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令和4年度古川土木事務所事業成果
古川土木事務所では、令和4年度県土整備部基本目標である「「清流の国ぎふ」を支える人づくり・健やかで安らかな地域づくり・地域にあふれる魅力と活力づくり」をめざし、地域づくりや安心安全な暮らしを支えるための様々な基盤整備事業を推進して参りました。
今年度の主な完成事業等を紹介いたします。
今後も、限られた予算のなか、優先度を充分に検討しながら未来の地域を支える事業を推進して参ります。
事業推進にあたり地域の皆様のご要望にお応えきれなかったり、ご迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、どうぞご理解とご協力をよろしくお願いします。
令和4年度主な事業成果
1.一般国道360号「種蔵打保バイパス 成手・塩屋間」の供用開始
2.主要地方道国府見座線「八日町工区」の部分供用
3.一般県道古川宇津江四十八滝国府線「宇津江工区」[須代橋]の下部工完成
4.一般国道158号「笠見橋」の橋梁補修の完成
5.主要地方道神岡河合線「湯峰トンネル」の照明修繕工事の完成
6.国道360号 飛騨市河合町角川地内の道路防護柵の整備
7.一級河川宮川の河川改修事業の推進
8.飛騨市古川町「芦ヶ洞」砂防えん堤工事の推進
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1.一般国道360号「種蔵打保バイパス 成手・塩屋間」の供用開始
一般国道360号飛騨市宮川町祢宜ケ沢上(ねがそれ)地内から巣之内(すのうち)地内において、平成9年度から種蔵(たねくら)・打保(うつぼ)バイパスとして、7.55km区間の整備を進めています。
令和4年度は、同バイパス区間のうち「塩屋トンネル(延長946m)」を含む成手・塩屋間の延長約1.5kmを令和4年8月9日に供用を開始しました。
種蔵・打保バイパスは、一般国道360号の防災および安全性を向上させ、隘路(あいろ)や線形不良区間の解消、国道41号を補完する幹線道路として整備を行っております。
通行車両の安全や富山県への円滑な通行を確保するため、今後も継続的に整備を行っていきます。
≪供用区間の概要≫
供用開始:R4.8.9(火曜日) 12:30~
区間延長:1,540m(平成橋を含めた供用延長は1,782m)
事業期間:平成20年度~令和4年度
事 業 費:約47億円
≪位置図≫
≪バイパス概要図≫
≪完成写真≫
2.主要地方道国府見座線「八日町工区」の部分供用
主要地方道国府見座線は、上宝地区の住民にとって市中心部へ向かう重要な路線ですが、当該箇所はつづら折れの道路線形で車道幅員が狭いことから、冬季の積雪時は通行が困難となります。
この箇所の整備により、上宝地区から高山市中心部への観光アクセス道路として機能するだけでなく、災害に強い生活道路の確保を図るため、ヘアピンカーブの拡幅を先行して整備を進めています。
令和4年度は7工区136.1mと10工区224.9mの計361.0m区間を供用しました。
≪事業概要≫
事業着手 :平成20年度
全体事業費:約30億円
計画諸元 :工区延長1,740m、車道幅員2.75m×2車線
設計速度 :20km/h
≪(仮)宮川2号トンネル 位置図≫
≪完成状況写真(R5.3時点)≫
3.一般県道古川宇津江四十八滝国府線「宇津江工区」[須代橋]の下部工完成
一般県道古川宇津江四十八滝国府線は、飛騨市古川町信包を起点とし、高山市国府町に至る延長約9.8kmの道路であり、「古川宇津江四十八滝県立自然公園」、「四十八滝温泉しぶきの湯「遊湯館」」に通じる道路です。
本箇所は幅員が狭いうえ、スクールバスへの歩道が整備されていない(高山市通学路安全プログラムの要対策箇所に指定)など、安全な通行に支障を来たしています。
本工区の整備により、観光アクセス道路としての機能強化や安全な歩行空間の確保を図ります。
令和4年度は、須代橋の橋台と護岸工が完成しました。
≪事業概要≫
事業着手 :平成8年度
全体事業費:約7億円
計画諸元 :工区延長900m、車道3.00m×2車線+歩道2.50m
設計速度 :40km/h
≪工区概要図≫
≪状況写真(R5.6時点)≫
4.一般国道158号「笠見橋」の橋梁補修の完成
耐震補強として、下部工の橋脚巻き立て、上部工の水平力分担装置を設置し、補修工事として、橋面防水工、舗装打換工、伸縮装置止水工、高欄補修工及び塗装塗替工を行い、令和5年1月に完了しました。
≪完成写真≫
5.主要地方道神岡河合線「湯峰トンネル」の照明修繕工事の完成
トンネル内の照明および出入口の照明をLEDに変更し、長寿命化および消費電力の削減が可能となりました。
≪完成写真≫
6.国道360号 飛騨市河合町角川地内の道路防護柵の整備
国道360号 飛騨市河合町角川地内において、令和4年9月に道路防護柵(延長L=100 m)を整備しました。これにより、通学路の安全性を向上させることができました。
着工前 完成
7.一級河川宮川の河川改修事業の推進
高山市及び飛騨市を流れる一級河川宮川は、平成16年台風第23号洪水等甚大な浸水被害を受け、災害復旧事業や30年に一度の洪水が流下できるよう築堤・護岸工事や河道掘削工事などの河川改修事業を進めています。
また、飛騨市古川町谷地区の河川狭窄部では、令和2年4月から「大規模特定河川事業」として集中的に洪水対策を進めるほか、「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策、5か年加速化対策」により河川改修事業を強力に推進しています。
築堤・護岸工事状況(飛騨市古川町谷) 護岸工事状況(高山市国府町広瀬町)
8.飛騨市古川町「芦ヶ洞」砂防えん堤工事の推進
土石流の土砂災害警戒区域等に指定され、区域内には保全対象である災害時の防災拠点施設である「古川土木事務所」、第2次緊急輸送道路である「一般県道谷高山線」をはじめ、人家が点在していることから、平成28度年より砂防事業を進めています。
令和4年度には、砂防えん堤の本体が完成しました。引き続き、残工事である渓流保全工等の工事を推進していきます。