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徳山の山村生産用具[とくやまのさんそんせいさんようぐ]
徳山の山村生産用具[とくやまのさんそんせいさんようぐ]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 揖斐郡揖斐川町東横山 |
所有者 | 揖斐川町 |
指定年月日 |
昭和62年3月3日 |
現在、徳山村は廃村となったが、かつては現揖斐川町内の揖斐川最上流域にある自然の恵み豊かな地であった。地区の人々はその恵みを巧みに生かして生活してきた。徳山の山村生産用具は、そのような住民たちの知恵や工夫をよく伝えている。例えば、木を利用した篭や鉢、ツチブネ、ムシロ機などは、どれも木材資源の豊富さを反映して分厚く重量感がある。また、溝を施したまな板、鼓状のタテ枕なども特徴的である。ほかに草を利用したものでは、自生するイラクサからとった繊維を使った織物がある。
これらの山村生産用具は、昭和62年(1987)、徳山ダム建設のために全村が離村するにあたり、村全体から収集したものであり、総数は5890点におよぶ。これらは現在、揖斐川町東横山の収蔵庫に納められている。
