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知事記者会見(平成29年11月20日)

記事ID:0016772 2017年11月22日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成29年11月20日(月曜日)15時00分

司会  それでは、知事定例記者会見を始めます。
 それでは、知事お願いいたします。
知事

 お手元に資料をお配りしておりますけども4点ご報告させていただきます。
ひとつは、「オール岐阜・企業フェス」の開催でございまして、12月1日、2日に、去年に続いて2回目となるわけですが、この人手不足、人材不足という中で、県内外の学生の県内企業への定着をあるいは就職促進を図るということでありまして、いわゆる就職活動の事前の企業研究という位置付けになるかと思います。県と産、学、金融機関、それから各自治体、皆連携をしてやろうということで、今年は247社と昨年よりもかなり参加企業が増えておりますし、高校生にもモチベーションを持ってもらおうということで、去年は大学生だけだったですけども、高校生も対象にしようということで、参加者数も大幅に増えるのではないかと思っております。
 内容的には3つのエリアを設けて企業ブースで企業の生の声を聞いていただくということで、去年、私も覗きましたけれども人気のある企業・ジャンルと、そうでないジャンルと若者の間でいろいろとあって行ってみると分かりますし、企業の皆さんも肌で感じるわけで、感じた所でどのように人材を確保していくかといったお互い刺激になるのではないか、そんな印象を受けました。それから、特設の講演会場を設けまして、企業を選ぶに当たってどう考えたらいいかとか、面接の時の姿勢はどういう姿勢がいいかとか、諸々就職に役立つような情報提供をしてもらうと。それから、3つ目が端的に「就活支援ゾーン」ということで、県内の求人情報でありますとか、移住・定住情報でありますとか、「岐阜県ワークライフ・バランス推進エクセレント企業」を認定しているわけですが、そういった情報でありますとか、あるいは企業へのインターンシップをやりたいという人があればそれも受け付けるとかですね、いろんな角度から岐阜県の企業に興味を持ってもらうという試みでございます。

 それから2番目がこれもまた人材育成、人手不足対策ですが、介護人材の育成について介護する皆さんの職場環境の改善とか支援とかを積極的にやっていただいている事業者を県が認定するということで、これも昨年が初年度で62事業者を認定させていただいておりますけれども今年も認定するわけです。それに当たって、この制度をよく知ってもらおうということでロゴマークと愛称を募集させていただきましたところ、県内外から大変大勢の応募がありまして、ロゴマークが48点、愛称が157点で、全国的に応募がございまして、この分野の関心の高さを感じた訳でございます。今回、最優秀作品を決定して、これを今後活用していこうということでございます。
 ロゴマークの方は、青森県在住の工藤和久(くどうかずひさ)さんの応募作品でございまして、青森県に在住しながら岐阜県に想いをいたしていただけるということでありますけれども、岐阜県の「G」を基調に、ピンクの色で思いやりとか、優しさとか、慈しみとか、ふれあいとか、そんなイメージを醸し出すと。
 それから愛称の方の最優秀賞は、山梨県在住の水木亮(みずきりょう)さんという方で「ぎふ・いきいき介護事業者」と、非常にシンプルで分かりやすい、介護職員もサービスを受ける方も皆でいきいきとやっていこうというニュアンスかと思いますが、この二つをそれぞれ選ばせていただきまして、来週の月曜日に、ぎふ清流文化プラザで「岐阜県介護事業者フォーラム」をやりますので、その時に表彰と今年度の認定証の授与式をやろうと思っております。また、認定事業者がどんな取り組みをしているのかといった発表もしていただこうかと思っております。

 3番目が、「岐阜県福祉友愛アリーナ」というこれは仮称でございますけども、平成31年6月の供用開始を目指して、この12月1日からアリーナの建設工事がスタートするということでございます。県内には、これまで障がい者用の体育館がございませんで、車椅子バスケット競技をはじめとして各種障がい者のスポーツ団体から要望が多く寄せられておりまして、「ぎふ清流福祉エリア」にいろんな施設を順番に整備しているわけですが、希望が丘特別支援学校体育館の建設に合せてアリーナの整備をすることにした次第でございます。
 ここにパネルがございますけれども、例えば、バスケットボール、バレーボールの公式コートが1面、練習用としては2面とれるフロア、それからサウンドテーブルテニス室を1室ということでありますし、昨日、テレビのニュースでもやっておりましたが、パラリンピック競技種目であるボッチャをするスペースであるとか、車椅子バドミントンのコートでありますとか、パラリンピックあるいは全国障がい者スポーツ大会の競技種目をはじめとして障がい者の方々にスポーツ、レクリエーションを楽しんでいただけるような施設にしていこうということであります。館内はバリアフリーであることはもちろんでありますが、文字メッセージを表示できるテレビモニターの設置でありますとか、音声案内装置の設置でありますとか、視覚障がい者の方、聴覚障がい者の方にも安心して使っていただけるようにと工夫をしております。近くに、「福祉友愛プール」がございますが、これは非常に多くの方に活用していただいておりますし、県外からも訪問客が非常に多いのですけれども、プールとあわせて障がい者の皆さんの社会参加、スポーツ推進、競技水準の向上ということで「障がい者スポーツの中核拠点」ということで整備していきたいと思っておりますので、またよろしくお願いしたいと思っております。今度この工事がスタートするということで、供用予定は31年6月でございます。

 最後に、「新規就農者を応援する会」というのを今月29日にやらせていただこうということですが、これはちょうど1年前の昨年11月に皇太子同妃両殿下のご臨席のもとで、過去最大規模で「全国農業担い手サミットinぎふ」をやらせていただいたわけですが、この大会では、農業高校生や農業大学校生にいろんな面で活躍をしていただいたり、各地に「就農応援隊」ということで地域ぐるみで就農者を応援していこうというような仕組みを作って、就農相談から研修、営農定着、あるいは地域への溶け込みとか一貫して支援する「岐阜県方式」ということで、そのワンストップサービスでいろいろと支援する「ぎふアグリチャレンジ支援センター」も今年の4月に開設しておりますけれども、諸々そういったことをやってきておりますが、さらに今年度、柿、栗、トマトなど4か所、新たに研修拠点が県内にできまして、これで12か所県内に研修拠点ができることになります。
 ということで進んでいる中で、担い手サミット1周年ということで、一過性に終わらせないように、去年の盛り上がりとその後のいろんな進展を踏まえながら益々新規就農者を育てていく機運を高めていこうということで関係者、応援する人もされる人も一堂に会して、「新規就農者を応援する会」ということで開催させていただこうと思っております。
 活動事例でありますとか、この間、仙台で和牛能力共進会がございましたけれども、「高校生の部」で岐阜県は最優秀賞を取ったわけですけれども、こうした飛騨牛生産を目指す高校生に対する応援活動といったものもやってきておりますので、これもひとつの成果として発表させていただこうかと、いろいろと内容的には盛りだくさんのプランを考えております。それから、「飛騨・美濃就農応援大使」として、SKE48の「北野瑠華(きたのるか)さん」、お笑いコンビの「流れ星」、いずれも岐阜出身の方ですけれども引き続き発信をお願いしようと考えております。

 しばらく不在にしておりましたので、海外でのトップセールスについて、一言申し上げたいと思います。色々と、丁寧に報道していただきましたので、かなり今回のトップセールスについては、情報は流れていると思いますけれど、今回テーマが多岐にわたっておりまして、いわば、「清流の国ぎふ」をまるごとキャンペーンするというものもあれば、飛騨牛とか柿とか特定の品目に焦点をあててキャンペーンをするものもあれば、あるいは、旅行会社とタイアップしてもっともっと岐阜に観光客を送り込んでいただこうというようなキャンペーンもあれば、国連の世界観光機関というのがスペインのマドリードにありますので、県としては全国で初めて賛助会員として加盟をして、国連の機関とも連携を取りながら岐阜のPRもやりますし、国連の動きも絶えず把握できるというようにしておくというような仕掛けの面でありますとか、色々と観光・食・モノのアピールをしてきました。ロンドンでは、著名なデザイナーの方々とも接点をもちながら、岐阜の商品のデザイン、あるいはその先、商業化に向けてですね、戦略をいろいろと議論させていただいたこともありました。
 それから、飛騨牛のお店をロンドンで新たに指定をさせていただきました。それから、個別の問題ですけれど、サラマンカと岐阜とのご縁ということで、サラマンカにお邪魔しましたら、大学街ですから、大学がメインでありますけれども、大学総長さん、この大学の日本スペイン文化センターの所長さんとかが、来年サラマンカ大学の創立800周年ですから、岐阜県でも対応してやっていこうと、800周年記念だけではなしに、末永く大学間の交流をやっていこうとで、特に医学とか薬学がこのサラマンカ大学は特色のあるところでございまして、丁度、岐阜大学、岐阜薬科大学といったところも、これから交流して行こうということで合意書を取り交わしたりしました。
 それから、辻さんが修繕したパイプオルガンを見せていただきましたけれども、500年程の歴史で鍵盤の一つ一つが丸くえぐれておりまして、500年も経つと固い象牙がこんな風になるのかと思いましたけれども、それだけいろんな人が弾いているんでしょうが、触らせていただいたら、天皇陛下皇后陛下が御触りになった以来ですよ。といわれまして、大変畏れ多く感じたところであります。また、「美智子さまホール」というのが日本スペイン文化センターにありまして、これも日本との交流に活用しようということなのですが、来年の800周年のなかで岐阜県も活用させていただいてアピールしていこうかということでございました。
 また、東京オリンピック・パラリンピックについては、イギリスのオリンピック委員会、フランスの陸連が本格的に選手団を思い切って送りますよということで、これまでもリオのメダリストも来ているわけですけれども、更に更に大きなデレゲーションがおいでになるということで、私どもも、これからも交流を深めていきましょうということで合意をいたしました。
 航空宇宙の関係では、かかみがはらのアピールをしてまいりましたけれども、ヨーロッパには、アメリカのNASAに対抗してESAというEU各国がお金を出し合って共同で運営している宇宙開発機関があるわけですが、ESAとの連携とか、パリには、ル・ブルジェ航空宇宙博物館がありまして、エアショーをやっているところにすばらしい航空宇宙博物館があるのですけれども、アメリカのスミソニアン航空宇宙博物館にはかなわないとか大したことないとか言われているのですけれども、私どもからしたら垂涎の的ですよね。非常に立派な施設がありまして、そういうところとの交流もということで、たまたま、色々と話をしていたら、ESAの担当の方のお父さんがフランスのアリアンロケットのかつての責任者でありまして私も宇宙を担当しているときに、そのお父さんとしょっちゅう行き来をしておりましたものですから、これも奇遇だということで早速お父さんに報告するということで、文句なしに、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館と連携してやろうということで、とんとん拍子に話が進みました。偶然ではありましたがありがたいことでございました。
 同じく、たまたまタイミングがよかったんでしょうけれども、マクロン大統領夫妻とも話をする機会がございまして、あれこれ色んな話をしているなかで、飛騨牛の話をしましたら、それは、神戸牛と比べてどういう風に味が違うのかとか色々聞かれまして、飛騨牛の素晴らしさを一生懸命力説しましたら、それじゃあエリゼ宮で一回出してみようということで、段取りをつけようじゃないかというようなお話しで、非常に積極的にこちらの話を聞いていただいたので、いい機会を与えられたと思っています。そのようなことで行って参りました。
 テーマが多岐に分かれておりますが、やっぱりヨーロッパの日本に対する関心という中で岐阜県が岐阜県らしさを大きく掲げてアプローチしていくことの手ごたえというのは、色んなテーマ共通で感じております。あまり言われておりませんけれども、直近の数字で、例えば、スペインから日本にやってきて日本でお泊りになったお客さんの行き先として、1位が東京、2位が京都、3位が大阪、4位が岐阜ということで、今、岐阜県が4番目で頑張っておりますし、同じ意味でイタリアから日本に来るお客さんの行き先として岐阜県は7番目でありますし、フランスから来るお客さんの行き先として岐阜県は8番目、ドイツから来るお客さんの行き先としては岐阜県は8番目、イギリスから来るお客さんの場合は9番目ということで軒並み、ヨーロッパ各国がベスト10に入っているわけでありまして、もちろん、岐阜県も中国、台湾、韓国といったところから大勢のお客さんがくるわけでありますが、ヨーロッパの比率が岐阜県は非常に高いというのが一つの特徴でありまして、ヨーロッパからのお客さんが、確か10パーセント近く行っておりまして、近隣県は、だいたい5から6パーセント、場合によってもっと少ない比率でありまして、圧倒的に中国、台湾が多いのですけれども、そのあたり岐阜県がどのようにヨーロッパの人に受け止められているかということで、今回行って参りまして、非常に関心が高いということを痛感いたしました。
 一緒に何人かの市長さんも行きましたけれども話をしていると、一般的な岐阜は良いところですよといったアピールではなしに、カタログを持っていかないといけないですね。商品のカタログを持って行って、ハイこれいくらですよ、注文ナンボですかと。あるいは、観光であればこういうツアーがあります。これで何百人組みますか、何千人組みますか、こういうツアーどうですかといった具合に、商品ベースで即、話をして、それが向こうの関心に応じて話が弾んでいくというところまで、来ているということを感じました。
 飛騨牛にいたっては、どのようにさばいたら良いのかということで、スペインのキッチンスタジオで、日本人のシェフがミニ研修会をやりまして、これを見に行きましたら、なんとマドリードの洋風料理のシェフが45人も来てですね、ノート出して、手帳出して真剣にさばき方を聞いておられる姿を見て、本当に関心の高さというか、飛騨牛をとにかく触ってみたい、使ってみたいという意欲が本当にありありでした。
 イギリスで今回飛騨牛の店に指定したところは、多分ロンドンでもっとも、お値段の高いと言われているフレンチのレストランでありまして、丁度、出すメニューを我々も食べさせてもらったのですけれども、80グラムの飛騨牛をステーキ風にして、一皿それだけで、だいたい日本円に換算すると9000円ぐらいですかね。たたきをオードブルに出すのですが、これがだいたい6500円ぐらいですかね。オードブルで飛騨牛のたたきを頼んで、メインでわずか80グラムのステーキを頼むとこれだけで15000円を超えるということで、もちろんまだ、他にも頼んだりワインやら、何だかんだあるでしょうから、正にロンドンで最も高いと言われるレストランですから、このお値段でお客さんはどうですか?と聞いたら、まあ、こんなもんでしょう。リーズナブルだと思いますよ。ということで、お客さんの注文も悪くないということでやっておられました。その高くて、質の良い、高品質な、しかもあの「さし」にどういう対応をするかというのは、チャレンジングでシェフとしての腕の見せ所だという、そういう牛肉だという感じができつつあるのではないかなという気がします。
 随所に54万円の柿の話をしましたら、みんなから冗談だろうと言われましたけれども4000ユーロですから、4000円で円とユーロを間違えてるんじゃないかといわれましたけれども、3桁も間違えないよと言ったのですけれども、皆さんびっくりしておりました。そこまでいきませんけれども、もう少し糖分のグレードの低いものを持っていきましたけれども、柿もデザートとして面白いということで、柿も扱いたいということでした。イギリスで日本大使の公邸にお邪魔しましたら、オードブルからスープまで、全部飛騨牛尽くしのメニューをシェフが勉強して出してくれまして、デザートは柿のデザートを2種類出してくれました。しばらくイギリスの日本大使はお客さんには、これで行こうかと思うがどうですかといわれるので、いいですねー、どんどんやってくださいという話をしてまいりました。そんなことで非常にご評価いただいているというのを肌で感じてまいりました。
 相変わらず、地歌舞伎はスペイン語の字幕を付けてやりましたけれども、大好評でございました。中津川の皆さんに頑張っていただきました。
 私なりには、大変充実した手ごたえを感じた出張でございましたけれど、こういうものは一回行ってどうこうということではなしに、フォローが大事でございますので、私自身が行く行かないにかかわらず、どんどん市町村の皆さんやら農業者の皆さんやら、それぞれの人が自ら挑戦して行くという、そのきっかけになれば非常にありがたいなという思いでございます。
 行かれた人は、本当に、結構自分で名刺を配ったり、いろんなことをやってですね、今度うちの旅館、ホテルに何人来てもらうことになりましたとか、ニコニコしてやっておられましたので、そうやって積極的にこういうきっかけを利用しながらやっていかれるのは良いのではないかと思っております。

記者  世界記憶遺産の関係で、残念な結果に終わって間もなく一ケ月経とうとしていますけれども、その後、八百津町さんと、今後どういうふうに展開していくか、また再挑戦するのかとか、そのようなお話合いはされているのでしょうか。
知事  私どもや八百津町に限らず、日本政府、文科省も外務省も、あるいは日本ユネスコ委員会も共通だと思いますけれども、今回、いわば先送りになったということについて、どういう議論がなされてこの結果になったのかということをまず把握しないことには、同じままで出して同じことになっては意味がありませんので、まずはそこのところを見極めて、それにどう対応していくかという辺りから始めるのかなと思います。
 世界記憶遺産は2年に1回あるんですね。ですからまだまだ時間はございますので、まずはその辺りの情報収集をしていく必要があるのではないかというのが関係者の共通認識であります。
 これまでのところ、審査に関わった方々は特にコメントされないものですから。例えば、自然遺産とか文化遺産とか無形文化遺産とか、あちらの方の世界遺産は条約に基づいてやっているものですから、ルール上、例えば不備な点とかそういうのは、割とポンポン出してくるんですね。よく出てましたでしょ?日本のやつも、こういう理由でこうなったとか。ところが世界記憶遺産というのは、条約はできていないんですね。そこまでカチッとした制度化がなされていないものですから、むしろ、あまりそういうコメントをきちっとした格好で出すという習慣にはなっていないということもあるらしいのです。そうはいえども、そういうことは知りたいところでありますし。
 もう一つは、やはり今回も従軍慰安婦でありますとかシベリア抑留でありますとか、いろいろ政治との接点でいろいろな案件がとりざたされておりましたけれども、世界記憶遺産というものをどういうものとして考えるのかということで、新たなディシプリンというか、ルール作りが今動いておりますので、このルール作りがこれからどういうスケジュールでどう動いていくのか、そしてそれと次の段階での審査がどのように絡んでいくのかですね、その辺りを、政府のネットワークもいろいろとやっていただきながらですね、見極めてから、というのが私どもの今のスタンスですけれども。
 ご説明する中ではいい感触を得てきておりましたので大変残念ではございましたけれども、ただ、私どもとしては、そのことにも関わらず、リトアニアとの交流でありますとか、杉原千畝さんのおやりになったことについての顕彰といいますか、そういったことや、また、それを通じて世界のいろいろなところとのつながりとかですね、あるいは観光交流を含めてですね、引き続き積極的にやっていきたいということについては、八百津町も私どもも変わりはないわけでございます。
 来週、ユダヤ系のメディアの方々がグループでおいでになりまして、岐阜を見て回られると。杉原ルートも含めてでありますけれども、どういうふうに岐阜をアピールしていこうかということで見ていただけるそうです。これらの方々も、今回は非常に残念だけれども、しかし自分たちも、杉原さんの偉業を核としてですね、メディアという立場で、むしろ積極的に関わっていきたいと、こういうことで積極的な姿勢でおいでになると聞いております。私もお目にかかる時間が多分あるのではないかと思いますけれども、そういったことについては、何ら変わらずというか、さらに積極的にやっていきたいという思いです。
記者  G20の閣僚会合に手を挙げたということなのですけれども、改めてねらい等を教えていただけますか。
知事  G20についてはですね、首脳会議が最も注目される会議としてあって、それにテーマごとの閣僚会議があるということで、外務省の方から、例えば首脳会議を主催するのに必要な施設だとか条件だとかが出されておりますし、関係閣僚会議だとこういう条件だよということで出てきておりまして、こういう重要な国際会議をホストする場所になるというのが、その地域全体の国際化、あるいは世界にアピールしていくという意味では非常に良いきっかけになるのではないかと思いますし、チャンスがあればと一般的には思っております。
 今回いただいたクライテリアからすると、岐阜市の長良川国際会議場を中心とする周辺の施設、それから高山市のホテル事情も含めてですけれども、周辺施設いずれもそのクライテリアには該当しますものですから、一つの県から二つというのもですね、各県ではそういうことはないのかもしれませんが、高山市も岐阜市もですね、是非積極的に、一緒にやっていきたいということでございますので、まずは手を挙げようということで挙げさせていただきました。
 何年か前(2010年)にAPECの中小企業大臣会合をやっておりますし、それから、アジア太平洋の環境大臣会合、それこそ小池さんが環境大臣のときにですね、国際会議場でやったこともあります。APECのときも、岐阜ってどういうところなのとか、参加国、メンバーによっては岐阜のことを知らない方もおられましたけれども、皆さん岐阜にやってこられて、ひとつは、自然とか食とかですね、たたずまいといいますかね、この時は岐阜都ホテルでやったのですけれども、納得ということで、是非もっとこういう場所で国際会議をやるべきではないかと。
 丁度あのとき、クリントン国務長官が、女性起業家サミットの提案があって、これも私ども受けますよということでやらせていただいたのですけれども、非常に岐阜県は、そういう意味では、受け皿としてもロジの面ですね、大変関係者の方は熱心にやっていただいておりますし、それから岐阜県は、基本的に外務省に4人出しているんですね。本省に2年、海外に2年ということで、ひとたび外務省に行くと4年間で帰ってくるわけなのですが、ということですから、4人ずつ出していますから、10年、15年で相当な、つまり、外交官経験者がこの県庁内に沢山いるわけですね。若い人が。そういう人たちが既にそういう訓練を積んだものとしてですね、こういう国際会議のロジスティクスの方を非常に慣れたというか、手際よくやってくれるものですから、中小企業大臣会合のときには、経産省の、特に中小企業庁の方々がおられましたけれども、ただただびっくりしておられましたよね。岐阜の人が国際会議を手慣れたやり方で進めていくということには驚いたと皆さん言っておられました。
 そういう面でも私は自信があるんです。ですから、今後どういうふうに選考されていくかは分かりませんが、是非、岐阜の魅力を発信するチャンスとしてですね、また、そういう受け皿としてやってくだけの地力があるという、備えがある地域としてですね、名乗りを挙げさせていただいたということで、ここから先はちょっとどういうことになるのかは審査待ちです。
記者  いまのG20の閣僚会議のことで、一方で、2年前の伊勢志摩サミットのときは岐阜県としては特に関係閣僚会議等に名乗りをあげるということはされなかったと思うのですけれども、その違いというかですね、どういう変化を感じられて今回名乗りを挙げられたのでしょうか。
知事  あまり難しく考えたわけでありませんけれども、厳密な違いがあるわけではありませんけれども、アピールしていくうえでは同じかと思いますし、むしろ今は、G7よりもG20の方が包括的にワールドワイドに議論をなされますので、その方が注目されているという面もありますけれども、ただ、むしろどちらかというと、いろいろな行事がたて込んでおりましたので、あれもこれもというのもなかなか大変ですし、すぐお近くで、隣の県で首脳会議があるわけなので、おそらく全国バランスを考えておやりになるのではないかなということで、そこは無理をしなかったというかですね、そう深い意味があるわけではありません。
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