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令和4年10大ニュース

飛騨農林事務所2022年10大ニュース

第61回(令和4年度)農林水産祭において、(有)吉野ジーピーファームが内閣総理大臣賞を受賞​

 令和4年11月23日(水・祝)明治神宮会館において、国民の農林水産業と食に関する認識を深め、農林水産業者の技術改善及び経営発展意欲の高揚を図るため、国民的な祭典として実施されている農林水産祭畜産部門で、県内3農場(高山市、白川村、中津川市)で養豚業を経営している(有)吉野ジーピーファームの吉野毅氏、吉野聡子氏が県内養豚業として初となる内閣総理大臣賞を受賞しました。

 農場の特色である「安全・安心で健康な豚肉」の生産を実現させるため、農場内に病気を持ち込まない等の衛生管理を徹底しつつ、肉用豚に抗生物質等を一切使用しない完全無薬飼育を実践しながら、地域に根差したブランド豚生産や6次産業化を実現するとともに、専務取締役である聡子氏は、岐阜県女性農業経営アドバイザーとしても長く活躍されており、これらの取組みが高く評価されました。

式典写真1 式典写真2

第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会が開催、飛騨牛が躍進

 令和4年7月5日、8月30日に第12回全国和牛能力共進会に向けた種牛区・肉牛区の最終選考会で全出品区の出品牛が決定し、選抜された種牛14頭、肉牛7頭、計21頭全頭が管内から選抜される結果となりました。

 出品者、生産者団体、農業団体及び行政機関が連携して出品対策に取り組み、10月6日から10日に鹿児島県霧島市(種牛)および南九州市(肉牛)で開催された本大会において岐阜県代表として出場しました。

 出品者・関係者一同のご努力の結果、本大会では、改良並びに出品対策の成果を全国に示すことができ、種牛区・肉牛区共に前回大会を上回る好成績を収められました。

 また、今大会は「就農応援隊」として県内の農業高校・農業大学校の学生が県代表牛の飼養管理サポートに携わり、次世代の飛騨牛生産者が全国トップレベルの牛に触れる絶好の機会となりました。

【健闘した岐阜県選手団の皆さん】

全共

米・食味分析鑑定コンクール国際大会に今年も飛騨米が多数入賞

 令和4年12月2~3日に長野県小諸市で開催された第24回米・食味分析鑑定コンクール国際大会において、昨年に引き続いて飛騨米が多数入賞しました。総合部門において、金賞が3点、特別優秀賞が3点となり、岐阜県は入賞数で上位に食い込むことができました。

 夏場の天候不順等により飛騨地域は作況指数が97となるなど、米づくりには難しい年になりましたが、生産者の皆さんの美味しいお米づくりに対する高い意欲と真摯な努力により、好成績を収めることができたと思われます。

 12月22日に行われた国際大会の報告会では、入賞された生産者からさらに上を目指して挑戦していくことが表明されるとともに、生産者・関係者が一丸となった飛騨米ブランド化の推進を再確認しました。

【入賞された生産者の皆さん】

米コンクール

スマート農業導入で夏秋トマト灰色かび病予防を徹底、47億円達成に貢献

 飛騨蔬菜出荷組合トマト部会が、好調であった昨年をさらに上回り、組合結成以来初めてとなる販売額47億円を突破した。​

 その要因には、早い梅雨明けによる良好な生育や高値で推移した市場単価など複数あるが、その一つに関係者一丸で取り組んだ「灰色かび病」対策がある。

 「灰色かび病」は、果実に「ゴーストスポット」と呼ばれる被害を及ぼし、収穫量の減少だけでなく、市場評価も下げる。

 そのため、農業普及課では、環境モニタリング装置を農家ほ場に設置し、リアルタイムで灰色かび病リスクを評価、発生警報をJAメールシステムにて通知するとともに、農家へ下葉かきなど耕種的防除や薬剤による適期薬剤防除を呼びかけた。

 結果、昨年度は多発した「灰色かび病」を抑え、市場からの信頼も高まり、販売額47億位円突破に貢献することが出来た。

【設置された環境モニタリング機器】

トマト

県営経営体育成基盤整備事業玄の子地区にて大区画ほ場における担い手の営農開始

 令和2年度に飛騨市古川町是重地内で事業着手した県営経営体育成基盤整備事業玄の子地区において、第1期工事が令和4年6月に完了し、2.7haがこれまでの平均5a区画から新たに平均50aの大区画ほ場となりました。

 7月には整備が完了した大区画ほ場にて担い手農家による農作物の栽培が始まり、整備前に比べて格段に作業効率が向上した営農を実現しました。

今後は残る約9.7haのほ場について、令和6年度の完成を目指し整備を進めて行きます。

玄の子 玄の子2

水土里の展示会を種蔵棚田にて3年ぶりに開催

 岐阜の棚田21選に選定されている「種蔵棚田」にて開催された「新そばまつり」の会場内にて、コロナ禍で中断していた水土里の展示会を3年ぶりにイベント内で開催し、参加者に種蔵棚田の魅力や農業農村の持つ多面的機能のPRとアンケート調査を実施しました。

 「新そばまつり」は2日間で約900人の来場があり、そのうちアンケートには県内外、約100名の方にご協力をいただきました。

 アンケートでは、「多面的機能を初めて知った」や「きれいな景観を守りたい」などの感想もあり、農業・農村の持つ多面的機能の重要性について理解の醸成を図ることができたことから、今後も継続して取り組んでいきます。

展示会1 展示会2

飛騨高山高等学校の生徒(2年生)を対象に林業就業体験研修会を開催

 林業に関する専門教育を受けている飛騨高山高等学校環境科学科の生徒を対象に、地元の森林組合の森林技術者を講師に招き、林業就業体験研修会を開催しました。

 木材の伐採から搬出までの作業のうち、チェンソーによる伐採と重機操作について、基礎的な実習を行いました。

 また、県で導入した森林測量のためのデジタル機器(GNSS)の使用体験をしてもらい、最新のDXの一端に触れることができました。

 今回の研修を通じて、最新の機械や器具に触れることにより、生徒の林業への関心と、林業就業への興味が高まったのではないかと感じています。

     【グラップル操作】          【チェーンソー作業】          

グラップル操作 チェーンソー作業

     【測量機器体験】

測量機器体験

林道 宮・高山線 高山側工事区間がトンネル坑口に到達

 「林道 宮・高山線」は、高山市一之宮町地内を起点、高山市千島町地内を終点とする全体計画11,150mの林道です。

 昭和52年に大規模林道八幡・高山線として政令指定を受けて着手以降46年が経過し、その間に施工者(森林開発公団→岐阜県)、路線名(八幡・高山線→宮・高山線)など様々な変遷がありながら鋭意工事を進めてきました。

 この度、残工事区間1,577mを残すところとなり、高山側工事区間ではトンネル坑口予定箇所に到達(一部暫定完成区間あり)することができました。

 今後は、一之宮側工事区間に重点を移し、令和11年度の全線開通(予定)に向けて工事を進めます。

 現在、間伐などの森林整備に活用されるほか、沿線に工場、住宅地、宿泊・観光施設等が拡大するなどに寄与しています。また、完成後には国道41号線の高山市~下呂市間の唯一のう回路としての機能も期待されます。

林道1 林道2

令和2年7月豪雨災害 眠木地区 全体工事完了

 高山市岩井町眠木地区において、令和2年7月8日の梅雨前線豪雨により山崩れが発生し、渓流の渓床、渓岸を削りながら渓流脇の立木、土砂を巻きこみ流下し人家が被災した。7月13日に知事らが被災地視察を行い住民から被災状況等の説明を受けた。

 崩れた山腹斜面、荒廃した渓流を復旧するため令和2年11月から渓流の侵食の拡大、土砂流出を防止するため緊急県単治山事業により谷止工1基(堤長23.5m 堤高8.5m)に工事着手し、令和3年3月からは、災害の原因となった山腹崩壊地の復旧工事(谷止工1基、土留工7基、伏工3,073m2)、令和4年度には渓流の水を安全に流下させるため副提工1基、水路工17.0mを施工し一連の工事が完成した。このことにより豊かで安心で安全な生活が送れるようになりました。

      【災害状況】              【R4完成】

災害時 完成

森林整備と治山施設の一体的整備による事前防災事業

 令和4年度から「第4期岐阜県森林づくり基本計画」が始まりました。この中で治山事業としては、近年の気候変動による、激甚化、頻発化している豪雨により発生している山地災害の防災・減災を図るため「激甚化する災害に備えた山地防災力の維持・強化」として治山施設と森林整備を同じ流域内で実施し、山地防災力の強化を図る「事前防災地区整備」に取り組んでいくこととなりました。

 令和4年度は、大野郡白川村木谷地区において実施しました。

事前防災