ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 教育・文化・スポーツ・青少年 > 文化・芸術 > 文化財 > > 安国寺経蔵[あんこくじきょうぞう]

本文

安国寺経蔵[あんこくじきょうぞう]

安国寺経蔵​あんこくじきょうぞう​

分類 重要文化財
指定別 国(国宝)
所在地 高山市国府町西門前
所有者 安国寺
指定年月日

明治42年4月5日
昭和38年7月1日(国宝)

 安国寺とは足利尊氏・直義兄弟が、夢窓国師の勧めにより後醍醐天皇以下、元弘の戦死者の冥福を祈らんとし、光厳上皇に命じて全国に建てさせようとしたもので、太平山安国寺は正平2年(1347)に瑞厳和尚が建立したと伝えられる。臨済宗妙心寺派。
 経蔵は桁行、梁間とも1間一重裳階[もこし]つき(外見は方3間重層)入母屋造柿葺[いりもやづくりこけらぶき]、妻飾は大虹梁大瓶束式[こうりょうたいへいつかしき]、軒は疎[まばら]垂木とし、鼻には繰形をつける。組物[くみもの]は裳階を出三斗[でみっと]の詰組とし、欄間は浪連子[なみれんじ]で飾ってあるが、柱下には礎盤がなく土台をおく。身舎[もや]の組物は出組とし、裳階との境(明層)にはおさ欄間をはめて内部を明るくしてある。出入口は正面中央間だけで、少し風変わりな桟唐戸[さんからと]の下に異様な連続藁座[わらざ]をあててある。内部は拭板敷とし、内陣の四隅柱は海老虹梁[えびこうりょう]をもって裳階とつなぎ、広い内陣をつくる。その天井は鏡天井、裳階は化粧屋根裏とし、すべて極彩色のあとをとどめた折衷式の建物である。なお、ここに我が国最古の八角輪蔵がある。