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本文

黄地蝶梅文様繍狩衣 黄地牡丹文様繍狩衣[きじちょううめもんようぬいかりぎぬ きじぼたんもんようぬいかりぎぬ]

黄地蝶梅文様繍狩衣 黄地牡丹文様繍狩衣[​きじちょううめもんようぬいかりぎぬ きじぼたんもんようぬいかりぎぬ​

分類 重要文化財
指定別
所在地 ​​郡上市白鳥町長滝杉山
所有者 (長滝)白山神社
指定年月日

昭和45年1月20日

平成16年6月8日

 本作品2領は、白山神社に伝来する刺繍で文様を表現した繍狩衣で、ともに銘文から延年舞[えんねんまい]に用いられた装束であると伝わる。通常の狩衣に比べて身丈が半分ほどと極端に短いが、端を折って仕立てている点などから、傷みによる欠失とするより、延年舞所用のために当初から短く仕立てたと考えられる。

 本狩衣に用いられた、裂の裏に糸をまわさずに表を一方向に針足長く柔らかく縫った渡し繍の技法、おおらかな花葉の表現、写実にこだわらず蝶にみられる羽や胴を4から5段の大胆な色変わりに繍い分ける手法は、桃山時代に通例のものである。また、蝶や花弁の縁取りなどに一部金糸が用いられ、この時期の刺繍の特徴も表れている。

 本作品は墨書銘により、製作年のみならず寄進者、縫師を知ることができる貴重な遺例であるとともに、刺繍がよく残されて保存状態も良好である。江戸時代初期に属する繍狩衣の希少な基準作品として極めて重要である。

黄地蝶梅文様繍狩衣    黄地牡丹文様繍狩衣