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ふれあいサロンクローバー

羽島郡岐南町「ふれあいサロンクローバー」へのアドバイザー派遣に関する取組

 「ふれあいサロンクローバー」は、高齢者世帯やひとり暮らし世帯が多い野中団地の集会室で、月に1,2回ほどサロンを開催している団体で、ポストに郵便物がたまっていないか、ゴミ収集の日などに声をかけ合って体調に変わりがないかなどを見守り合って、日頃からコミュニケーションを深めている。
 団地住民の中には、災害時に身を守り迅速に避難できるだろうか、助け合えるだろうかと不安を感じる人が多く、災害時の対応遅れが課題となっている。
 そこで、「ふれあいサロンクローバー」では、災害から身を守る方策を学び、防災意識の向上を図るために防災研修会を開催されました(平成31年1月10日)。

 「ぎふ地域の絆づくり支援センター」では、「岐阜県地域の課題解決応援事業」により、講師として、清流の国ぎふ女性防災士会会長伊藤三枝子氏を派遣しました。

 伊藤会長から、「防災について学びましょう!生き延びるための備えについて」と題し、講演が行われました。

 災害時の迫り来る生映像や避難所の様子、自ら被災地に足を運ばれた実体験に基づいた貴重なお話は、わかり易く説得力があるものでした。また、参加者とのフリートーキングを大切にし、女性の生活目線を活かしたアドバイスなど充実した研修会になりました。
 参加者からは、質問も出され、災害に向けた対策の重要性を共通認識し、自分ができる具体的防災活動につながっていく契機となりました。

講演の主な内容

  • 地震が起きた時に生き延びるためには、落ちてこない、倒れない、動かないという3つの「ない」がある安全な場所を見つける(作る)ことが大切である。備えとしては、家の耐震、家具の固定など安全な場所を作ることと、家の中の物を減らすことが大切である。
  • 安全な場所は、乳幼児や高齢者の立場から異なることもある。誰もが安全な場所という意識で「安全地帯」を考えることが必要である。
  • 備蓄品が被災時に使用可能かどうか考えてほしい。冷蔵庫や収納棚が倒れたり停電になったりすると食材や備蓄品は使えなくなる。
     そのため、転倒防止策をすることが必要となる。
  • 家具の固定は、高所に上っての作業のため高齢者等には難しい。家具の固定ができない、安全な場所も作れないという人は物を減らすという考え方で、部屋の整理をしてみると良い。家具が減れば安全な場所を確保できる。引き出しなどは、重いものは下の方、軽いものは上にと整理する。タンス、食器棚、台所、本棚、押し入れなどの物をできるだけ減らすこと。すっきり片付いた部屋は、居心地がよくなり一石二鳥でもある。
  • 年を重ねると困ることが多くなりがちだが、備えにより、困ることを増やさず元気に生活できる居住環境を整えることが必要である。
  • 夜中の地震への備えは、万全にすること。入れ歯や眼鏡、補聴器等大切なものは袋に入れて、揺れても転がらないようにする。入れ歯等がなくなると被災後の生活に大きな影響があり、心身の疲弊につながる。
  • 避難所は、大勢の人が限られたスペースで過ごすことになる。プライバシーがなくストレスを抱えることにもなる。被災しても自分の家で暮らせるように、備えが重要であることを考えてほしい。
  • 日頃からのご近所付き合いも大切である。お付き合い上手は防災上手といわれる。地域の行事などに参加して顔の見える関係をつくっていくと良い。
講演の様子(その1) 講演の様子(その2) 講演の様子(その3)
伊藤講師の講演 講演の様子 講演の様子2
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