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本文

絹本著色仏涅槃図[けんぽんちゃくしょくぶつねはんず](汾陽寺)

絹本著色仏涅槃図[​けんぽんちゃくしょくぶつねはんず](汾陽寺)

分類 重要文化財
指定別
所在地 関市武芸川町谷口
(奈良国立博物館寄託)
所有者 汾陽寺
指定年月日

平成28年8月17日

 県内の多くの涅槃図は、いずれも同じ原本によった定型のものであるが、汾陽寺のこの涅槃図はやや異なっている。
 定型のものは、釈迦の姿勢は右手を枕にして斜下向きで、躰は山型で左手を腰の上に置いた所が頂点となり、頭部と膝の辺りが両側に下がっている。この姿勢が汾陽寺のものは、釈迦は正面向きで、躰は波状ではなく、むしろ長方形に近い。衲衣も濃く肉身は暖色を帯びている。周囲の人物も比較的大きく描かれ、高野山の涅槃図や新薬師寺の涅槃を連想させるものがあって優作である。上部がやや損傷しているが加筆も全くなく、県内最古最大のものである。寺伝では元は比叡山にあったとされるが明確ではない。