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旧若山家住宅[きゅうわかやまけじゅうたく]
旧若山家住宅[きゅうわかやまけじゅうたく]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 高山市上岡本町飛騨民俗村 |
所有者 | 高山市 |
指定年月日 |
昭和52年6月27日 |
旧若山家住宅は、御母衣ダムの建設にともなって水没した荘川村下滝に建っていた民家である。いわゆる合掌造の民家としては最南端に位置するものであった。昭和34年(1959)、主屋は高山市に寄贈され、市内の飛騨民俗村に移築されて公開されている。
この住宅は、当時の大野郡荘川村下滝に残されていた唯一の合掌造茅葺で、宝暦初年の建築といわれる。桁行16.9m、梁間14.3mで背面に1間半程の「ミンジャ」「フロバ」などが出張っている。前面に1間の廊下を設け、ほぼ方形に近い広大な平面をもち、一部に中2階を設けた4階建、2階以上は養蚕に使用されたものである。2階から棟木に向かって筋違いが設けられ、しかもそれが「キザハシ」階段の役目を果たしているなど、白川にはみられない特異な手法である。
