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知事記者会見(平成29年11月20日)
平成29年11月20日(月曜日)15時00分
司会 | それでは、知事定例記者会見を始めます。 それでは、知事お願いいたします。 |
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知事 |
お手元に資料をお配りしておりますけども4点ご報告させていただきます。 それから2番目がこれもまた人材育成、人手不足対策ですが、介護人材の育成について介護する皆さんの職場環境の改善とか支援とかを積極的にやっていただいている事業者を県が認定するということで、これも昨年が初年度で62事業者を認定させていただいておりますけれども今年も認定するわけです。それに当たって、この制度をよく知ってもらおうということでロゴマークと愛称を募集させていただきましたところ、県内外から大変大勢の応募がありまして、ロゴマークが48点、愛称が157点で、全国的に応募がございまして、この分野の関心の高さを感じた訳でございます。今回、最優秀作品を決定して、これを今後活用していこうということでございます。 3番目が、「岐阜県福祉友愛アリーナ」というこれは仮称でございますけども、平成31年6月の供用開始を目指して、この12月1日からアリーナの建設工事がスタートするということでございます。県内には、これまで障がい者用の体育館がございませんで、車椅子バスケット競技をはじめとして各種障がい者のスポーツ団体から要望が多く寄せられておりまして、「ぎふ清流福祉エリア」にいろんな施設を順番に整備しているわけですが、希望が丘特別支援学校体育館の建設に合せてアリーナの整備をすることにした次第でございます。 最後に、「新規就農者を応援する会」というのを今月29日にやらせていただこうということですが、これはちょうど1年前の昨年11月に皇太子同妃両殿下のご臨席のもとで、過去最大規模で「全国農業担い手サミットinぎふ」をやらせていただいたわけですが、この大会では、農業高校生や農業大学校生にいろんな面で活躍をしていただいたり、各地に「就農応援隊」ということで地域ぐるみで就農者を応援していこうというような仕組みを作って、就農相談から研修、営農定着、あるいは地域への溶け込みとか一貫して支援する「岐阜県方式」ということで、そのワンストップサービスでいろいろと支援する「ぎふアグリチャレンジ支援センター」も今年の4月に開設しておりますけれども、諸々そういったことをやってきておりますが、さらに今年度、柿、栗、トマトなど4か所、新たに研修拠点が県内にできまして、これで12か所県内に研修拠点ができることになります。 しばらく不在にしておりましたので、海外でのトップセールスについて、一言申し上げたいと思います。色々と、丁寧に報道していただきましたので、かなり今回のトップセールスについては、情報は流れていると思いますけれど、今回テーマが多岐にわたっておりまして、いわば、「清流の国ぎふ」をまるごとキャンペーンするというものもあれば、飛騨牛とか柿とか特定の品目に焦点をあててキャンペーンをするものもあれば、あるいは、旅行会社とタイアップしてもっともっと岐阜に観光客を送り込んでいただこうというようなキャンペーンもあれば、国連の世界観光機関というのがスペインのマドリードにありますので、県としては全国で初めて賛助会員として加盟をして、国連の機関とも連携を取りながら岐阜のPRもやりますし、国連の動きも絶えず把握できるというようにしておくというような仕掛けの面でありますとか、色々と観光・食・モノのアピールをしてきました。ロンドンでは、著名なデザイナーの方々とも接点をもちながら、岐阜の商品のデザイン、あるいはその先、商業化に向けてですね、戦略をいろいろと議論させていただいたこともありました。 |
記者 | 世界記憶遺産の関係で、残念な結果に終わって間もなく一ケ月経とうとしていますけれども、その後、八百津町さんと、今後どういうふうに展開していくか、また再挑戦するのかとか、そのようなお話合いはされているのでしょうか。 |
知事 | 私どもや八百津町に限らず、日本政府、文科省も外務省も、あるいは日本ユネスコ委員会も共通だと思いますけれども、今回、いわば先送りになったということについて、どういう議論がなされてこの結果になったのかということをまず把握しないことには、同じままで出して同じことになっては意味がありませんので、まずはそこのところを見極めて、それにどう対応していくかという辺りから始めるのかなと思います。 世界記憶遺産は2年に1回あるんですね。ですからまだまだ時間はございますので、まずはその辺りの情報収集をしていく必要があるのではないかというのが関係者の共通認識であります。 これまでのところ、審査に関わった方々は特にコメントされないものですから。例えば、自然遺産とか文化遺産とか無形文化遺産とか、あちらの方の世界遺産は条約に基づいてやっているものですから、ルール上、例えば不備な点とかそういうのは、割とポンポン出してくるんですね。よく出てましたでしょ?日本のやつも、こういう理由でこうなったとか。ところが世界記憶遺産というのは、条約はできていないんですね。そこまでカチッとした制度化がなされていないものですから、むしろ、あまりそういうコメントをきちっとした格好で出すという習慣にはなっていないということもあるらしいのです。そうはいえども、そういうことは知りたいところでありますし。 もう一つは、やはり今回も従軍慰安婦でありますとかシベリア抑留でありますとか、いろいろ政治との接点でいろいろな案件がとりざたされておりましたけれども、世界記憶遺産というものをどういうものとして考えるのかということで、新たなディシプリンというか、ルール作りが今動いておりますので、このルール作りがこれからどういうスケジュールでどう動いていくのか、そしてそれと次の段階での審査がどのように絡んでいくのかですね、その辺りを、政府のネットワークもいろいろとやっていただきながらですね、見極めてから、というのが私どもの今のスタンスですけれども。 ご説明する中ではいい感触を得てきておりましたので大変残念ではございましたけれども、ただ、私どもとしては、そのことにも関わらず、リトアニアとの交流でありますとか、杉原千畝さんのおやりになったことについての顕彰といいますか、そういったことや、また、それを通じて世界のいろいろなところとのつながりとかですね、あるいは観光交流を含めてですね、引き続き積極的にやっていきたいということについては、八百津町も私どもも変わりはないわけでございます。 来週、ユダヤ系のメディアの方々がグループでおいでになりまして、岐阜を見て回られると。杉原ルートも含めてでありますけれども、どういうふうに岐阜をアピールしていこうかということで見ていただけるそうです。これらの方々も、今回は非常に残念だけれども、しかし自分たちも、杉原さんの偉業を核としてですね、メディアという立場で、むしろ積極的に関わっていきたいと、こういうことで積極的な姿勢でおいでになると聞いております。私もお目にかかる時間が多分あるのではないかと思いますけれども、そういったことについては、何ら変わらずというか、さらに積極的にやっていきたいという思いです。 |
記者 | G20の閣僚会合に手を挙げたということなのですけれども、改めてねらい等を教えていただけますか。 |
知事 | G20についてはですね、首脳会議が最も注目される会議としてあって、それにテーマごとの閣僚会議があるということで、外務省の方から、例えば首脳会議を主催するのに必要な施設だとか条件だとかが出されておりますし、関係閣僚会議だとこういう条件だよということで出てきておりまして、こういう重要な国際会議をホストする場所になるというのが、その地域全体の国際化、あるいは世界にアピールしていくという意味では非常に良いきっかけになるのではないかと思いますし、チャンスがあればと一般的には思っております。 今回いただいたクライテリアからすると、岐阜市の長良川国際会議場を中心とする周辺の施設、それから高山市のホテル事情も含めてですけれども、周辺施設いずれもそのクライテリアには該当しますものですから、一つの県から二つというのもですね、各県ではそういうことはないのかもしれませんが、高山市も岐阜市もですね、是非積極的に、一緒にやっていきたいということでございますので、まずは手を挙げようということで挙げさせていただきました。 何年か前(2010年)にAPECの中小企業大臣会合をやっておりますし、それから、アジア太平洋の環境大臣会合、それこそ小池さんが環境大臣のときにですね、国際会議場でやったこともあります。APECのときも、岐阜ってどういうところなのとか、参加国、メンバーによっては岐阜のことを知らない方もおられましたけれども、皆さん岐阜にやってこられて、ひとつは、自然とか食とかですね、たたずまいといいますかね、この時は岐阜都ホテルでやったのですけれども、納得ということで、是非もっとこういう場所で国際会議をやるべきではないかと。 丁度あのとき、クリントン国務長官が、女性起業家サミットの提案があって、これも私ども受けますよということでやらせていただいたのですけれども、非常に岐阜県は、そういう意味では、受け皿としてもロジの面ですね、大変関係者の方は熱心にやっていただいておりますし、それから岐阜県は、基本的に外務省に4人出しているんですね。本省に2年、海外に2年ということで、ひとたび外務省に行くと4年間で帰ってくるわけなのですが、ということですから、4人ずつ出していますから、10年、15年で相当な、つまり、外交官経験者がこの県庁内に沢山いるわけですね。若い人が。そういう人たちが既にそういう訓練を積んだものとしてですね、こういう国際会議のロジスティクスの方を非常に慣れたというか、手際よくやってくれるものですから、中小企業大臣会合のときには、経産省の、特に中小企業庁の方々がおられましたけれども、ただただびっくりしておられましたよね。岐阜の人が国際会議を手慣れたやり方で進めていくということには驚いたと皆さん言っておられました。 そういう面でも私は自信があるんです。ですから、今後どういうふうに選考されていくかは分かりませんが、是非、岐阜の魅力を発信するチャンスとしてですね、また、そういう受け皿としてやってくだけの地力があるという、備えがある地域としてですね、名乗りを挙げさせていただいたということで、ここから先はちょっとどういうことになるのかは審査待ちです。 |
記者 | いまのG20の閣僚会議のことで、一方で、2年前の伊勢志摩サミットのときは岐阜県としては特に関係閣僚会議等に名乗りをあげるということはされなかったと思うのですけれども、その違いというかですね、どういう変化を感じられて今回名乗りを挙げられたのでしょうか。 |
知事 | あまり難しく考えたわけでありませんけれども、厳密な違いがあるわけではありませんけれども、アピールしていくうえでは同じかと思いますし、むしろ今は、G7よりもG20の方が包括的にワールドワイドに議論をなされますので、その方が注目されているという面もありますけれども、ただ、むしろどちらかというと、いろいろな行事がたて込んでおりましたので、あれもこれもというのもなかなか大変ですし、すぐお近くで、隣の県で首脳会議があるわけなので、おそらく全国バランスを考えておやりになるのではないかなということで、そこは無理をしなかったというかですね、そう深い意味があるわけではありません。 |