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RSウイルス感染症が流行しています!
掲載日:2022年9月22日
RSウイルス感染症が流行しています!
流行の規模を示す1医療機関あたりの患者数注)は、2022年第37週(9月12日から9月18日)時点で0.53となり、減少傾向が続いています。さらに感染者数を減少させるため、下記の事項を参考に感染予防対策へのご協力をお願いします。特に乳児、基礎疾患をお持ちの小児もしくは高齢の方など、重症化リスクの高い方がご家族におられる場合は、十分な注意をお願いいたします。
※岐阜県では、感染症の発生情報の正確な把握と分析を行い、その結果を県民の皆様や医療機関へ迅速な提供するため、感染症発生動向調査を実施しています。この調査は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療にかんする法律」に基づき、県内の医療機関のうち53か所を小児科定点として、RSウイルス感染症を始めとする疾病について実施しています。
注)1医療機関あたりの患者数:53医療機関からの1週間の総報告数÷53
RSウイルス感染症の流行状況
RSウイルス感染症の流行状況の推移
保健所管轄毎の1医療機関あたりの患者数の推移(過去3週間)
2022年 |
岐阜県 |
全国平均 |
---|---|---|
第26週 | 2.58 | 0.93 |
第27週 | 3.83 | 1.51 |
第28週 | 4.34 | 2.26 |
第29週 | 4.21 | 2.30 |
第30週 | 5.70 | 2.35 |
第31週 | 4.00 | 2.32 |
第32週※ | 2.45 | 1.66 |
第33週※ | 1.43 | 1.32 |
第34週 | 1.15 | 1.24 |
第35週 | 1.13 | 1.44 |
第36週 | 0.83 | 1.60 |
第37週 | 0.53 | 1.60 |
※第32週及び第33週のデータを修正しました。
RSウイルスの感染に注意が必要な人
- 生後6か月までの乳児
- 心臓や肺、または免疫不全の基礎疾患をもつ小児
- 慢性呼吸器疾患(ぜんそくなど)の基礎疾患をもつ高齢者
RSウイルス感染症は、乳幼児を中心に冬季に流行するRSウイルス(respiratory syncytial virus)による急性呼吸器感染症です。一般的な経過では、2日~1週間(通常4~5日)の潜伏期の後、咳、鼻水、発熱などの症状が現れ、通常7~12日で軽快します。しかし、3歳以下の乳幼児では、気管支炎や肺炎などを発症することがあり、特に生後6月未満の乳児や低出生体重児、呼吸器・循環器に基礎疾患を持つ小児が感染すると呼吸困難など重篤な呼吸器疾患を引き起こし、入院が必要になることもあるため、注意が必要です。
感染予防のために
- 石けんを使った手洗いと、アルコールによる手指の消毒をおこないましょう
- かぜのような症状があるときは、できるだけ赤ちゃんや高齢者と身近に接することを控えましょう
※年長のお子さんや大人の場合、RSウイルスに感染しても、軽い症状ですむことが多いため、気づかずに赤ちゃんにうつしてしまうことがあります。
- 咳が出るときはマスクを着用し、咳エチケットを心がけましょう