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牧村家住宅[まきむらけじゅうたく]
牧村家住宅[まきむらけじゅうたく]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 揖斐郡大野町西方 |
所有者 | 個人 |
指定年月日 |
昭和54年2月3日 |
牧村家はかつて大垣戸田藩領にあり、庄屋を務めていた農家である。現在の住宅については資料がなく、建築年代は明らかでないが、構造手法をみると18世紀前半と考えられる一方、元禄年間の建築との説もある。その後19世紀頃に土間広間境や戸口廻りの改造があり、さらに近年になって背面下屋を拡張している。
桁行9間余り、梁間5間半で南面するが、南・西面の縁と東西の半間通り、背面の1間通りは後世の拡張である。屋根は入母屋造[いりもやづくり]、茅葺である。平面は東寄り4間余りが土間で、床上部は整形4間の後ろに2室を加えた形になっていたが、昭和56(1981)から57年(1982)の解体修理の際、建築当初の3間取り広間型に復原された。
この住宅は3間取り広間型になる中型の農家で、美濃から尾張にかけて広く分布する鳥居建構造の代表的な遺例である。
