ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

黒野コーポ自治会

黒野コーポ自治会(岐阜市)

活動団体名

岐阜市黒野コーポ自治会

活動地域

黒野コーポ(市営住宅)地域

活動場所

黒野コーポ集会所内(岐阜市古市場32の1)

地区の概要

岐阜市の北西部に位置し、黒野小学校区に属する。小学校のすぐ西にあり、運動場から子供たちの元気な声が聞こえる。
黒野小学校区には32の自治会がありその一つである。
黒野小学校区人口12,232人5,600世帯高齢化率31%(平成29年4月1日現在)

黒野コーポの概要

 1979年から81年に建設された市営住宅。5棟162戸4・5階建て。159世帯が入居。
 自治会は一つであり、自治会長1名。建設以来居住している人は、数%である。
 外国人の居住は、中国、バングラディッシュ、エジプトなどいろいろである。
 浄化槽の使用権が独立していたため自治会加入者でないと浄化槽が使用できなかった。
 のため、自治会加入率は100%であり、現在もその状況が続いている。
 自治会役員は、棟ごとに3人を選び、15人の中から総会で会長と副会長(各棟1名)及びその他役員を決めている。

【活動内容】(外国人との協働して行う地域活動)

 外国人が約37%を占めている自治会では、創意工夫した行事等を通して外国人と交流し、協働して地域活動を行っている。

具体的な活動内容

 ・外国人への丁寧な説明等
 棟ごとの管理人が、入居時に規則等を丁寧に説明している。
 掲示板に、各行事案内を中国語。英語、日本語で掲載している。通訳は、日本語に堪能な外国人が行う。
 地域のルールに馴染めない人に、早く地域の状況を理解してもらうために居住者がお手本を示すように心がけている。

 ・毎月の清掃の日の交流
 毎月1回の清掃の日には、組長さんが出欠を確認する。年3回の大掃除、中掃除を行い、終了後は飲み物と子ども達にお菓子が出て交流の場となり、和気あいあいの雰囲気となっている。
 大掃除の際、樹木の剪定や草刈り機を使用しての作業に若い外国人も一緒に汗してくれるので高齢者が多い中、助かっている。
 出不足料により花苗、肥料、草刈り機、掃除道具を購入。参加できなくてもこのような形で自治会活動に役立つのは、うれしいという声がある。

 ・花壇の整備
 草の目立つ建物周辺を花壇にしたことで、ゴミのポイ捨てがなくなると共に、子どもたちが花を大切にしてくれ優しい心が育っている。

 ・高齢者のいきいきサロン(カフェつくし)の開催
 高齢者が集会所に集まり、お茶を飲んだり、行事を楽しんだりして交流を図っている。
 (奇数月)
 琴、ハーモニカ演奏を聴く。
 数独、しりとり遊び、トランプ、百人一首、麻雀等全員で毎月異なったことをする。
 (偶数月)
 いきいき筋トレ体操。
 (今後の予定)
 健康維持のため奇数月も短時間の筋トレ体操を続けていきたい。
 朗読ボランティアに依頼して、大人のお話を聴く機会を設ける。

 ・着付け教室の開催
 地域の人が、年1回外国人に振袖・羽織袴等の着付けをし、臨時に作った茶室で抹茶をたて、着物姿で一緒に楽しむボランティアを続けている。
 要望があれば、夏に浴衣の着付け教室を開催。
 日本の文化、習慣等を知る事、多文化の理解もでき、とても好評である。地域のお年寄りも参加し外国人との交流の場であり、信頼関係ができ、良好な地域活動へつながっている。

 ・防災訓練の実施
 平成29年7月16日(日曜日)消防署の指導を受け、消火、避難、救命訓練を実施。

整備された花壇
​花壇整備の様子

清掃活動の様子
​清掃活動の様子1

清掃の様子
​清掃活動の様子2

清掃
清掃活動の様子3

着付け教室案内
​着物着付け教室の案内

着付け教室講師との写真
​着付け教室講師と参加者

着付け教室の様子
​着付け教室の様子

着物を着た外国人
着付け後の外国人

課題と今後の展望

 ・外国人とのコミュニケーションに効果があがっているが、様々な習慣があり相互理解までには時間を要する。留学生は、数年で入れ替わるため、ルールが定着した頃に退去となり、何度も繰り返し最初からの説明が必要であり、苦労が多い。
 ・退去時の粗大ごみの放置やゴミの出し方の不徹底、室内やベランダでの騒音等がみられる。日本のルール等を丁寧に説明することを心がけているが、トラブルへの対応をいかに説明していくか、検討が必要である。
 ・役員等後継者のなり手がいない。
 ・災害発生時にどう動くべきか、共助ができる体制づくりが必要である。外国人と協力し合う有益な防災訓練が必要である。

<外部リンク>