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老洞・朝倉須恵器窯跡[おいぼら・あさくらすえきかまあと]
老洞・朝倉須恵器窯跡[おいぼら・あさくらすえきかまあと]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 岐阜市芥見 |
所有者 | 岐阜市 |
指定年月日 |
昭和54年5月31日 |
岐阜市の東部及び隣接する各務原市、関市には多くの古窯跡が分布している。これらは美濃須恵古窯群と称され、古代の美濃地域最大の古窯群である。老洞・朝倉須恵器窯跡はこのなかの支群である。
長良川左岸に延びる諏訪山の南側斜面にあるのが朝倉古窯跡群であり、7世紀後半から8世紀前半に須恵器を生産していた。北側斜面に位置するのが老洞古窯跡群であり、3基の窯跡が確認されている。この窯は7世紀末から8世紀中頃にかけて機能していた。
およそ7万点にものぼる出土品で、特に注目されるのが「美濃」「美濃国」と刻印のある須恵器の存在である。その多くは坏類であるが、当古窯群の官窯としての性格を示している。
これらの刻印のある須恵器は、奈良平城宮跡、伊勢斎宮跡、美濃国分寺跡などから出土している。
