ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 知事 > 知事記者会見 > 知事記者会見(平成28年8月31日)

本文

知事記者会見(平成28年8月31日)

平成28年8月31日(水曜日)午後1時30分

広報課  1つ目の発表項目といたしまして、鈴木ちなみさんへの「飛騨・美濃観光大使委嘱式」を行います。そのため、女優・モデルとして広くご活躍されておられます、鈴木ちなみさんにご出席をお願いしております。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは早速委嘱式を執り行いたいと思います。最初に知事から鈴木さんに委嘱状を授与させていただきます。
知事

「委嘱状鈴木ちなみ殿
ふるさと岐阜県の魅力を全国に広く発信していただくことを願い飛騨・美濃観光大使に委嘱します。平成28年8月31日岐阜県知事古田肇」
よろしくお願いします。

 (委嘱状授与)

広報課  ありがとうございます。よろしくお願いします。
知事

 続きまして、たすきと記念品を贈呈させていただきます。

 (たすき、記念品贈呈)

写真撮影を行いますので、お二方には委嘱状を持っていただき、中央へお寄りください。

 (写真撮影)

ありがとうございました。お二方はご着席をお願いいたします。
それでは続いて知事より挨拶をさせていただきます。

知事

 皆さん、こんにちは。お手元に資料がお配りしてあると思いますが、多治見市の出身で女優の鈴木ちなみさんをこのたび「飛騨・美濃観光大使」に委嘱させていただきました。
飛騨・美濃観光大使としては9人目ということになるわけであります。昨年、首都圏の若い女性を飛騨地域に誘客するということで、観光誘客プロモーションのイメージキャラクターを担っていただいたわけでございますが、大変好評でございました。ご覧のように大変清楚な透明感のある方でございまして、多くの番組・TVCM等々でもご活躍だと承知しておりますが、清流の国のイメージにピッタリな方ではないかと持っております。早速ですが、9月23日(金曜日)の「第70回全国レクリエーション大会in岐阜」の総合開会式で、いわば案内人ということで、岐阜県の魅力を伝えていただく役割を担っていただくことになっております。
これを1つのスタートラインとして、これから色々な場面で、まさに清流の国のイメージをそのまま体現された人として、大いに岐阜県をアピールしてご活躍いただければと思います。よろしくお願いいたします。
広報課  続きまして、鈴木さんより一言お願いいたします。

鈴木さん

 皆さん、こんにちは。今日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。
ただいま「飛騨・美濃観光大使」に任命されました鈴木ちなみです。私自身は以前から岐阜県多治見市の観光大使として活動してまいりましたが、これからはさらに岐阜県の観光大使もさせていただけるということで、知事もおっしゃったように今までも、「美(び)ぃ旅ぎふ」というWEBを使った岐阜のPRをさせていただいたりですとか、番組や雑誌を通して岐阜のことを沢山PRしてまいりましたが、今回、観光大使に任命されたということで、更に力を入れて頑張っていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
広報課  ありがとうございます。それでは、記者の皆様から質問をお受けします。

記者

 1点だけ教えてください。県内で1番アピールしたい場所とかモノとかありますか。

鈴木さん

 

 1番というのは、すごく難しいんですけれど、まず私が東京に出て岐阜の1番いいところだなと思ったのは、緑が多くて綺麗な川が流れているところだと思うので、まずは自然の豊かさをPRして、岐阜県は土地が広いので色々おいしいものだったり、楽しいアクティビティだったりがあるので、それを沢山紹介していきたいと思います。
広報課

 それでは、これで委嘱式は終了させていただきます。鈴木さんはここで退席をされます。どうもありがとうございました。

(鈴木さん退席)

それでは、続きまして発表項目の2つ目といたしまして、かかみがはら航空宇宙科学博物館のリニューアルの概要につきまして、共同の記者会見を行わせていただきます。
本日は、各務原市長の浅野健司様にお越しいただいております。どうぞよろしくお願いいたします。
冒頭、知事からお願いいたします。

知事  今日は各務原市長がおいでになっておられますけれども、岐阜県と一緒に二人三脚でこのかかみがはら航空宇宙科学博物館のリニューアルに取り組んできたわけでございます。去年の9月に基本構想をお出ししたうえで、さらにそれを掘り下げた具体的な展示内容といったことで、議論が固まってきたということで、本日お伝えするような次第です。
この内容については、来週市長と一緒にアメリカのスミソニアン航空宇宙博物館、あるいはNASA(アメリカ航空宇宙局)も訪れることになっておりまして、これをお示しをしてスミソニアン航空宇宙博物館、あるいはNASAとの連携について協力要請をしていこうと考えております。
ご案内のように、すでに約20年の実績を誇るかかみがはら航空宇宙科学博物館でございますけれども、今回のリニューアルによって、内容が大幅にアップデートされることに加えて、規模的に9,400平米ということで、現在の1.7倍に拡がります。そして、航空宇宙への挑戦の歴史と感動の物語を俯瞰できる国内唯一の、まさに日本を代表する航空宇宙博物館を目指すということでございます。
航空エリアにつきましては、飛行機の実機を年代ごとに配置をして、機体の変遷とともに航空技術の歴史を俯瞰できる内容にしたいと思っております。特に、新たな展示の目玉は、「飛燕」の実機、そして「零戦」の初号機の実寸大の模型ということでございます。いずれも各務原の飛行場で初飛行を行った名機でございまして、特にこの「飛燕」は世界で唯一現存する実機ということでございまして、大変関心を生むのではないかと思っております。ちなみに、スミソニアン航空宇宙博物館は、私もかつて訪れたことがあるんですが、アメリカの航空宇宙の歴史、世界の航空宇宙の歴史ということで展示がありますが、展示場の最も中心となる、最も見やすい見栄えのいい場所に、なんと「零戦」の実機が置いてあるんです。やはり、日本の「零戦」に対する、アメリカの敬意と言いますか、尊敬の念というのは感じられます。今回先方とも議論して、色々な展示物や、ソフト、あるいは学芸員といった、人、モノの交流を積極的にやっていきたいと思っております。
それから宇宙エリアでございますが、国内では初めて、人類による宇宙への挑戦史と、そして宇宙技術開発の変遷を俯瞰できるような内容にしたいと思っております。特に目玉は、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」、あるいは、世界で最も有名な探査機の一つであります「はやぶさ2」の実寸大模型を展示するということでございます。この「はやぶさ2」は実寸大模型としても国内初の展示になるということでございます。
この分野での世界の著名な博物館と肩を並べて交流を進めながら、世界第一線の博物館として、さらにさらに充実をさせていきたい。そのことによって、岐阜県のみならず日本の子どもたち、若者に対して、人類の極限への挑戦といいますか、あるいはフロンティアへの挑戦といったことを感じとっていただければありがたいと思っております。今度アメリカでは、両博物館と、県と各務原市との間での交流・協力に関する協定を締結することになっております。また、国内でもJAXA(宇宙航空研究開発機構)など、あるいは各航空関連企業が色々なモノをお持ちでございますので、この機会にそういった貴重な展示物をお借りして、そしてこのかかみがはら航空宇宙科学博物館を、言わば総合的な博物館としてアピールできるようにしていきたいということでございます。ぜひご期待をいただきたいと思っております。
広報課  各務原市長、お願いします。

各務原市長

 ただいま知事から展示の内容及びスミソニアン航空宇宙博物館との連携についてご説明がございましたので、私の方からは、今後の整備スケジュールについてお話をさせていただきたいと思います。
リニューアルに向けたスケジュールも段々と見えてきたところでございますけれども、平成30年3月の全館オープンを目指して、いよいよこの秋から本館の建築工事に着手をさせていただきます。工事着工に合わせまして、来月、9月26日(月曜日)から博物館は一時休館とする予定でありますけれども、全館オープンまでの間も、できるだけ多くの皆さんに貴重な展示物を見ていただきたいと考えております。
現在、建築工事を行っている、収蔵庫というものが9月末に完成する予定でありまして、この新しい収蔵庫において、川崎重工業岐阜工場でレストア(修復)をされた戦闘機「飛燕」を先行して公開をさせていただきます。その際には、本年4月から新たに稼働しております「航空機の操縦シミュレーター」も設置する予定であります。この収蔵庫での展示につきましては、11月中旬以降に開始をする予定でありますが、具体的な公開日、内容が決まりましたら、その時にご連絡、ご案内をさせていただきたいと思っております。
約1年半にわたるリニューアル工事期間中も、できるだけ皆さんに楽しんでいただけるよう工夫をしてまいりたいと思いますので、全館オープンを待たず、ぜひ収蔵庫の展示公開へもお越しをいただきたいと思います。
なお、先程知事の方から訪米についてのお話がありましたが、スミソニアン航空宇宙博物館との連携協定には私も同行させていただきます。世界の名だたる博物館との連携ということは大変心強いものであり、今後魅力的な展示物をお借りしたり、人的な交流を進めていくため、国内外を問わず、このような連携協定を進めていきたいと考えております。
広報課  ありがとうございます。それでは、記者の皆様から質問をお受けします。
記者  スミソニアン航空宇宙博物館との連携協定をするようですけれども、それに至った経緯を教えていただきたい。
知事  かかみがはら航空宇宙科学博物館を抜本的にリニューアルしようという議論を2年程前に始めまして、どうリニューアルしようかという時に、やはり参考になるのはアメリカのスミソニアン航空宇宙博物館だと。あそこはワシントンの町の中に本館があって、郊外にさらにそれを大幅に上回る別館がありまして、世界中から注目を浴びているというわけです。そこを参考にということで、実は副知事が現地に参りまして、そこで色々意見交換していく中で、積極的に連携をしていこうという話も出てまいりまして、私どもとしましても、そういうことになれば非常にありがたいということで、浅野市長ともご相談をして、両者二人三脚で取り組んでいこうではないかということです。事務方は何度かその後も交流をしておりまして、大筋的には了解を得ておりますので、今回私どもで、トップレベルで交流をしていこうということでございます。
広報課

 それでは、かかみがはら航空宇宙科学博物館のリニューアルに関する共同会見を終了させていただきます。各務原市長はご退席されます。ありがとうございました。

 (各務原市長退席)

引き続き、知事定例記者会見を進めさせていただきます。
それでは知事お願いします。

知事

 9月3日(土曜日)から9月11日(日曜日)までワシントン、ニューヨークに出張してまいります。これもまた「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」の一環ということでございますが、お知らせをしたいと思います。
 まずワシントンでは今申し上げましたスミソニアン航空宇宙博物館との交流が一つございます。それからワシントン近郊に三大古戦場の一つのゲティスバーグがございますが、そちらに関ケ原町長と一緒に赴きまして、関ケ原町がゲティスバーグとの間で姉妹都市の協定を結び、それから、ゲティスバーグ国立軍事公園との間で姉妹古戦場の協定を結ぶということになっております。そしてまた、ゲティスバーグにおいて関ケ原の甲冑、武具の展示もさせていただこうということでございます。今年の春に世界三大古戦場サミットをさせていただきましたけれども、その中で三者がこれから連携を取って積極的にアピールしていこうということで、そのような流れの中でやらせていただこうということです。
それから、ワシントンには佐々江大使がおられますけれども、大使の公邸におきまして、岐阜県の「観光・食・モノ」のPRレセプションの開催をします。特に飛騨牛につきましては、昨年10月にJA飛騨ミートが北米向けの輸出食肉取扱施設の認定を受けておりまして、輸出体制が整い、これを機会に飛騨牛の魅力をPRしていきたいということで、世界最大の肉牛消費地であるアメリカでの販路開拓、輸出増加を目指したいということです。それから、そのあとニューヨークにまいりまして、総領事公邸あるいは日米文化交流の場を提供するジャパン・ソサイエティーにおきまして、それぞれ各界の有力な方々をお招きして、岐阜の「観光・食・モノ」のPRレセプション、あるいは岐阜の酒蔵12社が参加する地酒の商談会、レストランでの地酒メニューフェア、あるいは高級レストランなど市内7店舗で飛騨牛メニューフェアといったようなことを、ニューヨーク各地で一斉に岐阜をアピールするということで考えております。地歌舞伎も中津川の方にご一緒いただいて、連携してアピールしていこうということでございます。
あわせて、アメリカ最大のユダヤ人団体がこのニューヨークにございますので、その幹部や、あるいは杉原千畝氏の発給したビザによる生存者「杉原サバイバー」の方々とも面談を行いまして、杉原千畝氏の「杉原リスト」はユネスコの世界記憶遺産(世界の記憶)に今、チャレンジしているわけでございまして、認定に向けて協力をお願いしていこうということでございます。なお、ワシントンにありますホロコースト博物館にも参上して、色々と意見交換もしてまいりたいとこんなふうに思っております。
ほぼ1週間という短い期間でございますけれども、岐阜の「観光・食・モノ」とりわけ飛騨牛、地酒等々のキャンペーンと、杉原千畝氏の世界記憶遺産(世界の記憶)促進ということと、そして航空宇宙、さらには三大古戦場の連携というテーマでできるだけ多くの方々にお目にかかって、交流していきたいと思っております。これが「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」についてでございます。

 次に、ご案内の「第70回全国レクリエーション大会in岐阜」でありますが、あと23日ということでございます。県内全市町村が会場になるとか、種目数が38あるとか、関連行事も含めて参加人数が延べ10万人になるとか、いずれも過去に例のない大規模なレクリエーション大会になる予定でございますが、すでにキャラバンが回っておりますけれども、この「ミナレクキャラバン」にも25,000人を超える参加者がございまして、全県的に盛り上げていただいているということでございます。
総合開会式は、9月23日(金曜日)に岐阜メモリアルセンターの「で愛ドーム」で開催することになっております。さきほど「飛騨・美濃観光大使」にご就任いただきました鈴木ちなみさんに、いわば案内人ということでご出演いただきますし、この大会の応援大使の佐藤弘道さん、勅使川原郁恵さんのお二人に、ミナモ体操やミナモダンス、あるいは各種目紹介といったことを通じて、レクリエーションの楽しさを伝えていただきたいと思っておりますし、浅尾美和さんにはビデオメッセージでご出演いただきます。また、歌手の由紀さおりさんにもお越しいただいて、ふるさとへの想いを会場全体で共有するような歌をご披露いただくということでございます。その他、「おもてなし広場」を開設して、飛騨牛、鮎、栗きんとん等々、岐阜の食も楽しんでいただこうとこういう趣旨でございます。
大会そのものは主として9月24日(土曜日)、25日(日曜日)の2日間行われる予定でございます。特徴的なものとして、24日(土曜日)は「グラウンド・ゴルフ」の全国大会が羽島市で行われますし、大きなバルーンを交互に打ち合う「キンボールスポーツ」が岐南町と笠松町で開催されます。24日(土曜日)だけで20市町で22種目が開催されます。
また、25日(日曜日)は「3B体操」という、参加者が3,000人を超える最大規模の種目でございますが、これが岐阜市で行われますし、また、「ディスクゴルフ」という、フライングディスクを使用して、バスケット型のゴールに何投で入るかというゲームでございますが、これが郡上市で開催されるなど、16市町で25種目ということでございます。
また、無料体験コーナーを設けて、来られた方々に体験をしていただこうという準備もございます。
この大会を契機にして、誰もが最低1つはレクリエーションに関わることで、心身の健康づくり、健康長寿につながる「一人1レク運動」をさらに推進していきたいと思っております。そのうえでこれを踏まえて、来年以降、新たに全県的なレクリエーション大会を創設して、そして2020年に本県で全国健康福祉祭、いわゆるねんりんピックを開催しますので、そこにつないでいきたいと、そういうことでございます。

 それから次に、リオオリンピックについての岐阜県ゆかりの選手の活躍ということでございまして、お配りした資料のとおりでございますが、今回、県ゆかりの選手19名が日の丸を背負って世界の舞台で躍動されました。この19名という数字は過去最高でございまして、これまで一番多かったのがロンドン大会の14名ということでございまして、最も多い数の方が出場されました。特に、競泳女子200m平泳ぎで金藤選手が金メダルを取っていただいたということで、9月13日(火曜日)の夕方に、岐阜県民栄誉大賞の授与式を兼ねて、祝勝会の計画をしているということでございます。また詳細が決まりましたらお知らせしたいと思っております。
また、フェンシング女子では、個人では日本選手として過去最高の8位入賞に佐藤選手が輝いておりますし、競泳男子4×100mフリーリレーでこれまた日本チームが8位入賞しましたけれども、これも約50年ぶりのことでございまして、岐阜県ゆかりの小長谷選手がこれに参加しておりますし、バスケットボール女子、それから新体操女子いずれも8位入賞を果たしておりまして、王選手、そして松原選手がこれに参加をしております。
19名の出場ということと、入賞5種目というのは岐阜県としては過去最高でございまして、2020年の東京オリンピックに向けて大きな弾みになるのではないかと思っております。
もう一つは、飛騨御嶽高原高地トレーニングエリアで合宿を行った選手の活躍も目立っております。お手元に資料があろうかと思いますが、レスリングフリースタイル男子57キロ級の樋口選手は、大会直前の8日間、このエリアで合宿を行ったうえで現地に赴き、銀メダルを取られました。また、外国の選手では、陸上5,000m、10,000mでイギリスのファラー選手が金メダル、アメリカのセントロヴィッツ選手が陸上
1,500mでこれまた金メダル、そして男子マラソンでラップ選手が銅メダルということで、イギリスやアメリカの選手がこの高地トレーニングエリアを使っていただいておりまして、昨年の世界陸上北京大会でも大活躍でありましたが、今回のリオでも活躍になったということで、この高地トレーニングエリアから金メダル3、銀メダル1、銅メダル1、さらに入賞が4人ということで、世界的にもご活用いただいた結果が出てきたということでございます。
この高地トレーニングエリア、昨年度は25,000人を超える利用者がございまして、今後も幅広く内外に使っていただけるのではないかと思っております。すでにイギリス、フランスとは東京オリンピックに向けた合宿協定を結んでおりますが、今、アメリカとも細部を詰めておりますし、オーストラリアも関心を示してきているということでございます。
さらに、9月7日(水曜日)から18日(日曜日)まではパラリンピックがリオで行われますが、県ゆかりでは、車いすテニスの諸石選手がロンドン大会に続いて出場されるということで、「前回4位だったので、なんとしてもメダルを」と決意を語っておられました。また、高地トレーニングエリアでは、パラサイクリング、障がい者の方々の自転車競技でございますが、この事前合宿を日本チームがやっておりまして、これも大いに活躍をしていただければと思っております。というのが今回のリオの結果でございまして、まさにこのあと2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けてさらに弾みがつけばと思っております。

 最後に、しばしばこの記者会見でも話題になりましたダイコー株式会社の海津倉庫の廃棄食品の問題でございますが、県議会でも色々議論がありましたが、不正に保管されております廃棄食品について、自主撤去を求めるということで、県が主体になりまして、日程調整、作業監督や立会い等々を行いながら製造業者、販売業者等の排出者に自主撤去を進めていただきました。29社のご理解を得て、総量2,569立米のうちの2,473立米を撤去することができた訳でありますが、96立米はどうしても排出者を特定できなかったということで、倉庫の所有者、海津市にそれぞれ5立米受け持ってもらいました。また今回、無償協力ということで株式会社フィルテックが、処理してあげましょうということで残りの86立米を撤去していただき、フィルテックに関しましては今回、特に自社が関わった訳ではありませんけれども、積極的にご協力いただいたということで改めて感謝を申し上げたいと思っております。そのようなことで、保管されていたものの全ての撤去を終えたのが昨日です。昨日の段階で撤去が完了したということでございます。
この間、再発防止のために県内242の全ての産業廃棄物処理施設に対しまして立入調査を実施してきておりますし、今後もこの立入検査の回数を増やしていきたいと思っております。それから食品製造施設に対しましても、各保健所の食品衛生監視員47名に、食品衛生法、あるいは廃棄物処理法に基づく、立入権限を付与することによって、監視体制を強化していきたいということでございます。また食品製造業者、廃棄物処理業者に対する法令講習会、あるいは、食品関連団体に対する再発防止のためのマニフェストへの記載の指導等も行ってきているところでございます。また国に対しましてはマニフェスト制度の改善、つまり虚偽記載があれば分からなくなってしまうというこの部分をどう改善していくか、それから罰則強化をどうするか、それに伴って廃棄物処理法の改正といったことについて、引き続き、要望もしくは、議論もしていきたいと思っております。今回のように本来、廃棄物が食品として転々とするということはあってはならないことでありまして、徹底した適正処理体制の確保に努めていきたいということであります。私の方からは以上でございます。

記者  オリンピックの関係で金藤選手に県民栄誉大賞をということですが、改めて金藤さんの泳ぎや頑張りに対する感想を教えていただけますか。
知事  ちょうどリオオリンピックに出かける前に水泳選手の壮行会がありまして、水泳選手で岐阜県ゆかりの選手が出場するということでオリンピックの壮行会をするのは、なんと20年ぶりだということで水球それから競泳、皆さんおいでになりました。ちょうど金藤選手は、私の隣に座られて、色々話をしておりましたけれども、彼女は割と早くから頭角を現して19歳で北京のオリンピックに出て、その時点でも世界的に有力な選手であったわけではあります。本人としては7位に終わったということで、それ自体は立派なことだと思いますが、いよいよ次こそはということで、ロンドンに挑んだわけではあります。残念ながら体調を壊して、国内選考で3番目になってしまったということで、出場が叶わなくなったと。その時点で23歳。この先どうしようかということで、色々と悩まれたという話も伺いましたけれども、ちょうどその時期に岐阜の糸井先生が、この方も、かつてシドニーの背泳ぎで4位になった方でありますけれども、岐阜に来ませんかとお誘いされて、そして岐阜県の体育協会の会員になり、瑞穂のスポーツガーデンのメンバーになるということで、もう一度頑張ってみようと決意されたということです。それで、岐阜国体から始まり、ずっと国体にも岐阜県代表として出ていただく中でトレーニングを積み、そして今回、国内予選では世界記録にあとコンマ何秒、あと10cmと言っておられましたけれども、そこまで伸ばすことができたというお話を伺っておりましたが、もう金メダルを獲りにいくんだと、自分は金メダルが獲れるんだと、この8年間苦労した分だけ間違いなく自分が獲るんだという、そのような強い決意で出掛けられたのが印象的でありました。有言実行といいますか、その通り金メダルを獲られたということで素晴らしいことだと思います。テレビなどを見ておりますと、この種目は予選があって準決勝があって決勝があり、決勝の順位が最後の順位になるのであって、予選、準決勝で何位をとったかということは、予選通過、準決勝通過という意味はあっても、それ以上に意味はありません。この予選、準決勝をどう戦うか、決勝で金メダルを獲るために、どう泳いだらいいかということを考えながら予選、準決勝を泳ぎました、とインタビューでおっしゃっておられましたので、そういうかなり戦略的にというか、ちょうど壮行会の時に加藤コーチが、前半が苦手なので前半スピードに乗れば後半は絶対に負けない、世界一だと。怖がらずに前半飛ばせれば間違いない、ということをおっしゃっておられましたけれども、その辺りの感触を試しながらということで。しかも、報道によりますと、泳ぎがもう一つという感じがあったので、本来は決勝の前に1,000mか2,000mぐらい泳ぐのですが、3,000m泳いだということで、これは一つの賭けであったと加藤コーチもおっしゃっておられました。そこはコーチと二人三脚で、とにかくどうやったら金メダルが獲れるかと、自分は獲れるという確固たる決意、信念を持って取り組んだ結果が、今回の金メダルということで、誠に素晴らしいドラマを実現していただいたということで、ありがたく思っております。ちょうど優勝した、金メダルを獲った日も、ベルリンオリンピックの前畑秀子さんと全く同じ日なんですよね。ぴったり80年ぶりだと伺いましたけれども、前畑さんも岐阜のご縁がある方ですし、これは不思議なご縁だなと思います。そういう意味での感動のドラマを堂々と届けていただいて感謝しております。また、岐阜県の誇りとして、これからもさらに頑張っていただきたいと思っております。今はヨーロッパで、転戦しておられますけれども、一旦モチベーションが一段落したところで、もう1回ネジを巻くというのは大変ですけれども、優勝しておられますから、凄いと思っております。
記者  知事の任期満了まで半年を切っていますが、4期目についてのお考えはございませんか。
知事  来週の海外出張の準備に手一杯で、帰ってきたらレクリエーション大会がございますし、秋も色々な行事がございますし、その後もまた農業担い手サミットで皇族をお迎えしてということで、色々なことが目白押しということなので、今のところはまだ当面の仕事に集中しているという状態でございます。
記者  まだ情報収集の段階だと思いますが、今回の東北と北海道の台風の被害が、かなり深刻な被害が出ているところですが、岐阜県としての支援はどのように考えていますか。
知事  まさにおっしゃったように、もう少し情報収集をした上で、我々のできることはしたいと思いますけれど、まだ十分な把握ができておりませんので、その上で考えたいと思います。
<外部リンク>