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太刀 銘國光[たち めいくにみつ]
太刀 銘國光[たち めいくにみつ]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 養老郡養老町養老公園 |
所有者 | 養老寺 |
指定年月日 |
大正4年3月26日 |
鎬造[しのぎづくり]、丸棟、小切先。磨上[すりあ]げ中心[なかご]の中央やや下った所に古雅大振りに太刀銘がある。刀身に素剣の彫刻がある。
少し磨上げのため反りは少ないが、それでも1.3cmあって品のよい太刀姿である。鍛えは小板目肌[こいためはだ]よく詰み地景[ちけい]入り地沸[じにえ]細かく、刃文は洗練された細直刃もよく締まり、幽[かすか]に足入る小沸附き金筋かかる。寺伝によると新藤五國光とされるが、古雅な姿形などからみて一代古く粟田口國光の作と考えられる。
左兵衛尉と号し則国の子(720年以前、正応の頃)の作品は稀であり貴珍である。この太刀は、徳川家康が関ヶ原戦勝の記念に寄進したものと伝えられる。