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知事記者会見(平成28年7月26日)

記事ID:0014974 2016年7月28日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成28年7月26日(火曜日)午後3時00分

知事

 まず「第19回全国農業担い手サミットinぎふ」について、出演者と100日前イベントの内容がほぼ固まりましたので、ご報告させていただきます。
お手元の資料にありますように、紺野美沙子さん、この方は「紺野美沙子の朗読座」ということで、アートと朗読を組み合わせたパフォーマンスを各地でやっておられますけれども、本県でも、図書館でしばしば朗読を交えた公演をやっていただいております。今年の1月から図書館の名誉館長を務めていただいておりますので、(サミット)全体会の案内人ということで、ご出演いただこうということでございます。
もう1人が、岐阜県出身でテノール歌手として活躍しておられます城宏憲さんでございますが、この方は資料にありますように、県立加納高校の音楽科を卒業されまして、東京藝術大学に行かれた方でありまして、音楽コンクール等々、数々の受賞をしておられまして、世界を舞台に活躍をしておられますが、今回、全体会で国歌独唱をお願いしようということでございます。
100日前のイベントが、お手元の資料にありますように、8月3日(水曜日)の午後を予定しておりますけれども、県内各地の意欲ある青年農業者の皆さんから就農のきっかけ、経営手法について発表していただくと同時に、岐阜県農林水産物輸出促進協議会の桑田会長から海外戦略のご紹介をしていただくことを予定しております。
城さんには、歌のご披露もお願いしますし、紺野さんからはビデオメッセージをいただくということでございます。それから、飛騨・美濃観光大使をやっていただいている「流れ星」にこの担い手サミットの応援大使もお願いしようということでございます。いよいよ残すところ100日強ということでございます。
また、ここ数年間、皇太子殿下のご臨席を仰いでおりますが、このあたりの日程については、もう少し先になってからご報告できるのではないかと思っております。

 次が、「ぎふ清流文化プラザ」の1周年記念の事業でございますが、昨年の9月23日(水曜日)の祝日の日に「ぎふ清流文化プラザ」ということで再スタートしたわけでございますが、ちょうど1年になるということで、記念事業をやりたいということでございます。
この清流文化プラザは、子ども、若者、障がい者などの文化芸術活動の拠点ということでオープンしておりまして、高校生によるステージイベントでありますとか、障がい者による舞台公演、あるいは県内各地の伝統芸能の発表の場ということで活用してきておりまして、着実に根を下ろしてきているのではないかと思っております。
1周年記念の第1弾として9月19日(月曜日)の祝日になりますが、清流の国ぎふ秋の地歌舞伎公演を実施しようということでございます。それから、プラザの前に新たなモニュメントをご披露するということを予定しております。
地歌舞伎につきましては、岐阜県は全国最多の29の保存団体が活動しておられるということで、国内のみならず海外からも県内各地の芝居小屋にお客さんがおいでになっておられまして、大変好評であるということで、今回の9月19日(月曜日)の公演を皮切りに、「地歌舞伎推進プログラム」といったことをスタートさせまして、東京オリンピック・パラリンピックの2020年にこの29地歌舞伎団体勢揃いというような、地歌舞伎月間というか、大きなイベントに盛り上げていこうとこんなことを考えております。
その第1弾ということで、ご希望を募りましたが下呂市の鳳凰座地歌舞伎保存会の方々に第1回は出ていただくということで、9月19日(月曜日)に予定をしております。以降、逐次各団体にやっていただこうということで、希望の日程・演目などを調整しているところでございます。
新たなモニュメントということを申し上げましたが、正面玄関の前に「清流こよみぶね」を設置しまして、ちょうど去年が「清流ゆめ湊灯台」ですか、灯台を模したモニュメントがございますが、そこに舟が入港してくるようなイメージでございます。「清流こよみぶね」は元々「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」で県民総参加の象徴ということで、各地のワークショップによって作ってきたものでございますけれども、今回もそういう趣旨のものとして、前回同様に県美術館長であります日比野克彦さんに監修していただくということでございます。
9月24日(土曜日)には、昨年のオープニングイベントでもご出演いただきました由紀さおりさんと、今回はお姉さんの安田祥子さんにもご出席いただきまして、童謡を中心としたコンサートということで、明日から一般の観覧者300名の募集をいたしますが、無料でございますのでふるって応募していただければと思います。
その他に、昨年大ヒットした映画「杉原千畝」の上映会や、歌手であり俳優の中尾ミエさんの“介護”をテーマにしたミュージカルでありますとか、それから、聴覚障がいがありながらピアニストとして世界で活躍しておられるフジコ・ヘミングさんのコンサート、さらには、障がい者のアート作品を活かした企画展、既に第1回はやっておりますけれども「第2回tomoniプロジェクト展」なども計画をしております。こういった事業を弾みに、引き続きお子さん方、若者、障がい者など多くの県民の皆さんが文化・芸術に触れる機会を創出していきたいということでございます。

 そして、もう一つ文化芸術の機会として「清流の国ぎふ芸術祭ArtAwardINTHECUBE2017」を企画していますが、これはトリエンナーレ方式の3年に1回、公募をするということで考えておりまして、来年の4月から6月にかけて県美術館で「清流の国ぎふ芸術祭ArtAwardINTHECUBE2017」の作品を展示するということで、分野、地域、世代を問わない全国規模の芸術祭ということで初めて開催するものでございます。
この公募展は、新しい才能の発掘と育成、そして、県民の皆さまに優れたアート作品の鑑賞機会の提供といったことを目的にしておりまして、今回はテーマを「身体のゆくえ」として4.8m×4.8m×3.6mのキューブ、空間の中で分野を問わず、なにがしかの表現を作品として出していただくということでございまして、既にこの4月から募集をしていたところでございます。他の芸術祭の公募を見てみますと、大体100件くらいの応募があればと思っておりましたが、なんと790件の応募がございまして、国内772件、海外からも18件でした。県内は63件、38都道府県からの応募がございまして、年齢的にも10歳から87歳までということで大変幅広く応募いただきました。20代から30代の方が一番多いです。790件中63件が県内からの応募ということで1割弱でございますが、これまでの県展(岐阜県美術展)では県内が9割で県外が1割でございましたが、今回はむしろ逆に、広く、県外さらには海外からも手が挙がっているということでございまして、本企画に携わった先生方、審査員の先生方が、嬉しい悲鳴といいますか、どのようにこの790件を絞っていくのかと大変悩み始めておられるという現状でございます。このお手元の資料の裏側にありますように、審査員の方々は非常に幅広い分野の芸術活動をしておられる、独自の世界を持っておられる方々でありますが、この審査員の魅力が、おそらく全国区ということもあり、多数の応募をいただいた理由ではないかと思います。このような美術展をやりますということを東京、それから名古屋、京都でも実施しまして、この審査員の方々をゲストにトークを行いまして、大変盛況であったわけでございます。そういったことも含めてこれだけの応募があったということで、これから790件を15件に絞って、そして具体的な作品は絞られた15件について作っていくということです。今はスケッチ、アイディアをいただいて、その中で15件に絞って、具体的にモノを制作していただいて、その15点を県美術館に展示をしながら、その中で大賞、審査員賞をお渡ししていくと、このようなプロセスになりまして、来年の4月の半ばから展示を始めようと思っております。
非常に反響の大きさに先生方も驚くと同時に感激をしておられまして、インパクトの強い、新しい、しかも県外、世界に発信できる美術展になっていけばという期待も持っているところでございます。私の方からは以上でございます。

記者  相模原市の福祉施設の殺傷事件ですが、今回の事件から知事がどのような教訓を捉えられて、それを受けて庁内で指示したことがあるのか、または今後指示することを考えておられれば教えてください。
知事  まずは第一報を受けまして、正直申し上げて、信じられないような思いでございまして、一体何があったのかということすら、疑問だらけの、かつ、あってはならない悲惨な出来事でありますので、まずは事実関係をよくフォローしていくということになります。
私どもとしては、とりあえず今回の事件の報道を受けまして、県立の福祉施設が県内に15施設ございますけれども、いずれも社会福祉法人の岐阜県福祉事業団が管理をしておりますので、岐阜県福祉事業団に対して、防犯対策の徹底、特に外部からの侵入に対する対策の徹底ということで、まず文書を発出しております。この事件はどうも窓ガラスを破って侵入したというケースでありますので、そういったことを含めて、どのような侵入対策ができるかということを考えていただこうということです。県立以外の入所施設も県内に全部で1,312施設ありますので、それぞれの運営法人に対しまして、同様に防犯対策の徹底ということで、とりわけ外部からの侵入対策ということを文書で発出をして、それぞれに考えていただこうと、まずそれをしたわけであります。
これから今回の事件の背景などがだんだん分かってくる中で、私どもとしては県立の施設には立入調査ということをすることもあり得ると思いますが、そういった調査あるいはそれに伴う指導ということも先には考えていきたいと思っております。どこの県立施設もそうですが、色々な意味でマニュアルはひと通り整備されておりますし、夜間の施錠、夜間の巡回などそういったことは確認できておるわけでございます。いずれも365日24時間運営をしているという施設でありますので、厳重な防犯対策を実施しているはずでありますが、今回の事案は、どのような経緯であったのかということ自体も詳細をフォローしながら、さらに必要な対策を考えていきたいと思っております。

記者

 福祉の現場で、人的支援が足りないとか、施設のお金が足りなくて防犯にお金がかけられないといった側面もあると思うのですが、県内(の施設)で何か感じていることがありますか。
知事  いまのところ一定のマニュアルに則った防犯対策は講じられているはずでありますので、ただ今回何が起こったのか、どこが手薄だったのかと、今回と同じことが(県内でも)起こりうるのかどうか、それに対してどう手を打てるかということについてはむしろこれから検討したいと思います。

記者

 スポーツに関連して2点。都市対抗野球大会について、西濃運輸が残念ながら準決勝で敗れてしまいましたが、それに関するご所見をお伺いしたいのと、FC岐阜のラモス監督が解任という話がありましたが、これに関するご所見をお聞かせください。
知事  昨日、なんとか時間をやりくりして観戦しに行きました。一昨年は、2回戦、準決勝と決勝と3回観に行きましたけれど、勝ち進むほどにやはり明日も行かなきゃ明日も行かなきゃということで(応援に)行きました。昨日の試合は本当に残念でしたけれども、東海の第5代表ということで、出て行ったわけでありますけれども、3つ勝ち抜いて全国のベスト4までいったということで、まさに今の西濃運輸のチームの総力を挙げて頑張られた結果ではないかというふうに思っております。昨日の試合も、もう一本タイムリーが出ていれば流れがずいぶん変わったのにと思うシーンが中盤ありましたし、投手陣も含めて、それから野手もいくつかファインプレーもございましたので、そういう意味では、もう一本あと少しということですけれども、このあと少しというところがなかなか野球の難しいところであります。そういう意味では西濃運輸の選手の方々の健闘をたたえると同時に、今回の悔しさをさらに来年以降に生かしていただければというふうに思っております。何と言っても一昨年の決勝戦はちょうど天覧試合でございまして、独特の雰囲気の中で、シャットアウト勝ちをしたあの素晴らしいイメージが頭の中に残っておりますから、是非またあの雰囲気を味わわせていただきたいなと思っておりまして、いずれまた黒獅子旗を手にする日を期待しております。
 それからFC岐阜についてでありますけれども、今年に入ってからのチームの状況の中で、新社長も色々とご苦労しておられますけれども、特にこのところのチーム状況から見て大変重い判断をされたのだろうというふうに思っております。スポーツの世界、勝負の世界ですから、私どもとしては社長の決断を尊重したいと思っております。昨日の試合も大いに期待をしていたのですが、都市対抗野球と同じで0対5で負けてしまったわけで、サッカーの0対5は(野球とは違って)大きな差になっておりますけれども、今回の監督交代がひとつのカンフル剤になってですね、新監督の指導力のもとで、なんとかFC岐阜が挽回してくれることを期待しております。今、最下位のチームと勝ち点で言うとわずか2点差になりましたので、前半にためた貯金がずるずると減ってきているという状態でありますので、そろそろここから反転攻勢と言いますかね、これを機に頑張ってもらいたいと思っております。

記者

 「ポケモンGO」がだいぶ話題となっていますが、色々な問題が起きているという一方で、平井鳥取県知事のように観光の起爆剤というか、砂丘に人を呼ぶという意向も示しておられますけれど、この件に関して知事はどのようにお考えでしょうか。

知事

 実際にアメリカで(配信が)スタートして爆発的な人気を呼んでいるわけですし、非常に話題性の高いものでありまして、それだけ魅力があるということだと思いますけれども、その魅力を大切にしていくと同時に、他方でやはりトラブルの懸念があるわけですね。現にこの周辺でいきますと、昨日、議会棟の正面ロビーに「ポケモンGO」で遊ぶ若い男性が入ってこられました。職員が声をかけましたところ、すぐに出ていかれました。したがって(ポケモンが)どこに登場するかということについて、どのような仕掛けになっているのかということは私もよく分かりませんが、どこにでもいけるということだと色々なところでトラブルが起こりかねませんし、それから使っておられる本人も交通事故だとか色々な問題が起こりかねませんので、その辺りのゲームのモラルと言いますか、そういうものとの兼ね合いをよく状況を見ながら考えていく必要があるのかなと思っております。内閣府の方ですでに「スマホゲームのトラブル回避のための注意事項」という文書が発出されておりまして、県庁の警備員あるいは、県庁の色々な施設の所属長に対しては、注意喚起を私どももしましたけれども、それから秋の全国交通安全運動などですね、そういった時に「歩きスマホ」や「ながらスマホ」の危険性についても注意喚起したいと思っております。どういうふうに考えたらいいのかという、そういう懸念を持ちながら今事態を見ているということでございます。
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