日 平成15年8月27日 |
長塚古墳は、木曽川とその支流の可児川に挟まれた標高約100mの段丘面に、前方部を西に向けて構築された二段築成の前方後円墳である。
平成7年度(1995)から同9年度(1997)にかけ、整備・活用のため可児市による調査がおこなわれた。その結果、墳丘の規模は全長72m、後円部直径38.4m、高さ約7m、前方部幅33.6mで、埴輪や葺石をもたないことが判明した。また、後円部の埋葬部から木棺や副葬品を運び入れたと考えられる墓道や、木棺を覆ったとみられる白い粘土郭が発見された。さらに前方部にも埋葬部分があることがわかり、捩文鏡やガラス玉などが発見された。周溝部については、その存在を確認したものの範囲を確定するには至らなかった。
これらの調査結果から、長塚古墳の築造は4世紀後半と推定された。
この古墳は、付近に構築されている前方後円墳の野中古墳、西寺山古墳とともに「前波の三ツ塚」と俗称されている。