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第10回円空大賞展

第10回円空大賞展

 江戸時代の修行僧、円空は、12万体もの個性あふれる神仏を彫った事で広く知られている。円空のふるさと岐阜県では、平成11年度から円空のもつ慈愛の精神や独創性を兼ね備えた現代芸術家を顕彰する円空大賞事業を展開している。
 今回は、円空大賞を非営利団体のTaraOcean財団(タラオセアン財団)、円空賞は、彫刻家の安藤榮作氏、画家の池田学氏、彫刻家の大嶽有一氏、記録映画作家の羽田澄子氏が受賞した。展覧会開催にあたり、高山市の円空仏11体と5人の受賞者の作品を組み合わせた会場構成をすることで、円空の生き方と作家、そして作家作品がつながり美しく反応し合う空間を創り出した。
 多目的ホールでは、TaraOcean財団の活動に参加したアーティストの鯨の作品を立体的に展示した。展示室では、入り口にTaraOcean財団、その先に独創的な4名の作家作品を一堂に配置し、会場全体からあふれ出る迫力とともに、観覧者に優しく、そして温かく語りかけるような展示をした。
 会期中には、TaraOcean財団、池田学氏による鑑賞会とワークショップ、羽田澄子氏の特別上映会を実施し、観覧者が作家の生き方をさらに深く学べる機会を設けた。
 岐阜県美術館から円空の精神を広く発信するとともに、県民を中心とした日本全国の方が優れた現代美術、芸術文化にふれる機会となった。

場所

岐阜県美術館(岐阜市宇佐4-1-22)

期間

2020年1月30日(木曜日)から3月8日(日曜日)まで

主催

岐阜県、岐阜県美術館

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