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知事記者会見(平成29年3月23日)

記事ID:0015740 2017年3月28日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成29年3月23日(木曜日)午後4時00分

広報課  それでは、ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。本日、発表項目の1つ目といたしまして「国際見本市『ミラノ・サローネ』への出展」ということで、共同会見を行わせていただきます。この会見には、関市長の尾関健治様にご出席いただいております。どうぞよろしくお願いします。進行については、知事及び関市長様からのご挨拶、その後、質疑応答をお受けするという形で進行させていただきます。それでは、まず知事からお願いします。
知事  お手元に資料があろうかと思いますが、「国際見本市『ミラノ・サローネ』への出展」についてということで、今日は、尾関関市長にもお出でいただいております。来月4日(火曜日)から9日(日曜日)まで、イタリアのミラノで開催されます世界最大規模の国際見本市に、今年も岐阜県として参加をするということでございます。デザインの祭典とも言われており、「CASAGIFU(岐阜の家)II」として、昨年はI、今年IIということで、サブタイトルが「TheartofSeki」、関の芸術ということで、関市と一緒になって、展示をさせていただくということでございます。
会期中、世界中からデザイナーを中心に30万人の人々が集まるということでございまして、ミラノの街全体が展示会場になるということでございます。昨年同様、街の中心部の、大変人の集まりやすい場所にスペースをいただいて、「岐阜ブランド」をこのような屈指の見本市で売り込んでいこうということでございます。
昨年は、バイヤー、ディストリビューター等4,000人の方にお出でいただいて、商談の議論もあるようでございますが、非常に人気があったということです。昨年は美濃和紙を中心に、飛騨の家具、美濃焼、関の刃物等を出させていただきましたが、今回は刃物が中心ということでございます。スイスのデザイナー、パトリック・レイモン氏が代表を務めておりますアトリエ・オイ社にプロデュースをお願いしております。
特に目玉は、資料にあると思いますが、刀です。関の第26代藤原兼房、加藤正文実氏のことですが、この方が作られました刀身部分と、それからアトリエ・オイ社がデザインした拵部分といいますか、鞘や柄のあたりを新しい感覚でデザインをしてもらいました。また、このパトリック・レイモン氏が選考した関の18社、94の刃物製品を展示するということでございます。それに加えて、昨年出展した物をさらにブラッシュアップして、「MinoshiGarden」という美濃和紙のインテリアとか、「Gifoi」という岐阜とアトリエ・オイ社の協働ということでございますが、その木工家具でありますとか、「Fusion」という和紙のあかりでありますとか、新しいインテリアの「Eoles」という傘をぐるぐる回すようなインテリアですが、美濃和紙の魅力をアピールすると同時に、そういった昨年の商品をさらにブラッシュアップしたものも展示するという試みでございます。
初日がイタリア時間の4日(火曜日)18時に「GIFUNIGHT」というオープニング・レセプションをやらせていただきます。広くご招待しております。私も是非、行きたいところでございますが、なかなか日程がうまくいかないものですから、副知事に行ってもらうことにしております。
私からは以上でございます。詳細は関市長の方からお願いします。
広報課  続きまして、関市長様からよろしくお願いします。
関市長  今、古田知事からお話しがございましたけれども、ミラノの国際的な見本市「ミラノ・サローネ」において、「CASAGIFUII」のメインとして、関市の刃物を、古田知事に、そして岐阜県の皆様に先導いただいて展示をいただけることになりました。市長として、本当に嬉しく思っております。もちろん関市といたしましても、刃物の街ということで、市内外、国外に向けてPRしていこうとそれぞれの刃物の業者様も力をいれているわけでありますけれども、今回のような国際的に知られた見本市に単独で出展をしたり、アトリエ・オイ社のパトリック・レイモン氏とコラボして展示をするということは、単独ではとてもやれないことだと思っております。その意味では、知事、そして、県のお力があって、こういうことに繋がったと思っております。先程申し上げましたとおり、これまでもそれぞれの企業が海外に向けて頑張っているところではあるのですが、大勢の方がいらっしゃるこの見本市でございますので、まだ「関の刃物、初めて見るよ。」という方もいらっしゃるかもしれませんし、関という地名は知っていても、どういった製品があるか分かっていない方もいらっしゃると思いますので、是非とも大勢の方に見に来ていただいて、関の刃物の素晴らしさを知っていただいて、そこから一つでも二つでも多く商談が生まれて、ビジネスに繋がっていけば、これ以上に嬉しいことはないと思っておりますし、そのことを期待しております。また、毎年10月に刃物まつりというものがございますが、今年は50周年、半世紀の節目の年を迎えます。刃物まつりを全面に出して、刃物の街をPRしていこうと新年度から考えているところですけれども、その4月の最初に、こうして海外で関市の刃物をPRできるということは、本当に嬉しいことだと思っております。繰り返しになりますけれども、古田知事に、そして県の皆様のご尽力に心から感謝を申し上げまして、冒頭、私からの挨拶とさせていただきます。以上です。
広報課  どうもありがとうございました。それでは続いて、記者の皆様からご質問をお受けいたします。
記者  尾関市長にお伺いします。関市の刃物として国際見本市はなかなか出れないところだとおっしゃっていましたが、過去に国際見本市などで関の刃物を出展されたことはありますか。
関市長  これまでですと、ドイツのフランクフルトで「アンビエンテ」という見本市がございまして、これは市内の刃物会社を中心に何社か出たということはございます。
記者  今回で2カ国目ということでよろしいでしょうか。
関市長  そうですね。ドイツに続いて2カ国目です。
記者  今回は、「Honsekito」がメインになるということになりますけど、改めて今回、刀剣ということで、どういったところを海外で見ていただきたいのか。関の刀剣の見てもらいたいアピールポイントを教えてください。
関市長  先程から、関は刃物の街だということを申し上げておりますけれども、その元々の源流が800年近く前に刀匠が多く関市で生まれて、一番多いときですと300人刀匠がいたと言われているのですが、伝統がずっと800年近くたった今でも受け継がれて、今の地場産業としての刃物産業が成り立っているということが、この関市の刃物の街としての歴史だと思っております。そういう意味では、オリジン、本当に原点を、関の刃物産業が何故、今まだ元気でいるのかと、世界に向けて発信できるのかと、その元々の起源は、刀鍛冶、日本刀から生まれて来ているのだということを是非、多くの方に知ってもらいたい。ヒストリーを含めてですね。
記者  知事にお伺いします。パトリック・レイモン氏ですけれども、昨年の「ミラノ・サローネ」について、「CASAGIFUI」について、どのようにレイモン氏は評価されたのでしょうか。それと今回、刀と関の刃物を選ぶにあたって、レイモン氏ご自身はどんな評価をされているかわかれば教えていただきたい。
知事  このアトリエ・オイ社というか、その代表のレイモン氏というのは、世界で名の知れたデザイナーですし、著名なブランド製品のデザインをかなり広く手掛けておられる。そういう方が、日本の伝統産業といいますか、伝統工芸品の魅力を彼らの目線で、どのように世界にアピールするかというチャレンジが、昨年の「I」だと思います。ちょうど、本美濃紙の手漉き技術がユネスコの無形文化遺産になり、和紙に対する関心が非常に高かったところがありますので、このしっかりとした本美濃紙をベースにインテリア製品というのはできるのではないかということを考えて、しばしば岐阜にお出でになって、和紙も含めて色々なものをご覧になる中で、大変岐阜のファンになられて、まずは美濃和紙を中心にやってみようということで、インスタレーションというんですか、天井から吊るす、ご覧になったと思うんですが、鳥が飛んでいるような、あるいは陰影の魅力を部屋の中に醸すような独特のデザインの物をお作りになって発表したということです。それがミラノでは、非常に多くの方々の関心を呼んで、アトリエ・オイ社がここまでやるのかということで、非常に高い評価を得ました。展示するのはプロトタイプで、商品そのものではありませんけれども、プロトタイプが認められれば次に商品化に進んでいくので、今、昨年のものは商品化する方向で色々工夫を凝らしていくことになります。(昨年の)ミラノが終わった後、東京で凱旋展示をやりましたし、岐阜の県美術館でもやりました。東京の場合は、スイス大使館も応援をしてくれて、青山通りでやったのですけれども、これも非常に好評でしたし、パトリック・レイモン氏としては、非常に手応えを感じたところでありました。1回限りのもので終わらせるのではなくて、ある程度継続してやりたいということは、かねてから彼は思っておられまして、次はどうするかと考えた時に、少しでも商品化に向けて動き出したところは見せながら、新しい岐阜の魅力を自分のデザイン力でアピールしていきたいということで、色々検討されて、行きついたのは刀、刃物だということでした。この刃物の魅力に対して自分の持っているデザイン力というものをどう加えていくかということで、私も想像を絶した話なのですが、刀身は関の刀、柄と鞘(のデザイン)を自分が作ると(おっしゃられました)。今までどこにもないものを自分がデザインするということが、資料にあるような刀になるわけですが、多分、展示場のど真ん中の一番いい所にガラスケースに入れて置かれるのだと思います。彼の感性で、こういったことに一つの次なるチャレンジが感じられたのではないかなと思います。今ヨーロッパでもアジアでもそうですけれども、日本の刃物ブームというか、刀ブームですよね。そういう背景もヒントの中にあったのではないかと思います。
記者  日本刀ですが、刃渡りはどれくらいでしょうか。値段がつけられればおいくらくらいになるのでしょうか。
関市長  74センチということです。

長谷川刃物

 値段については、フェラーリ1台分ということでお願いします。
記者  稀勢の里の太刀を作った刀匠でいらっしゃるのでそのご紹介をいただきたいのと、関の刃物の生産者が何社関わっているか教えてください。
関市長  26代の藤原兼房でございますけれども、横綱稀勢の里の土俵入りの時に使う刀を、父である25代藤原兼房と26代藤原兼房が親子で作って納めたというものでございます。先般も25代、26代が市役所に来ていただきましたけれども、稀勢の里、今日はまだ分かりませんが、昨日まで11連勝ということで、自分たちが打った刀が守っているんだということをおっしゃっておられました。先程刃物まつりのお話しもさせていただきましたけれども、日本刀にちなんで、藤原兼房が稀勢の里に日本刀を納めて、ミラノでも関の刀を発信できるということで、上手く繋がっていると思っております。関の刃物会社の方でありますけれども、18社で94品ということになっております。
記者  その中に刀匠の刀も入っていますか。
関市長  刃物製品の中には入っておりません。
広報課

 これを持ちまして、「ミラノ・サローネ」に関する共同会見を終了させていただきます。尾関市長はここでご退室されます。どうもありがとうございました。

(関市長退席)

続きまして、29年度の人事異動の概要について発表させていただきます。

知事  年度末に近づいてまいりましたので、恒例の人事異動についての発表をさせていただきます。岐阜県は比較的人口当たりの県庁の職員の数が全国的には非常に少ない部類でありまして、いわば少数精鋭で、できるだけ効果的・効率的な行政サービスをということでやってきているところです。来年度につきましても、基本的には現在の規模を維持しながら、重点分野に積極的に人を配置するということで、いわば節度とメリハリのある人事運営をやっていきたいということでございます。
具体的には「『清流の国ぎふ』づくりの全開」ということで、つとに申し上げておりますけれども、その中で、「『清流の国ぎふ』を支える人づくり」、「地域の魅力を活かした『清流の国ぎふ』づくり」、端的に地域の魅力づくりですね、それから「安全・安心な『清流の国ぎふ』づくり」、安全・安心づくりと、この3つのテーマに則して、重点的に組織を見直しているわけでございまして、その見直しに合わせて適材適所ということで、人員を配置するということが大きな考え方でございます。加えて、女性の活躍ということで、特に積極的な女性の登用といったことにも意を用いているということでございます。
全体は、(資料の)最初のページにありますように、異動者数だけ見ますと、だいたい昨年度とほぼ同規模の異動ということになろうかと思います。異動の概要を御覧いただきますと、1つは特別職ということで、副知事が岸敬也副知事から神門純一副知事に交代をするということでございます。現在のもう1人の上手副知事と2人3脚で、県政全体をカバーしていただくということになっております。
部長級、次長級についての主な人事について申し上げますと、なんといっても県民文化局を設けて県民文化局長、初代になりますが、桂川淳を充てたということでございます。議会でも議論がありましたが、文化行政を知事部局が一貫して、総合的に取り組む体制を作るということで、伝統文化の保護・継承から始まって、文化振興・発信、文化と地域づくり、あるいは観光振興とつなぎ合わせていくということで、この局がどう力を発揮していくかというのは、大きなポイントになろうかと思っております。桂川局長はこれまで、環境生活部長ということでこの分野を半ば担当してきたわけでありますが、今回教育委員会から大幅に業務・人が移るということで、文化を中心に腕を振るっていただくということであります。
次長級でございますが、特定課題について束ね役としての次長の役割というのを重視しておりまして、次長級人事を御覧いただきますと、特に5つの課題対応の次長級ポストを新たに設けております。1つは、県民文化局は相当な力が入っておりますので、次長級で副局長を置くことにしております。健康福祉も非常にカバレッジ(範囲)が広いものですから、部長の下に福祉担当の次長を置こうということでございます。商工労働部では、産業人材、人材育成、雇用対策といったことに集中してやってもらう担当次長に増田雅彦を充てます。各務原市に駐在する商工労働部次長ということで、「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」を担当してもらう、樋口博久ということでございます。来年3月にリニューアルオープンということでございますので、現場に駐在してオープニングに向けた準備を本格化するということでございます。
林政部では、木育ということを大変重視しておりまして、そのための拠点づくりというものがございます。また、木育おもちゃ学芸員といったような人材育成も進めていきたいということでございますので、木育推進担当の林政部次長を置くということでございます。この5つの次長級ポストが課題対応の新しいポストでございます。
課題対応の課長級ポストでございますが、産業を支える人材の育成という面では産業人材課、「中小企業総合人材確保センター」を設置いたしますけれども、その所長には、再任用職員の嶋崎満を充てるということでございます。
それから、地域の活力を生む人材ということで、県民生活課を新設して、NPO支援、コミュニティ対策、消費者行政といったことを束ねてもらうことにしております。今瀬千秋を充てるということでございます。
文化については、文化創造課と文化伝承課という新しい課をたてまして、それぞれに経験者を配置するということでございます。
それから、先程見ていただいた林政部の木育推進担当次長のもとに、木育推進室というのを設けまして、しかるべき人を充てていくということでございます。
それから、成長・雇用戦略の一環として海外戦略推進課の中にインバウンド推進監ということで、女性でございますけれども杉山さとみを充てるということで、海外でのプロモーションでありますとか、外国人観光客の受け入れ環境の整備でありますとか、そういったことを一体的、効果的に推進するということで、インバウンドをさらに広げていくということでございます。
飛騨牛については、積極的に販路拡大をやっておるわけでありますが、農政部の畜産課の中に肉用牛振興室という部屋をつくりまして、肉用牛の振興、ありていに言えば飛騨牛の振興をここで束ねてやってもらうということでございます。
ちょっと珍しい部局としては、土産物開発監というものを地域産業課に置きまして、関ケ原、各務原等々、訪問客に関心を持っていただける、ご愛用いただけるような特色のある、魅力のある土産物の企画・開発をやってもらおうということでございます。この土産物開発も言ってみれば一つの岐阜県ブランドの振興ということに繋がるわけでございます。
それから、観光企画課の中に、関ケ原古戦場整備推進室という新しい部屋を設けまして、吉川尚文室長のもとで、「関ケ原古戦場ビジターセンター」の開設準備でありますとか、史跡エリアの整備でありますとか、あるいは春、秋を中心とした関ケ原でのイベント開催でありますとか、そういった関ケ原振興を束ねてもらおうということでございます。ちなみにこの吉川室長は、前の私の秘書をやっておった人でありまして、活躍してもらえるのではないかと思って期待をしております。
100年先の森林づくりということで、第3期岐阜県森林づくり基本計画の中でも謳っておりますし、「全国育樹祭」の時にもアピールしましたけれども、一つの担当室を設けまして、室長、室員を充てるということで考えております。
スポーツ立県ということでは、レクリエーション・健康づくり推進監というものを設置しまして、昨年成功を収めた「全国レクリエーション大会」のレガシーを、これから毎年やります「ぎふ清流レクリエーションフェスティバル」でありますとか、東京オリンピック・パラリンピックの年に行われます「ねんりんピック(全国健康福祉祭)」でありますとか、そういったところに繋いでいくということでやってもらおうということでございます。
医療・福祉関係では、平成30年度から国民健康保険の運営主体が都道府県になるものですから、担当部局をはっきりさせようということで、国民健康保険室というものを設置するわけでございます。
それから、障がい者の就労拡大プロジェクトということで、様々な政策を打っていきますし、「岐阜県障がい者総合就労支援センター」も開設してまいりますけれども、そういったことに取り組む部屋として、労働雇用課の中に障がい者就労支援室を設置するということで、室長には岩田太を充てるということでございます。
災害に強い県土づくりとしましては、いよいよ本体の設計業務が本格化する県庁舎に関し、県庁舎建設課というものを新設するということで、課長が渡辺幸伸ということでございます。係員につきましても建築、土木、機械といったような技術職を増員いたしまして、16人体制の課になるということでございます。また、この県庁舎の建設業務の所管は総務部でございますが、その上に立つ者として、内木総務部次長が県庁舎建設担当の次長でもあるということにしたいと思っております。
それから、防災・防火・防犯、あるいは移住定住ということで課題となっております空き家問題に対し、空き家対策推進室を住宅課の中に作るということでございます。
最後に鳥インフルエンザが今年1月に発生しましたが、これを踏まえて、家畜防疫体制を強化しようということでございます。有事の際に現地の指揮を執る家畜防疫対策監を、体制強化の一環として畜産課に新設して、そこに長野博子を充てるということで活躍をしてもらおうと思っております。以上が大体、課のレベルでの新しいところでございます。
人事交流とか人材登用ということで申し上げますと、国との人事交流では、総務省の入れ替わりで、稲木市町村課長から今度は清流の国づくり政策課長ということで、辻川和希氏を迎えるということでございます。それから、これは初めてでございますが、農水省から大西正晃氏を迎えて、農政部次長に充てるということで、特にこの方は農水省で農産物の生産・流通の振興対策といったことをずっとやって来られた方なものですから、本県の農畜水産業の振興に腕を発揮していただければと思っております。3人目が、河川課長の入れ替わりで国土交通省からということでございます。この3人を加えまして、この4月時点における国からの人事交流者が合計10人ということで、現在の11人から1人減少するということでございます。
国への県からの派遣ということでございますが、10省庁で17人派遣するという体制でありますが、特に国へは20代、30代を中心に若手を派遣して、多様な経験を積んでもらおうということでございます。派遣先は、内閣官房、内閣府、財務省、総務省、外務省、経済産業省、中小企業庁、環境省、国土交通省、林野庁と、こんなところでございます。
それから、民間への派遣ということで、6人を新たに派遣いたします。行き先としては、自治体国際化協会、中部広域観光推進協議会、国際観光推進機構、それから地域のスポーツ関係ということで、6人を民間団体に新たに派遣することにしております。
それから、女性の積極的な登用ということでございますが、私どもは岐阜県職員子育て支援と女性活躍の推進のための行動計画の中に、2020年4月1日までに管理職に占める女性の割合を20%、課長補佐・係長級の中に占める女性の割合を25%にするというターゲットを設けておりますが、今回、お手元の資料にありますように、女性の管理職登用比率が14.1%と、昨年4月段階の12月1日%から2ポイント増えてきております。女性管理職の数も105人と、100人の大台を初めて超えております。振り返ってみますと、例えば平成25年の春の段階で見てみますと、登用率6.3%、41人だったものが、この4年間で14.1%、105人まで増えてきているということでございます。このところ毎年2%ずつ増加しておりますので、あと3年間このペースでいけば2割に達すると、こういうことになろうかと思っております。管理職に昇進する人の中で女性が何割を占めているかという数字をとってみますと、女性比率が32%ということでございます。配置という面では、元々部長級に1名、次長級に2名おりますが、それに新たに次長級に2名昇任しまして、女性の部・次長級職員が5人になったということでございます。それから、女性の登用ということに絡んで、課長補佐・係長級への昇任でございますけれども、これも237人女性係長の配置ということで、ちょうど20%となります。目標の25%まではあと数年で達するのではないかと思います。20%ということは、課長補佐・係長の5人に1人は女性というところまで来たということでございます。昇任ベースですと、今回主査から係長に昇任した人の中で、女性の割合はなんと43%ということでございます。かなり思い切った女性の登用を進めてきているということでございます。特に政策部門、企画部門といったところにも、あるいは、これまで女性が配置されていなかった部門、そういったところにも積極的に係長級であれ、主査級であれ、配置をしていこうということでやっております。
国あるいは民間団体にも女性の派遣はございまして、国へは4人、愛知県に1人、民間団体に2人ということで、女性にも様々な経験を積んでいただこうということでございます。
それから、4月1日(土曜日)付の採用でございますが、165人を予定しておりますけれども、一般行政系で見ますと61人が女性ということでございます。この一般行政系の女性は平成24年度が25人、そこから(平成25年度)34人、(平成26年度)34人、(平成27年度)49人、(平成28年度)50人、そして今回は61人ということで年々女性職員の採用も増加しているということでございます。いずれにしましても、組織は基本的には人から成り立っているわけでございまして、なおかつ、県政の場合には、チームワークが大変大事でございますので、そういったことも配慮しながら、適材適所バランスのとれた人事配置に努めたというのが今回の基本的な考え方でございます。
私からは以上です。
記者  今回の人事異動は例年通りということでしたが、知事がおっしゃられる「『清流の国ぎふ』づくりの全開」というところで、3つ柱を掲げられている中でも、特に今年はこれをやらなければならないというものを挙げるとすると、どの柱になりますか。
知事  一つに絞るのは非常に難しいのですが、人事とか組織という観点で言うと、教育委員会から100人の職員が知事部局に移動をして、そして図書館、博物館、高山の陣屋、文化財保護センター、そういった現地機関も含めて知事部局が担当するということになりました。元々ある美術館の担当でありますとか、様々な文化振興行政でありますとか、合わせて一体として県民文化局がカバーするということになります。これは今までにない新しい大きな取組みでありますので、桂川新局長のもとで、名前通りまさに、文化保護、文化振興の課が並びますので、このあたりが期待通り岐阜県の魅力を発信して行く中で、うまく回ってくれるといいなと期待しております。
記者  それに関連して、県民文化局を新しく作るということで、より県民に分かりやすく言うと、どういう働きをしてもらうことを期待されていますか。
知事  未来会館をリフォームして、もちろん自動車の免許の更新もやっていますが、あそこを一つの文化創造・発信の拠点にしようということで、岐阜県の伝統芸能といいますか、あるいは県内各地でコツコツと、地味ではありますけれども、時代を経てコツコツと積み重なっている文化的な財産といいますか、そういったものを県民の皆様に見える形で、鑑賞していただくというか、味わっていただくというか、そこにまた岐阜県の魅力・誇りを感じていただくというような、岐阜県の各地の魅力を掘り起こす場所を用意するということです。それから、障がい者の皆様が、色々なそれぞれの持ち味で力を磨いておられるので、障がい者の皆様の力を発揮する、発表する場を用意するとか、それから岐阜県として全国に誇るトップレベルの芸術・芸能・文化活動を発信するとか、あるいはオリンピック・パラリンピック協賛という形で、東京ないしは全国と連携しながら色々なレベルの文化活動を展開するとか、そういう思想で「ぎふ清流文化プラザ」を動かしています。まさに文化局の政策も同じような意味で幅広く岐阜県内外に、伝統文化を発信・振興といった色々な目配りをして欲しいと思っています。
記者  副知事の人事ですが、前任の藤野副知事から続いて短期間といえると思いますが、改めて交代になった理由と、何か行政の継続性というような観点からデメリットはないのかということ、3点目は清流の国推進部の神門部長を選ばれた理由、この3点を教えてください。
知事  3点をきれいに整理できるか分かりませんが、経産省から来てもらっていましたので、成長・雇用戦略でありますとか、観光戦略でありますとか、関ケ原、各務原といったところを担当してもらっていました。副知事の場合には、何年という厳密な期間があるわけではないのですが、一方で経産省から来ていただいており、経産省の人事との絡みもあるので、そこは両者で、話し合いの中でタイミングが決まってくるということだと思います。ただ、おっしゃるように、期間がどれだけあればいいということではないのですが、タイミング的には、短くなったのは私としては残念かなと思っております。
神門部長は最初に秘書政策審議監を1年やってもらいまして、特に私の周辺の色々な秘書広報活動に目配りをしてもらって、今は清流の国推進部長ということで、いわば県政全体の企画部門の元締めをやってもらっています。加えて、私は知事会の地方創生の本部長をやらせていただいているので、知事会レベル、全国レベルでの地方創生を、どのように議論を持って行くか、47都道府県をどう束ねていくか、そういったあたりで大変積極的にフットワーク良く力を発揮してもらっております。また、近隣県との連携、富山県とやったり、石川県とやったり、あるいは中部圏知事会議とか、愛知・三重・名古屋との連携とか、そういった近隣県との連携についても非常に積極的にやっていただきました。非常に幅広くこの2年間、県政を見ていただいているので、その幅の広さを副知事として、さらに活かして活躍していただけるのではないかと期待をしております。
記者  非常に岸副知事は(在任期間が)短かったので、県民としても何でこんなに短いのか、何かあったのだろうかと思います。短かった理由をもう少し教えてください。
知事  人事というのは、おそらく御社でも人事異動がある度に、その人事異動について一つ一つ人事当局が詳細な説明をするということはないと思います。先程も申し上げたように、経産省から来ていただいていることもありますので、経産省の人事と岐阜県の人事との組み合わせの中でタイミングが決まってくるということだと思います。
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