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令和3年度特定外来生物生息分布調査結果
調査の目的
特定外来生物による生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することを目的として、国民生活の安定的平成17年6月に、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」が施行された。
この法律では、問題を引き起こす海外起源の外来生物を特定外来生物として指定(2015年10月1日現在で110種類)し、その飼養、栽培、保管、運搬、搬入といった取扱いを規制するとともに、その防除などを実施することが定められた。
岐阜県においても、特定外来生物等による問題は深刻化しており、農林水産業への被害や、人家への進入など県民生活に不安をもたらす事態が発生しており、その対策が求められている。
今回の調査は、平成23年度、平成28年度に行った調査との分布変化を把握することを目的とし、生息、生育域が拡大している「重点調査」を中心に特定外来生物等の生息・生育状況を調査することにより、特定外来生物の県内の進入・拡散状況について最新の状況を把握し、今後の防除施策に役立てるための基礎データーとして活用する。
環境省外来生物法ホームページ<外部リンク>
調査の内容
アンケート調査
対象者及び調査方法
県、市町村関係者ほか、その土地に詳しい各種関係団体構成員等に対し、特定外来生物等の目撃・駆除情報をアンケート形式で調査協力を依頼した。収集した情報については、県域統合型GISを活用し、位置情報を整理しました。
アンケート調査の協力対象
森林管理署、猟友会、森林組合、JA、漁業協同組合、市町村、農林事務所、岐阜地域環境室、県事務所環境係、自然保護員等
調査方法
- 関係団体には、アンケート調査用紙(記載例を参考にして)記録していただいた。
- 各市町村、県関係機関には、岐阜県統合型GISで記録していただいた。
調査対象種
国内で定着が確認されており、生態系への影響のほか、人に危害を与える、あるいは、農林水産業に影響があるとされる以下の12種類を、重点調査対象種とする。
重点調査対象種
哺乳類:アライグマ、ヌートリア
爬虫類:カミツキガメ、ミシシッピアカミミガメ
魚類:オオクチバス、コクチバス、ブルーギル
無脊椎動物:セアカゴケグモ、アルゼンチンアリ
植物種:オオキンケイギク、オオハンゴンソウ、アレチウリ
調査結果
令和3年度生息分布調査結果 [PDFファイル/4.77MB]
※調査結果は、県域統合型GISからもご覧いただけます。
特定外来生物生息マップへ(ここをクリック)<外部リンク>
今回の調査にご協力いただいた関係者の皆様にお礼を申し上げます。