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知事記者会見(平成28年5月16日)

記事ID:0014783 2016年5月19日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成28年5月16日(月曜日)午後3時00分

知事

 私の方から2点申し上げます。
1つは、お手元の資料の「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクトの推進」ということで、5月22日(日曜日)から28日(土曜日)まで、ベトナムとタイ、2か国を訪問する予定でおります。
昨年もベトナムとフィリピンに行ってまいりましたけれども、ベトナムについてはこのところ急速に交流が進んでおりますので、2年連続で行くということになります。タイの方は3年ぶりになります。既に飛騨牛等輸出しておりますけれども、改めてキャンペーンをここでもう1回やろうということでございます。
まず、お手元にざっとしたスケジュールや内容が書いてあると思いますが、ベトナムは、この2月に県内で「岐阜・ベトナム友好協会」ができまして、民間レベルでの交流もスタートしたということで、友好協会会長の岐阜大学の森脇学長をはじめとして、有力メンバーの方々もご一緒することになっております。
ベトナム・ゲアン省では「岐阜・ベトナム友好協会」ができたということですから、友好協会相互の交流もこの際やっていこうということでございます。
一昨年(平成26年)の3月に、日本からの牛肉輸出がベトナムでは解禁されておりまして、和牛に対する関心が非常に高いということで、去年もそれを実感したわけでありますが、今年も引き続き飛騨牛フェアを開催しようということでございます。
タイの方は、3年ぶり4回目ということになりますけれども、飛騨牛・富有柿(の輸出)、タイから本県への宿泊者数も非常に好調ですので、この流れを加速していきたいと考えております。
タイではバンコクの大使公邸をオープンにしていただいて、観光・食・モノの三位一体キャンペーンをやろうとか、大手訪日旅行会社の訪問とかそんなことを考えております。
それから世界農業遺産が昨年12月に認定されたわけですが、東南アジア10か国と日本が加盟しております「東南アジア漁業開発センター」がタイのバンコクに本部がありまして、こことの間で技術協力に関する覚書を締結する予定でおります。岐阜県がこれから設置をします「内水面漁業研修センター」と、この「東南アジア漁業開発センター」が連携して、岐阜県の内水面漁業に関するノウハウをアジアの必要なところに提供しようということで、研修生の受け入れや研究員の派遣などを考えているので、その辺りの覚書を結ぶと同時に、「FAOバンコク事務所」がありますので、そこを訪問しまして、岐阜県の国際貢献と言いますか、世界農業遺産をテコとした国際貢献・国際協力をアピールしていきたいと思っております。
先だって、駐日タイ王国大使と話をしておりましたら、私どもがタイへのキャンペーンを始めた当時の平成20年は、タイから岐阜県へのお客さんが8,980人でした。昨年はなんと54,780人と。今年はそれをさらに上回るペースでタイからお客様が来ておりまして、駐日タイ王国大使も、このわずかの期間に1万人足らずから5万人を超えるということで、大変ビックリしておられまして、是非岐阜県との交流は積極的にやりたいということでございました。
ベトナムとの関係で言いますと、ほとんど何人というほどの規模でしかなかったものが、平成25年が340人という記録が残っておりまして、平成26年が930人になりました。昨年がキャンペーンを行って、2,360人ということでございまして、ベトナムの所得水準の上がるのと同時に日本への関心も高くなっておりますし、去年(のキャンペーンの際に)飛騨牛はまだかというようなことを言われましたし、積極的に行きたいと思っております。
それから、今回は冷凍の鮎を持っていこうということで、特に昨年はフィリピンで非常に好評だったものですから、この冷凍の鮎をどう積極的に東南アジアで売り込んでいくかということで、ベトナム、タイでもトライをしてみたいと思っております。
これが「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」についての発表です。県議会からは矢島議長、市町村からは高山市の國島市長、関市の尾関市長もご一緒していただきますし、それから十六銀行、大垣共立銀行それぞれ頭取、JAの関係者、観光の関係者等々ですね、ご一緒していただけるということですから、オール岐阜でしっかりとキャンペーンをやっていきたいということです。

 それからもう一つが、ひきこもり支援体制の強化ということでございまして、6月1日(水曜日)に岐阜市内にあります精神保健福祉センターの中に「ひきこもり地域支援センター」を開設するということでございます。
ひきこもりにつきましては、このところ特定の病気とか障がいではない要素といいますか、原因によって一定期間社会参加を行わないで、家庭にとどまり続けるという、俗に言う「社会的ひきこもり」というのが問題になってきておりまして、特に大人のひきこもりというのは、社会的関係が断たれた状態の中で、家庭内暴力や自殺など、深刻な事態にもつながりかねないということで、憂慮しているということでございます。
色々な支援機関が連携し、息の長い支援が必要だということで、このセンターでは専門のコーディネーターを配置し、相談対応や様々な支援機関の仲介、あるいは支援機関の連携を応援するといった、きめ細やかな支援をしていきたいということでございますし、出張相談や各地での研修会など、裾野を広げて活動していこうということでございます。
それから、同じく6月1日(水曜日)に、様々な支援機関がございますけれども、「ひきこもり地域支援連携会議」をこうした方々の参加も得てスタートさせたいということで、実態把握と分析、そして、具体的な支援といったことを議論しようということでございます。
これは推計値しかないですけれども、県内では、国の調査からの推計ですが、1万人を少し超えるあたりの人数となっていますが、ひきこもりの方がおられるのではないかということでございます。そういったことを前提に、まずは実態調査、分析を含めて、丁寧に対応していきたいということです。
私の方からは以上です。

記者  「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」の関係で、去年、ベトナム・ゲアン省と友好協力の覚書を締結したということで、観光ですとか、農業、教育といった分野で色々進めていくといった話だったと思うのですが、この1年で何か成果といいますか、もしくは進捗したプロジェクト等ありましたら教えてください。
知事  端的には、覚書を締結してから、ゲアン省もそうですし、ハノイからも色々なお誘いが次から次へと来るようになりまして、それをそのまま言われたとおりにしたら、私が年に10回くらいベトナムに行かなければならないようなぐらいに、例えばこういう会合がある、こういう機会がある、ぜひ来ないかと。例えば私が言われておりますのは、ゲアン省として産業振興や農業振興など、そういうことを進めていくという単独の試みもありますけれども、ベトナムで10いくつかの省が一緒になって開発のテーマを議論するので、そこに来てくれないかとかですね。
つまり複数のベトナムの省を岐阜県が仲立ちをしてくれないかとか、果てはベトナムのみならず、ラオス、カンボジア、ミャンマーと、インドシナ各国が観光振興や産業振興等ということについて積極的に議論をする、連携をする、そういう場があるのでそこへ来てスピーチとアドバイスをしてくれないかなど、そういうものが次々に来るのですけれども、とてもそれだけ私も時間的余裕もありませんし、ベトナムだけという訳にもいかないものですから、今回は友好協会ができたということのベトナムサイドへのお披露目と、ということは逆に言うと、私ないしは県の職員が行き来するということだけではなしに、そういうお誘いは非常に多いんですけれども、むしろオール岐阜で、民間の受け皿ができたので民民交流というのを積極的にやりましょうというようなことを申し上げようかと思っております。
ちなみに、今年に入りまして岐阜県工業会がベトナム側のお誘いでハノイも行きましたし、ゲアン省も行きましたけれども、先方の工業フェアみたいなものがあるのですけれども、それを視察に行っておられますね。という意味で非常に動きは活発ですね。今回はオール岐阜で行くので、色々ご注文やご意見があればまとめて議論して、我々の今後のアクションについても、効果的に整理をしながらやっていきましょうというようなことを申し上げようと思っております。
記者  本日、市内で核のゴミの最終処分の候補地について国が説明会を開いていて、県も参加していると思うのですが、知事といいますか県は、基本的に反対というか受け入れないと表明されておりますが、年内に国が科学的有望地を示すなかで、面的な中に含まれる可能性もゼロではないと思うのですが、その辺りはどのようにお考えでしょうか。
知事  国としては全国47都道府県すべてにわたってですね、まず説明をしたいということをおっしゃるので、説明は聞きましょうということで県の職員に出てもらっていますけれど、ひたすら説明を聞くということだけでして、特に岐阜県のポジションは国(経済産業省)の方もよくご存じのはずですから、その方針を貫きたいということですね。
記者  世界記憶遺産の関係で、今度19日(木曜日)に八百津町が国に書類を提出すると伺っておりますが、その日は何か知事も予定として考えていることはございますでしょうか。
知事  先週になって、文科省の方からユネスコの申請期限は今月末ですけれども、国としては色々な手順もあるし運ぶスケジュールもあるので、19日(木曜日)に提出するようにと、こういう話がありまして、私どもは19日(木曜日)の何時にお伺いしたらいいのかということで現在調整しているところです。
時間にもよりますけれども、私自身もご一緒しようと思っておりまして、八百津町長と私、あと協議会をつくって色々作業をしておりますので、一緒に行こうかと思っております。
それから、できれば提出した後で県の東京事務所で記者会見をやったらどうかなと思っておりまして、八百津町長もそれは非常に結構ではないかと、思いをお伝えするうえではいいのではないかということで、そういうことを考えておりますので、また正式に決まりましたらご連絡します。
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