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知事記者会見(平成29年1月4日)

平成29年1月4日(水曜日)午後1時30分

知事 あけましておめでとうございます。
恒例でございますけれども、現時点での今年1年間の県として予定しております主な事業についてご紹介をさせていただきたいと思います。
今朝、職員に申し上げましたけれども、今年はこれまでの流れを加速するなり、あるいは深化させるなり、さらには全面展開していきたいと思っております。特に、昨年のような全国規模のイベントを新たに(実施する)というのは、今年はあまりないと思います。それぞれ地域のメモリアル的なものがいくつかございますので、丁寧にやっていくことになろうかと思います。
お手元の資料を見ていきますと、まず1月の「ローズパレード」は、日本時間で昨日の午前2時に、西海岸で行われたという連絡がありまして、沿道に100万人が出たとのことで、大変大きなイベントであり、県岐商の皆様も誇りを持って演奏したという報告をいただいております。
それから、年末に発表させていただきましたけれども、「メゾン・エ・オブジェ・パリ」に1月に出展をするということで、イギリスのコンラン氏とともに新商品を開発して、「(SEBASTIANCONRAN)GIFUCOLLECTION」として、初めて出展します。岐阜ブランドの発信の一環ということでございます。これは副知事に行ってもらおうかと思っています。また、「100年先の森林づくりシンポジウム」。さらに、亜炭鉱跡地の防災対策に関する事業基金の創設は、補正予算で認められましたので予定しております。
2月の「地歌舞伎」については、東京オリンピックの年まで順次、県内29の保存団体に発表していただいて、最終的に、オリンピックの年には全保存団体が一堂に会して、1カ月程度、次々と地歌舞伎大会をやっていこうと考えております。2月、それから4月、11月と、それぞれ県内の異なる地歌舞伎の皆様にやっていただくことになっております。2月はとりあえず可児市と白川町の保存団体、瑞浪市の相生座、この3つが公演する予定でございます。
3月には、ちょうど今年は「養老改元1300年祭」ということで、色々と養老公園の活性化という観点からお手伝いをしておりますので、これに関連して県も関わっていくことになろうかと思います。また、下呂市に、住友林業株式会社と一緒になって協定を結んでやってきた「樹木育苗センター」が竣工します。さらに、3つプラン、計画策定が書いてございますが、これは3月末までにそれぞれ「(清流の国ぎふ)女性の活躍推進計画」、「(岐阜県)成長・雇用戦略の改訂版」、それから「(次期)子どもかがやきプラン」の策定と、3つ予定をしておるということでございます。
4月は、かなり行事が目白押しでございますけれども、「(清流の国ぎふ)森林・環境税」が第2期ということで再スタートする。また、就労の専門的教育を受けることができる高等特別支援学校を県内で初めて開設をするということでございます。さらに、国際見本市「ミラノ・サローネ」への出展、これは昨年に続いて2回目になりますが、これも岐阜ブランドの世界への発信の一環でございます。
それから、3年に1回ということで、今度初めてになりますが、清流の国ぎふ芸術祭ということで、「ArtAwardINTHECUBE2017」を4月から6月まで開催いたしますが、これは一定の大きさのキューブといいますか、直方体の空間に自由な創意工夫でアートを収めていくということで、既に15作品に絞っておりまして、それぞれの審査を続けたうえで、4月に(大賞を)発表することになろうかと思います。これが全国ないしは世界も視野に入れた新しい芸術祭「ArtAwardINTHECUBE2017」でございます。
また、高橋尚子マラソンは第7回目になりますが、これまでずっと5月にやっておりましたけれども、お天気に恵まれ過ぎて暑い日が非常に多かったものですから、程良い気温であればハーフの世界記録も期待できるコースということで、今年は4月に予定しております。ちなみに昨年、国際陸連の最高ランクとなるゴールドラベルというご評価をいただいておりますので、世界最高ランクのハーフマラソンとしての開催でございます。さらに、防災情報通信システムについては、昨年11月に「地上系」をやりましたが、今度は「衛星系」の運用をこの4月に開始するということでございます。この他に「移動系」というのがございますが、これはもう少し後になります。
それから、特に航空宇宙産業を中心とする人材育成拠点ということで、県立岐阜工業高等学校の中に「モノづくり教育プラザ」を開所して、産学官連携の実践的教育をスタートします。これは人づくりの一環でございます。また、高山市で国道361号の「上ケ洞トンネル(仮称)」が完成します。それから、揖斐川町で小水力発電所2施設が供用を開始するということでございます。
5月は、県営の広域農道、これは大垣市、それから海津市、関ケ原町、養老町をつなぐ|
30キロメートルに及ぶ県営広域農道の整備完了ということでございます。
6月は、岐阜大学のキャンパスの中に、「中央家畜保健衛生所」を移転させるということで、平成26年から進めてきておりますが、いよいよ完成するということでございます。ここで家畜伝染病の問題、あるいは学生のインターンシップといったことで、大学と行政が連携を密にするということを期待しておるわけでございます。また、「関ケ原」につきましては、昨年と同様に6月と10月に武将シリーズ、これまで徳川家康と石田三成をやってきましたが、今年も6月、10月にそれぞれ武将を定めて、その武将を中心にイベントを開催するということを考えております。なお、前にも申し上げましたけれども、東宝の方で司馬遼太郎の「関ヶ原」をベースにした映画ができますので、おそらくこれとの連携も図っていくことになるのではないかと思っておりますが、詳細は固まったところでご報告したいと思っております。さらに、かかみがはら航空宇宙科学博物館は、来年3月にリニューアルの完成ということでありますけれども、愛称とロゴマークを決めていこうということであります。
7月は、今年、(養老改元と)同じく1300年記念ということで、「白山開山1300年」としてシンポジウムをやりますが、これは石川県、福井県と連携を取って、白山開山というものをアピールしていこうというような試みの一環でございます。また、ぎふ清流福祉エリアということで、鷺山地区に昨年は「福祉友愛プール」が出来たわけでございますが、今年は子どもの虐待あるいは障がいなどの相談窓口として「中央子ども相談センター」の工事に着手をするということでございます。さらに、世界農業遺産「GIAHS鮎の日」。7月23日ですが、これも昨年第1回をやりましたが、今年第2回ということで、世界農業遺産を踏まえた鮎の日のアピールをしようということでございます。
8月は、県美術館で「アートまるケット」第3弾ということで、県美術館の庭を活かした企画展でございますが、「ツナがりツナがるツナがれば」という、日比野館長らしいテーマで、様々なつながりを意識したオブジェを庭に作っていこうという趣旨のようでございます。ちなみに一昨年が「花」をテーマに、昨年が「川の流れ」をテーマにやりました。今回第3弾ということになります。
それから、夏頃に順調にいけばユネスコの「世界の記憶」ということで、「杉原リスト」について結論が出るのではないかと思っております。
9月は、これも3年に1回の「国際陶磁器フェスティバル美濃‘17」ということで、9月から10月にかけて開催いたします。また、岐阜メモリアルセンターとぎふ清流文化プラザをつなぐ連絡通路が完成いたします。今は下へ降りて道路を横断してという状態ですから別々の施設という感じがありますけれども、これをつなぐことによって岐阜メモリアルセンターとぎふ清流文化プラザを障がいのある方にも積極的に使っていただけるのではないかと思っております。バリアフリーの連絡通路にしたいと思っております。さらに、「ぎふ清流レクリエーションフェスティバル(仮称)」。これは昨年の全国レクリエーション大会を踏まえて、オール岐阜県で毎年やっていこうということでございます。オリンピックの年は、ねんりんピック(全国健康福祉祭)がございますが、それまで毎年やっていく中の今年の部分ということでございます。
10月は、鹿児島県が鶴丸城の御楼門を修復するということで、その部材となる岐阜県産のケヤキを友好の証として鹿児島県に贈呈をするということでございます。これによって岐阜県と鹿児島県の姉妹提携の絆を更に深めていこうということでございます。既に三反園知事とも話をしております。また、「食品科学研究所(仮称)」。これは先程の「(中央)家畜保健衛生所」に続いて岐阜大学の構内に、「食品科学研究所(仮称)」という県の公設試験研究機関を設置して、食品開発、安全等々について大学と連携していこうということです。国立大学法人の敷地内に県の公設試験研究機関を設立するのは全国で初めてのことになります。さらに、飛騨市で小水力発電所一つが供用開始されるということでございます。
11月には、これまで林業について日独技術協力、ドイツのロッテンブルク林業大学と色々交流をしており、昨年はドイツでやりましたが、今度は岐阜で「日独林業シンポジウム」をやろうということでございます。また、「緊急消防援助隊中部ブロック合同訓練」。これは持ち回りで、中部7県で大規模災害時に連携をして活動するということに対する訓練ということでありますが、今年は本県でやるということになっております。さらに、農業担い手サミットから1周年ということで、担い手問題の進捗状況を含めて記念大会をやろうということでございます。
12月は工業技術研究所の拡張工事への着工。これは特に大型加工機械などを備える施設にしていこうという趣旨でございます。また、石川県と連携しての「世界農業遺産国際シンポジウム」は、里山と里海が石川県の世界農業遺産、里川が岐阜県の世界農業遺産ということで、山・川・海のつながりということで、今年もやっていこうということでございます。
以上のような予定をベースに、来年度予算をどのように組んでいくか、それから具体的にどういう事業をどう進めていくかということを詰めていきたいと思っております。ここ(配布資料)に書いてあるものは、ほぼ実施することが確実な事業についてのご紹介ということでございます。
今年もまた、皆さんのお世話になりますがよろしくお願いいたします。
私の方からは以上でございます。

記者

今も少しお話がありました予算絡みの関係で、大きく飛躍する年にしたいということで、今日の午前中(の仕事始め式で)もお話がありましたけれども、具体的に知事が力を入れたいと考えていらっしゃるテーマがあれば教えてください。
知事 予算をどのような柱建てで組んでいくかということなのですが、現時点での考え方としては、一つは地方創生の延長線上ということで、あらゆる分野で人手不足の問題、担い手不足の問題が顕在化しているということでありまして、そういう意味での担い手育成と言いますか、人づくりと言いますか、こういったことを県政の広範囲な分野にわたってきちんとした目配りをしていくということが一つでございます。
それから、もう1つやはり地方創生の大きな柱は、地域の魅力づくりということでありますので、今見ていただきましたように、諸々の行事も1つの表れであり、あるいは色々な施設もそういったことのためにやるわけでありますけれども、岐阜県のモノづくりであったり、観光であったり、歴史・伝統・文化のアピールであったり、そういったことを国内のみならず海外も含めて岐阜ブランドと言いますか、岐阜の魅力ということで大きく発信をしていくというのが、2番目の地方創生にかかる位置づけということでございます。
3番目がやはりなんと言っても、安全・安心ということで、ここ数年岐阜県は比較的穏やかな状況が続いているのですが、いつ何があってもおかしくないという思いで、いわば明日は我が身として他県の事例の検証作業をやり、また、同じことが起こったらどうするかということで、足らざる所を補ってきております。そういう危機管理への備えと、医療・福祉の連携、在宅といったような生活の安全・安心へのきちっとした目配り。大きくこの3つを柱にメリハリの利いた予算を組んでいけたらという思いでおります。
記者 今、メリハリのついた予算ということでしたが、選挙の年ということで、骨格予算にはしないということですが、今現在で分かる範囲の新年度予算の規模感を教えてください。
知事 まだ全くそういうイメージはないです。ようやく昨年末に、国の地方財政に関する予算の枠組みができ、経済見通しも出ましたので、そういった予算の入の方の枠組みを踏まえて、どのように見込んでいくかという作業が一方であります。他方で出の方をどうメリハリをつけていくか、それから、出と入のギャップを予算編成作業の中でどう埋めていくか、その時に県債の発行なども含めて考え方を整理していく必要があります。ありていに言えば、持続可能な財政ということは、きっちり押さえておく必要がありますし、そういう中でのメリハリということなので、1月終わりまでの間に、どこまでそのあたりの作業が終わるかというところで、鋭意進めるようには指示をしております。それから、作業の途中でそういう前提が変わるような何か大きな国の考え方の変化や、状況の変化など、そういうことがあれば、またそれはそれで組み込んでいく必要があり、変数がまだ多い状態ですから、それ以上に具体的に申し上げるというところまで来ていないです。
記者 年間予定の中で鹿児島県との友好の証プロジェクトとありますが、三反園知事とお話しをされたということで、首相秘書官時代のお付き合いだと思いますが、いつ頃どのようなお話しをされたのでしょうか。
知事 三反園知事が当選して間もない頃に、三反園知事が上京する予定と私の上京の予定がちょうどうまく合うタイミングがありましたので、食事をしながら昔話やら岐阜県と鹿児島県とのこれまでの交流とか、そういったことについて、お話しをさせていただきました。ちょうど1990年代の半ば頃、三反園知事がキャスターで色々やっておられて、しかも官邸におられましたので、私もそういう意味ではご縁のあった方で、こういった形でまた一緒に仕事ができるのはありがたいですねという話と、岐阜県と鹿児島県が歴史的にいかに深いつながりを持ってやってきているかということをご説明しました。特に、このケヤキの贈呈について、非常に感銘を受けておられて、それだけの深い絆を大事にしていこうということであれば、一刻も早くやりましょうということで、先方は早くやろう早くやろうというくらいの感じでした。私はまず1月のスケジュールがありますので、それをクリアした後、日程は考えましょうといったことをお話ししました。お目にかかったのは(昨年の)9月1日ですね。
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