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本文

絹本著色三十三所観音像[けんぽんちゃくしょくさんじゅうさんしょかんのんぞう]

絹本著色三十三所観音像[けんぽんちゃくしょくさんじゅうさんしょかんのんぞう

分類 重要文化財
指定別
所在地 ​​揖斐郡揖斐川町谷汲徳積
(大阪市立美術館寄託)
所有者 華厳寺
指定年月日

平成24年9月6日

 13世紀前半の記録に、長谷寺に始まり三室戸寺で結願する三十三所の巡礼順が記され、本像はこれに依拠して描かれている。図像の特徴として古来、観音霊場として著名であった像が正確に描かれる点が挙げられ、背景に平安時代以来の伝統的な図像の蓄積があったことを物語っている。また、画面の中央に阿弥陀を配していることは、寺門派が主導した熊野信仰との関わりを示す可能性がある。制作時期は13から14世紀の間と考えられる。

 本図は、三十三所観音像における現存最古にして最大の作例であり、同時代の山水画としても類例のない規模である点が貴重である。