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サル痘
サル痘について
サル痘は、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの初めの感染が確認された、オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症で、一部のアフリカ地域で流行していましたが、2022年5月以降、欧州や北米等で報告が相次いでいます。WHO(世界保健機関)は、令和4年7月23日にサル痘による感染の拡大が続いているとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。また、国内では感染症法上の4類感染症に指定されており、令和4年7月25日に東京都で国内初の感染者が確認されております。
感染経路
・感染動物の咬傷、接触
・患者の病変・体液・血液との接触(性的接触含む)
・患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露
・患者が使用した寝具等との接触
症状など
・潜伏期間は、通常7~14日(最大5~21日) ・潜伏期間後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0-5日程度持続し、発熱1-3日後に発疹が出現。
・リンパ節腫脹は顎下、頸部、鼠径部に見られる。 ・皮疹は顔面や四肢に多く出現し、徐々に隆起して水疱、膿疱、痂皮となる。
・多くの場合2-4週間持続し自然軽快するものの、小児例や、あるいは曝露の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがある。
治療・予防法
・対症療法 ・天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされている。 ・流行地では感受性のある動物や感染者との接触を避けること。 ・手洗い、マスクの着用等、基本的な感染防止対策をまずは心がけましょう。
感染が疑われる場合
・サル痘を疑う症状が見られた場合、最寄りの保健所に相談してください。
・医療機関を受診する際には、公共交通機関を避け、自家用車など他の人との接触をなるべく避けられる交通手段を用いるようにしてください。また、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどでおおう等の対策をした上で受診してください。
サル痘リーフレット
・サル痘とは?(厚生労働省)<外部リンク>
リンク
・サル痘について(厚生労働省)<外部リンク>
・サル痘の届出基準(厚生労働省)<外部リンク>
・サル痘とは(国立感染症研究所)<外部リンク>
・サル痘患者とサル痘疑い例への感染予防策(国立感染症研究所)<外部リンク>