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一之宮町まちづくり協議会

之宮町まちづくり協議会(高山市)

活動団体名

一之宮町まちづくり協議会

活動地域

高山市一之宮町地内

事務所

一之宮公民館内(高山市一之宮町3087番地)

地域の概要

 位山のふもとに広がる飛騨一之宮は、平成17年高山市に合併した支所地域(人口2,495人、824世帯、高齢化率33.9%平成30年8月末現在)で、気温の年較差が大きく、夏は最高気温が30度を超え、冬は氷点下15度近くまで下がることもある。北東部には飛騨山脈(北アルプス)を擁し、槍ヶ岳や穂高岳などの有名な山々を望み、宮川が流れ出す水のきれいな地域でもある。
 飛騨一宮水無(みなし)神社は、日本の古い歴史の本にも出てくる位の高い神社で、宮川の流域を守るために作られたと伝えられている。樹齢1,000年を超える臥龍桜は、国指定天然記念物で、地域の人みんなで大切に守っている町のシンボルでもある。

会の概要

 高山市が進める行政と地域住民との「協働のまちづくり」のモデル地区として他の1地域と共に指定され、平成25年7月「協働のまちづくり準備委員会」の設立後、一之宮地区連合町内会と一之宮町社会教育委員会の当協議会への一本化などの調整・検討を経て、平成26年4月に他の18地区より1年先行して、新しい形の住民自治組織である「一之宮町まちづくり協議会」が発足した。

活動の目的

 一之宮町が抱える多種多様な地域課題を町民と洗い出し、町民全員の力で課題解決に取り組むことを目的に、各事業を「自分たちのまちは自分たちでつくる」意識で活動している。

活動内容

 詳細は別紙「平成30年度一之宮町まちづくり協議会事業計画」参照。事業計画は、こちら[PDFファイル/325KB]

  • 本部(会長、副会長4名、会計、町内会長会議代表、事務局にて、まちづくり協議会活動を統括)
    • まちづくり計画策定、各町内応援事業、自由な発想を得るアクティブプロジェクト、地域の街灯電気料金支払い
  • 実行委員会(大きい事業を本部事業から外し、実行委員を募り企画運営を実施)
    • 納涼夏祭り、一之宮町敬老会、一之宮町文化祭

平成30年度夏祭り
​平成30年度夏祭り(盆踊り)

平成29年度敬老会
平成29年度敬老会(開会挨拶)

平成30年度敬老会
​平成30年度敬老会(懐メロ合唱)

平成29年度文化祭
平成29年度文化祭(寸劇)

  • 町内会長会議(各町内会長により市関連機関と町民との双方向のパイプ役)
    • 町内環境整備、町内会長班長研修会
  • 防災防犯部(自主防災組織体制整備と消防署等行政機関との窓口)
    • 消火栓塗装、防災集会、地域安全パトロール事業助成
  • 福祉部(子ども、高齢者の居場所づくり事業で世代間交流を展開)
    • 園児との交流、福祉研修講座、みんなの食堂「さくら」、みや交流サロン
  • 青少年育成部(子どもの体験を通じて郷土愛を育む活動展開)
    • 体験の風、サタデイサークル、子ども見守り活動、子ども関係団体との連携強化、事業助成

平成30年度体験の風
平成30年度体験の風(お米を作ろう!)

平成30年度サタデイサークル
平成30年度サタデイサークル(親子で料理)

  • 体育部(町民参加スポーツ行事展開)
    • 対抗ソフトボール大会、地区対抗体育大会、飛騨位山トレイルスポーツフェスティバル、そり大会

平成30年度6地区対抗体育大会(女子ソフトボール)の画像
平成30年度6地区対抗体育大会
(女子ソフトボール)

  • 産業振興部(まち協連携組織事業への財政支援)
    • 飛騨生きびな祭り、一之宮桜を守る会、梅花藻を守る会、宮笠愛好会、ローラースキーみや大会
  • 文化教養部(町内文化遺産の保護、諸活動の展開)
    • 文化財調査、体験ツアー、教養文化講座、ふるさと写真館
  • 広報部(広報誌発行に向けた取材実施)
    • 広報誌毎月発行、ホームページ更新

課題

  • 各部の事業活動内容がマンネリ化しているとの意見もあり、今後の活動内容について苦慮している。
  • 合併前の村当時の行政への依存意識がまだ多くあり、多くの住民がまちづくりにあまり興味をしめさない。
  • 活動を推進する担い手の任期を2年とした中で、次の担い手を探すことが容易でない。現在の活動に参画している者の意見を取り入れながら活動する場を設け育成していくか苦慮している。また、各事業のマンネリ化の解決策として、実行委員を公募し企画運営を主体で実施したが、コンセンサスがうまくとれない、横の連携が図りにくい等の理由により、うまくいかない現状にある。組織改編をした際に部長会を設置したがうまく機能していないのもひとつの原因と考えられる。

今後の展望

 今までの事業活動はイベント行事が主体であったが、今後は「子ども、高齢者、弱者」に向けた活動を軸に施策を継続していく展開していくことが必要と考えている。
 また、新たな取り組みとして、平成29年度より「アクティブプロジェクト」、平成30年度より「さくら食堂」「文化財調査」が始まった。運営に自由な発想を反映する為に組織された「アクティブプロジェクト」。30代から40代の若者世代を中心に、「アクティブメンバー」と呼ばれる有志が、意見の収集と運営、企画を行う。
 「みんなの食堂さくら」については、高山市の子供に関する貧困の講演会をきっかけに、地域の現状を知った町民による自発的な活動として開始された。毎月2回一之宮公民館にて、開催される「さくら食堂」には、「食」を通じた交流事業と併せ、高齢者や子供の居場所づくりを通じて、コミュニティの場を提供する目的もある。
 「文化財調査」については、寺社を始め、多くの指定文化財が残る一之宮町であるが、高齢化により昔の事を話せる人が減少傾向にある現状を踏まえ、指定されているもの以外にも「忘れさられていくような文化財」「後世に残したいもの」を次の世代に伝承していく文化財調査活動も始まっている。
 また、国が法整備を進める「コミュニティスクール」に対しても、導入される前に取り組んでいこうと、中学生が参加して文化祭芸能発表等の運営、企画を行っているが、学校自体の行事の多さやカリキュラムの問題で課題となっている。

取材担当者の意見・感想

 高齢化による事業への参加低迷や若い世代の減少等地域の課題が山積している中、現状の組織体制や活動状況に満足することなく、常に工夫を取り入れ、町内やまちづくり協議会の活性化を図っている姿勢が見受けられた。

【取材担当者】ぎふ地域の絆づくり支援センター啓発推進員[岐阜県コミュニティ診断士(見廣貢輔、伊藤健生、山本秀雄)]

取材の様子(平成30年9月3日)

取材の様子1取材の様子2取材の様子3

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