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荘川の養蚕用具[しょうかわのようさんようぐ]
荘川の養蚕用具[しょうかわのようさんようぐ]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 高山市上岡本町飛騨民俗村 |
所有者 | 高山市 |
指定年月日 |
昭和38年5月15日 |
山間部に位置する旧荘川村(現高山市荘川町)では、耕作に適する農地が狭く稲作による収穫高も低かったため、それを補うために養蚕経営に励んできた。これらの養蚕用具はその際に使用されていたものを保存するものである。合掌造り民家における養蚕経営は、大家族制の崩壊によって労働力の確保が困難となり、急速に衰えていった。
現在、高山市の飛騨民俗村に所在する合掌造り民家は、かつて旧荘川村にあったものを移築したものであり、その2・3階には、明治中期まで存続していた合掌造り民家における独特の養蚕施設をそのまま遺している。これらの飼育用具や繭の処理用具類は、当時の養蚕方法や地域的特色を示すものとして貴重である。
