ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 知事 > 知事記者会見 > 知事記者会見(平成22年7月13日)

本文

知事記者会見(平成22年7月13日)

記事ID:0003445 2015年9月10日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成22年7月13日(火曜日)午後3時

知事

お手元に、ぎふ清流国体・ぎふ清流大会の「カウントダウンイベント」というものをお届けしております。おかげさまで、海づくり大会も無事成功裡に終わったのではないかと思いますが、いよいよ2年後に、岐阜国体が迫っているということで、今度は海づくり大会から国体へということで、清流の国づくりという一貫した流れの中で、取り組んでいくということでございます。特に、天皇杯・皇后杯を目指した選手強化でありますとか、それから施設の整備でありますとか、おもてなしを含めた地域の盛り上がりでありますとか、そういったことを県民の皆さんの力をお借りしながら、総力でやっていくと、こんなことかと思っております。それをいわば、促していく1つのきっかけとして、7月22日に、カウントダウンイベントを予定しております。海づくり大会で、いろいろと御骨折りいただいた方々に感謝状を授与すると同時に、ちょうどこれがあと800日というタイミングになるものですから、カウントダウンを始めると。また、冬季国体のスピードスケート競技の開始時期まで、555日という切りのいい日なものですから、そういうカウントダウンもスタートするということで、1時間ほど行事を予定しております。

今、選手強化は、特に現在の中学1年生から高校1年生が、2年後に少年種別での主力となりますから、年間を通じて、学校でいろいろと強化練習等々をやっていただいております。それから、成年種別につきましては、県内企業の皆さんに有力選手を雇っていただいて、応援していただいていると。また私どもも企業、大学などの団体・個人を強化指定させていただいておりまして、何としても天皇杯・皇后杯獲得を目指して、全力で選手強化を進めていくということでございます。

それから競技施設の整備も今、一斉に始まっておりまして、とりわけ84施設のうちの64施設の改修が必要でございます。今年度末までには、大体44%終えるということで、今整備が進みつつあります。例えば、長良川競技場でありますと、トラックを9レーン化するとか、それから長良川球場のファウルグラウンドの人工芝の更新でありますとか、テニスプラザのハードコート化でありますとか、そんな事も進めてきているわけでございます。

それから、ミナモ運動ということで、ミナモダンス、ミナモ体操、あるいはキャラクターとしてのミナモがいろいろな所で、国体の盛り上げに登場してもらっているということでございます。昨日も、田口福寿会さんから、十六銀行さんに続いて2団体目のオフィシャルスポンサーということで、協賛金をいただきました。引き続き協賛金あるいは募金等々を、多くの企業、あるいは個人の方々に御協力のお願いをしているところでございます。

イベント当日は、カウントダウンボードの御披露、除幕をさせていただきますが、メモリアルセンターと、それから県庁の前にそれぞれボードを設置して、あと何日ということで盛り上げていきたいと思っております。この資料の一番後ろのページに、メモリアルセンターのカウントダウンボードと、それから県庁前のカウントダウンボードについて、記載してございます。

それから資料はお配りしておりませんが、私自身、明日の夜、現地入りしますけれども、明後日木曜日1日と、金曜日の午前中かけて、全国知事会議が行われるということになっております。今のところ総務大臣も御出席の予定で、大体年1回この時期に、各県持ち回りでやってきているわけですが、今年の場合には、ご案内のように参議院議員選挙が終わった直後でございますし、議題もたくさんございます。そのうちの第1議題が、この参議院議員選挙結果を踏まえた、今後の知事会活動方針ということでございます。あと2番目以降の議題としては、個別テーマに入りますが、地域主権関連三法案の早期成立でありますとか、あるいは国の出先機関の廃止、義務付け・枠付けの見直し、一括交付金といった個別具体的な地域主権改革の推進、それから今、国の方から具体案が出始めました、子ども手当・子育て支援のあり方についての議論、あるいは後期高齢者医療制度改革、それから地方消費税、地方税制、地方交付税といった地方税財政に関わる課題、行政改革・雇用、景気対策、それから直轄事業負担金制度改革、社会資本整備、道州制等々、様々な議題がございます。

今度の参議院議員選挙の結果がいわば、衆参の本格的なねじれということになりまして、今年に入りましてからの通常国会でも、皆様方が報道しておられますように、内閣提出法案の通過率が55%強、戦後最低であったということで、既になかなか法案が通っていかないと。私どもが特に期待しておりました、地域主権関連の三法案も動いておりませんし、そういった中で、今度の選挙結果でさらに、ねじれということで、いろいろな地域にとって、あるいは地域主権を進めていくうえで必要な意思決定、法案、予算、そういったものがスムーズに行くのだろうかという危機感が、おそらく知事会の中であるのではないかと思います。そういったことを踏まえて、いろいろと活発な議論が行われるのではないかと思っておりますが、そういう知事会議がございます。

これは御案内のように全てオープンで、マスコミの方々も自由に取材を出来るという体制でやっておりますので、またフォローしていただければと思いますが、ちょうどたまたま日程的に選挙の直後ということでございますので、そういう意味で私どもといたしましては大変重要な会議になろうかと思います。

それから国の方もこれから急いで来年度の概算要求の作業に入らないといけないわけなので、まだこの概算要求の枠組みも示されていない状況でございますので、こういった流れの中で、地方としてどのように声を上げていくかと、そういう大事な会議になるのではないかとこんなふうに思っている次第でございます。

私の方からは以上でございます。

記者 国体に関連してですけれども、施設の整備が44%今年度末までに終わるということですけれども、未来会館はどうなるのでしょう。
知事 これは国体の施設とは直接関係ございませんので、むしろ県の行財政改革といいますか、県有施設を1つ1つどうしていくかという中で議論させていただいております。私どもとしては、未来会館、一定の使用料はいただいておりますけれども、毎年、予算的にはランニングコストが2億円ほどかかるということと、それから既に設立してから十数年経っておりますので、本格的な補修期にさしかかっております。いろいろチェックをしてみますと相当手がかかるということで、それに要する費用も考え、あるいは稼働率、あるいは岐阜市内に他に類似の利用できる施設の状況とか、いろんなことを考えますと、基本方針としては休止といいますか、少なくとも県の予算を使って維持をするということはもはやできないのではないかというふうに思っております。現在の指定管理者制度の下で、今年度末まで契約がございますので、今年度末まではこれまで通り運営をさせていただいて、それまでの間にいろんな方々のご意見を伺いながら、どういう使い方があるのかないのか、あるいはあの施設を欲しいとおっしゃる民間の方がおられるのかどうか、いろんな可能性を考えていきたいと思っております。私どもとしては23年度以降、追加的に予算を投入していく、し続けていくということは難しいのではないかというふうに思っております。これは、今年の3月末に決定いたしましたアクションプランの中でもそういう方向で述べられたことでございますが、何か今すぐにでも閉じてしまうというふうに見られておりますので、まだ来年の3月末までの間にいろんなご意見を伺っていきたいと思いますし、そこはある意味では率直に御意見、御提案があれば聞かせていただこうというスタンスでおります。
記者 ただ国体のメーンの会場になるすぐ真ん前が、休止の未来会館ということでは、よそから来られた方にもちょっとみっともないのではないかという気がしないでもないですが、あそこに立派なビルが建っている、それを廃墟みたいな形というのは好ましくないとは思うんですけれども。
知事 そういう御意見もあるかと思いますけれど、来年の3月末までにありとあらゆる御意見もいただきながら決めていきたいと思っております。ただ、23年度も24年度も2億円ずつ加えて本格的な補修にとりかかるというだけの財政的な余裕がないという面もございますので、いろんなご提案やらご要望やら、あそこを買い取りたいというところがあれば、それはそれでいろんな議論が出てこようかと思いますし、そこら辺も含めて大いに議論をしていきたいと思っております。
記者 昨日選挙が終わって知事のコメントをいただいたんですけれども、今日午前中に当選証書の交付がありまして、当選されたお二人とも県を元気にしたい、あるいは地域の活性化みたいなことを異口同音に仰るんですけれども、参院選の結果を受けて、県政をどう絡めていくのか、県政との関わりではどうなのかというところで、お話いただきたいんですけれども。
知事

今日当選証書の交付がありましたけれども、その折にお二人とも私の部屋をのぞいていかれましたものですから、それぞれにゆっくりお話をさせていただきましたが、地方の疲弊をなんとかしないといかんとか、ふるさとの活性化とか、そういうことについて大変意気込んでおられまして、私どもとしては大変ありがたいと思っております。また、お二人とも40代で、大変はつらつとしたフレッシュでエネルギッシュな方々ですので、是非国政の場で、そういう思いを具体的に実現できるような方向で努力していただけるとありがたいとそんなふうに思った次第であります。参議院選挙はあくまでも国政選挙でございますので、県政の選挙そのものではありませんけれども、お二人はそういう意味で地方の課題について、これまでも深い経験がそれぞれのお立場であったわけです。

参議院選挙全体で全国的に眺めてみますと、昨年の総選挙のときに地域主権は一丁目一番地だということで大きな旗を振りかざされた民主党の議論、これに対する自民党の議論、いろいろありましたけれども、今回の参議院選挙では、選挙直前に大変急いで地域主権戦略大綱をまとめていただきましたし、私はあれはあれで大きな方針といいますか、方向付けをしていただいたとい意味では大変よかったと思っております。これをどう肉付けしていくか、どう具体化していくかということが問われていると思う中で、必ずしもそういう地方の問題、地域の問題、あるいは地域主権の問題といいますか、今度の参議院選挙では必ずしもスポットライトが十分当たっていなかった、論戦の対象に必ずしもなっていなかったのではないかという感じがしております。そういうこともお二人には率直に申し上げまして、是非地域に対する思いのある若いお二人が新しい道を歩まれるわけですから、是非この岐阜県の地域の課題、現状を踏まえながら、また県政とも率直な意見交換をしながら、国政の場で活躍をしていただきたいと、そんなようなことを申し上げた次第でございます。

記者 参議院選で、民主党が惨敗という結果で終わったんですけれども、この結果を招いたことについて知事ご自身の考えを。神奈川県知事だと思ったんですが、民主党がマニフェストをころころ変えたのが影響したとの意見もありますが、その点についてはいかがでしょうか。
知事 民主党政権も成立してからまだ十分に時間を経ていないわけですけれども、昨年の総選挙から今回の参議院選挙という時間の中で、政権交代、そして新しいマニフェスト、予算、法律、政策、いろんなことがある中で、一方で政治と金の問題があったり、普天間の問題があったり、あるいは選挙戦では消費税の問題も大きくクローズアップされました。そういうなかで民主党政権のこれまでのありよう、全体について国民の現時点での考えというか、評価があらわれたのかなというふうにみております。
記者 先ほどお話の中で、衆参のねじれというお話をしていらっしゃいましたけれども、今回ねじれたことによって、さらに法案の可決が滞るという可能性があってですね、民主党が掲げる地域主権の法案も通りづらいと思うんですが、その点についていかがでしょうか。
知事

先ほどもちょっと申し上げましたように、今年の通常国会は法律の通らない通常国会で、せっかく閣議決定をし、国会に提出されてもなかなか通らない、あるいは審議さえもされないと。特に私どもが期待しておりました地域主権関連の三法でありますとか、それから東海北陸自動車道の四車線化につながる特別措置法とか、なかなか通らないということでやきもきしておりました。それがねじれになってさらに動きにくくなっては私どもとしては困るなというのが率直なところございます。それだけに、政策論議を是非オープンに、率直にやっていただいて、本当に国民生活にとって必要なものは、各党十分議論したうえで、国会が通るよう、お互いに協調できるところは大いに協調していただきたい。政策を立て、予算を立て、法律をつくり、具体化していくという、ある意味では真っ当な流れに、できるだけ多くの党が参加、協調をして、必要なものは必要なものとして通していただけるようにと。そういう流れがこれからどういうふうに出来上がっていくかということについて、知事会としても、あるいは一人の知事としても、まず大前提として地域にとって何が必要かと、何を国にやってほしいのかといったことについて具体的な提案提言、アピールをより積極的に強力にやっていく必要があるのではないかというふうに思います。

それから国と地方の協議の場の法制化について、これも法案ができているわけですが、国と地方だけではなくて、政党と地方との協議というのも与野党問わず積極的にこれからやっていかないといけません。そういったことを前提に必要な法案が必要なタイミングで通っていくような、そういった流れができることを期待したいと思います。

県議会ひとつとりましても各県いろんな状況があると思いますが、県民生活に必要なことは、イデオロギーとか各党に格別のこだわりがある問題とかではないものがほとんどでございまして、十分議論をして、条例にしろ予算にしろ煮詰めていく中で、場合によっては折り合っていくということで進めてきているわけですから、特に地域の関わりの深い問題というのは、やはり国政のレベルでも十分可能ではないかと思っておりまして、そういう流れを大いに期待したいということでございます。

だから、何党が作った地域主権だから気に入るとかいらないとか、おそらくそういうことではないのではないかと。そういう意味でさきほど申し上げました、各党と地方、都道府県なら知事会とのコミュニケーション、協議といったものには、従来以上に緊密に積極的にやっていく必要があるのではないかと思っております。

そういった思いをあさっての知事会議でも私自身としては申し上げようかなと思っております。

記者 先ほどの未来会館の話に戻りますが、基本的には県費負担を伴わない形での活用についての提案があれば考えたいというお話ですけども、県として、平成22年度末に廃止ということで、それから先は実質的にもう1回開館するのは難しいのではないかと思いますが、その期限までに県として活用方法を積極的に探っていく、例えば企業なり自治体なりと交渉を進めていくなど、そういったことを積極的に進めていくという考えはありませんか。
知事

未来会館をこんなふうに活用したいという提案があれば積極的に耳を傾けていきたいと思っておりますので、そういう意味では積極的にというか、いろんな機会にいろんな意見を聞いてみたいと思います。

いずれにしても本格的な修理のタイミングに来つつありますので、維持するならそれなりのコストをかけて、方針を決めて維持しなければいけませんが、ランニングコストプラス本格的な補修ということに関しては、今の財政状況、稼働率、それから他に岐阜市内に使用可能な類似の施設の状況を考えますと、もちろん活用していただいている方にはそれなりの御迷惑をお掛けする面もあろうかと思いますが、私としては今までどおりというのはなかなか辛いものがあるなということです。今、未来会館にFC岐阜が入っておられますし、子育てのステーションがありますが、このFC岐阜と子育てステーションに対しては、どんな所に移っていただけるのか、いろんな選択肢を私どもなりに考えながらご相談をしているところでございます。つまり、本格的な補修までは私どもは手をつけられないという前提で、どういった形でスムーズにやっていけるか、他の市町村も興味があれば歓迎しますけど、民の方で是非未来会館を活用してみたいという意見があれば歓迎するところです。ただ、時間的には今年度末までというところまでで率直な意見を聴かせていただきたいと思います。

記者 県としては、手をあげてくださいというスタンスなのか、協力してくれるところを積極的に探っていくのかどちらでしょうか。
知事

両方あると思います。私も折に触れて「どうですかね」という話はしております。話を聞きたいというところもないわけではないんですが、しかしそれが具体的にどうなるかというのはこれからです。

<外部リンク>