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麻しん

麻しん(はしか)

 麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって起こる感染症で、主な症状は、発熱、発しん、咳、鼻水などですが、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすこともあります。また、麻しんウイルスは非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染など、様々な感染経路で感染します。

県民の皆さまへ(注意喚起)

  • 麻しん患者と接触した場合は、発病までの期間を考慮し、接触後最大21日間の健康観察が必要です。
  • 麻しんとは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。感染から約10日後、風邪のような症状で2から3日熱が出て、その後全身に発疹が現れ、高熱が数日続きます。一過性に強い免疫機能抑制状態を生じるため、他の細菌やウイルスによる合併症が問題となります。肺炎や脳炎を起こし、1,000人に1人の割合で死亡します。さらに罹患後数年たち、亜急性硬化性全脳炎などの重篤な合併症も起こる可能性があります。
  • 麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いものです。麻しん患者が感染性を有する期間は、発熱前日から解熱後3日間までです。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します
  • ワクチンが予防には最も有効で、接種後2週間から免疫を獲得できます。患者と接触後、72時間以内の緊急ワクチンも有効といわれています。近年は麻しん含有ワクチンの2回接種が行われ、麻しんに感染する方の人数は減っています。一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
  • 発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、感染拡大防止のため必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。

医療機関の皆さまへ

  • 発熱や発しんを呈する患者を診察した際は、麻しんの可能性を念頭に置き、海外渡航歴を聴取し、麻しんの罹患歴及び予防接種歴を確認するなど、麻しんを意識した診療をお願いします。
  • 麻しんと診断した場合には、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)第12条第1項の規定に基づき、都道府県知事等へ直ちに届け出るとともに、麻しんの感染力の強さに鑑みた院内感染予防対策を実施願います。
  • 臨床診断例の届出基準(発熱、発疹、カタル症状)を満たしていなくても、臨床症状、疫学的な状況から麻しんが疑われる症例を診断した場合は、(検査結果が出ていなくても)速やかに保健所にご連絡ください。

海外へ旅行を予定されている皆さまへ

麻しんの予防について

麻しんの予防は、年齢に関わらずワクチン接種がもっとも有効な方法です。

  1. 以下の方は、定期接種の対象者です。確実に予防接種を受けてください。
    【第1期】生後12月から生後24月に至るまでの間にある者
    【第2期】5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学前の1年間にある者
  2. その他、これまでに予防接種を受けたことのない人も、予防接種をご検討ください。

(定期接種に関することは、お住まいの市町村にお問い合わせください。)

(定期接種以外の予防接種に関することは、最寄りの医療機関にお問い合わせいただくか、または「医療情報ネット(ナビイ)(厚生労働省)」<外部リンク>を御利用下さい。「都道府県固有の機能から探す」からお住まいの都道府県を選択の上、キーワード「麻しん」で検索してください。)

麻しんの発生状況

岐阜県の麻しん患者発生状況

  • 2013年:県内での麻しん患者の発生報告はありませんでした。
  • 2014年:県内で3例の麻しん患者の発生報告がありました。
  • 2015年:県内で1例の麻しん患者の発生報告がありました。
  • 2016年:県内での麻しん患者の発生報告はありませんでした。
  • 2017年:県内での麻しん患者の発生報告はありませんでした。
  • 2018年:県内で1例の麻しん患者の発生報告がありました。
  • 2019年:県内で8例の麻しん患者の発生報告がありました。
  • 2020年:県内での麻しん患者の発生報告はありませんでした。
  • 2021年:県内での麻しん患者の発生報告はありませんでした。
  • 2022年:県内での麻しん患者の発生報告はありませんでした。
  • 2023年:県内での麻しん患者の発生報告はありませんでした。
  • 2024年:県内で1例の麻しん患者の発生報告がありました。
  • 2025年:県内で2例の麻しん患者の発生報告がありました(4月18日現在)。

麻疹ウイルスは非常に感染力が強く、空気感染するため、一人の患者から多くの人に感染を拡大させるおそれがあります。
麻しんの唯一の予防方法はワクチン接種です。麻しんの定期予防接種の対象者は、必ず定められた期間内に予防接種を受けましょう。また、流行地域に渡航される方で、麻しんの罹患歴や予防接種歴がない方は、渡航前のワクチン接種をご検討ください。

全国の発生状況はこちら(国立健康危機管理研究機構ホームページ)<外部リンク>

リンク

国立健康危機管理研究機構ホームページ(麻しん)<外部リンク>
厚生労働省ホームページ(麻しん及び風しんについて)<外部リンク>

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