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知事記者会見(平成28年4月1日)

平成28年4月1日(金曜日)午後2時00分

知事

 今朝ほど新規採用者の辞令交付式をやりましたけれども、今年は150人ということで、ここ最近の採用からすると比較的いい採用ができたのではないかということです。参考までに申し上げますと、平成23年度が45人、24年度が69人、25年度が98人、26年度が135人、それから昨年度が160人ということで、ずっと右肩上がりで来ていましたけれども、去年よりちょっと少ないですけれども、比較的高い水準で採用ができたのかなというところでございます。

今年度の政策ということでは、すでに何度も申しあげておりますように、「清流の国ぎふ」創生の本格展開ということで、4つの柱でやっていこうということなんですが、お手元にスケジュール表をお配りしておりますけれども、これが全てではありませんが、ちょっと見ていただいて、これから一年間どのようなことが起こるのかということでございます。
4つの柱というのは、一つは「ひとを育む、ひとにやさしい社会を作る」。それから「しごとをつくる」。それから三つ目が、「岐阜に呼びこむ・まちの魅力をつなぐ」。四つ目が「安全・安心をつくる」ということです。
そういうことでこの主要事業を整理しながら見ていただきますと、まず、「ひとを育む・ひとにやさしい社会をつくる」という点では、4月に羽島特別支援学校の開校と。後でまたご説明させていただきますけれども、障がい者の自立支援の充実ということでございますし、11月に航空宇宙産業、医療・福祉機器産業と成長分野に特化した人材育成を図る拠点施設の「成長産業人材育成センター」が開設されますし、それから同じ11月に県内大学と100を超える県内企業が集って、かつてない規模での「オール岐阜・企業合同フェア(仮称)」ということで、企業と大学が一緒になって、人を育て、そしてまた岐阜に残ってもらうと、こういうことでございます。
それから担い手という意味では、ご案内のように11月に第19回の農業担い手サミットが行われます。これは2千人を超える全国からの担い手が集まって、例年ですと皇太子殿下のご臨席を賜っておるわけでありまして、また宮内庁と相談しながら進めていくということで。ちょうど、岐阜県が就農相談から営農定着まで一貫した支援ということで「岐阜方式」というのが根付いてきたというところでございますので、本県らしいサミットをやっていきたいなと思っております。
それから、ちょっと戻りますけれども、6月に「日独林業シンポジウム2016」と。これは一昨年にヨーロッパに訪問して、ドイツのロッテンブルク林業単科大学と県の森林文化アカデミーが、色々な面で協力していくという覚書を結んだわけでございますが、このシンポジウムをドイツで開催いたしまして、先進的な林業技術の交流とか、教育手法の交流とか、そういったことを林業関係者の間で議論してきたということでございます。
それから、スポーツという角度からしますと、今年は8月にリオのオリンピック、9月にパラリンピックということで、世界的なスポーツイヤーでございますが、恒例の5月の「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」、これは第6回になりますが完全に定着をした感がございますし、9月に「第70回全国レクリエーション大会」、これは10万人規模の大型な全国的な大会になります。それから12月には障がい者用の「新福祉友愛プール」が完成を致します。
それから政策の2番目の柱「しごとをつくる」という意味では、今月12日(火曜日)から17日(日曜日)まで、世界最大規模のインテリアの国際見本市ミラノ・サローネに岐阜県として初出展ということで、美濃和紙、本美濃紙を使ったインテリア、それから飛騨杉の家具等のインテリア、それに合わせて陶磁器その他岐阜のすぐれものを出します。
大体30万人の人が世界中から集まるという、インテリアとしては最大、あるいは最高級の見本市でありまして、果たして本美濃紙のインテリアというのがどういう評価を受けるのかというところが注目されるところでございます。県産品の販路拡大政策の一環ということで、やらせていただいております。
それから、9月にアメリカで、これはニューヨークワシントンの予定でございますけれども、飛騨牛のニューヨーク上陸ということで、いよいよアメリカに向かっていくということでございます。
それから林業振興という意味では、8月に住友林業と連携をして、苗木生産施設を竣工する。10月には育樹祭1週年、植樹祭10周年、これを重ね合わせた記念大会をやろうかと思っておりますし、来年2月には100年先の森林づくりシンポジウム等々ですね、100年計画を議論しようということでございます。
観光関連では、県営の公園の魅力アップということで、今見直しの議論をしておりますけれども、8月に基本戦略を策定するつもりでいますが、こういう議論と並行して、花フェスタ記念公園も昨年の成功例にならって、思い切ったバラ祭り、花のプロモーションをやっていきたいと思っております。
それから、来年3月は養老改元1300年祭のオープニングイベントということで、養老改元というのは、いわば岐阜の清流が皇室に認められた歴史的な出来事でございますので、養老町の行事を県としても全面的にバックアップしていこうということでございます。
それから、関ケ原古戦場につきましては、グランドデザインに基づいて、これから5年間着々と再整備をしていくわけでありますが、先般、世界古戦場サミットを開催いたしました。お見えになった方は大変喜んでおられまして、そもそもリンカーンのゲティスバーグとナポレオンのワーテルローが、コミュニケーションをとったことがないのだそうです。だから今回初めて、このヨーロッパ、アメリカ、日本ということで、相互に交流するということも画期的なことだと。岐阜の印象は、と訊いたら、飛騨牛がものすごくおいしかったと、こんなおいしい牛肉は食べたことがないとゲティスバーグの方が言われるものですから、もうちょっとお待ちいただければ間もなく上陸しますからという話をしました。
さらに言うと、ゲティスバーグもワーテルローも何にもないところに色々なものを整備していっておられるわけです。銅像を建てたり、案内図を置いたり、ルートを作ったりですね。ああいう方々がこちらに来ると、史跡がたくさん残った古戦場だと、大変うらやましいと。それにしては、整備がまだまだゆっくりですねと。それから、まずは何といっても電線の地中化を早くやったらどうですかというようなことを仰っておられましたが、非常に喜んでいただきましたので、これからも交流を定期的に、場合によっては三者持ち回りでサミットを続けていってもいいのかなとそんなことを思っております。
それから、6月に「徳川家康最後陣地」の整備が完成しますので、それを記念する何かをやろうかなと思っておりますし、10月はNHKさんの真田丸とタイアップして、関ケ原合戦祭りということでやりたいと思っております。
それから、古戦場再生の目玉はビジターセンターですけれども、関ケ原古戦場ビジターセンターの設計にいよいよ着手をするということで、ハード・ソフト両面で魅力向上を図っていきたいということでございます。
愛之助さんも婚約を発表されたようですが、先日(愛之助さんが参加された)サミットでは大変盛り上がりました。
第3番目が「岐阜に呼び込む・まちの魅力をつなぐ」という政策の柱でありますが、そこではやはり世界遺産の関係では、5月末が締切ですが、「命のビザー杉原リスト」のユネスコ世界記憶遺産への正式申請書の提出がございます。順調にいけば来年夏頃に決定ということでございます。
7月にGIAHS鮎の日を制定するイベントをやっていきたいと、それから内水面漁業研修センターの開所、8月に世界農業遺産の国際フォーラム(仮称)、9月にあゆ王国ぎふ会議(仮称)の設立、それから全国利き鮎大会といったことを予定しておりまして、この辺りは、世界農業遺産の関連のフォローアップのための様々な政策というか施設というかイベントというか、色々なことをやっていきます。
11月には、順調にいけば高山祭・古川祭・大垣祭の「山・鉾・屋台行事」ということで、ユネスコ無形文化遺産に登録していただけるんではないかと期待しているところですが、その審議が行われるということでございます。
これくらいまできますと、遺産群ということで、2月に「岐阜県『世界に誇る遺産』連合」という首長連合をつくりましたけれども、これを積極的に活用しながら、世界遺産体験モデルツアーといったような、観光PRもさらに深化させていきたいと思っております。
それ以外にも、博物館の方ではちょうど40周年にあたりますので、7月には恐竜学、9月には東海地方の円空仏ということで、記念事業を予定しております。
また、9月の中下旬はぎふ清流文化プラザの開館1周年ということで、盛り上げていきたいと思っております。
「かかみがはらの航空宇宙科学博物館」でありますが、ちょうど明日(4月2日)から先行リニューアルということで、航空機操縦シミュレーターの導入とか、JAXA(旧宇宙開発事業団)から借り入れたH2ロケットのメインエンジンの展示もスタートいたします。
先だっては、お子さん方が見に来て大変盛況でありました。
10月頃から、本格的な工事着手をし、工事をやりながら先行リニューアル的なものは見せていくというか、そんなやり方をしていきたいと思っております。
第4の政策の柱が、「安全・安心をつくる」ということでありまして、(資料の)一番上にあります、消防団協力事業所の支援のための減税制度もスタートいたしましたし、6月には2つの小水力発電事業が行われます。
この他にも、危機管理や医療福祉連携に、積極的に取り組んでいきたいと思っております。
今見ていただきましたが、あくまで現時点での主要事業ということでございますが、このところ世界遺産登録あるいは、岐阜の様々な地域資源のリニューアル、それから外国人宿泊者数の増加、それから企業誘致等々、追い風を受けておりますので、これをさらに確固たるものにしていきたいと思っております。
外国人宿泊者数について、1月の数字が出ましたけれども、昨年も急速に伸びたわけですが、さらにその2倍というペースで外国人の宿泊客数も増えてきております。
いずれにしても、徹底した攻めの姿勢ということを、新たに辞令をお渡しした管理職の皆さんには強く申し上げたところでございます。

もう1つが、県立の羽島特別支援学校でございますけれども、私ども平成18年度から子どもかがやきプランということで、特別支援学校の新設あるいは、改修等々積極的に取り組んできておりますが、この羽島特別支援学校、岐阜県の南部が特別支援学校の空白地域になっておりまして、かねてから、急がれていたわけですが、特に大垣や海津の方は遠距離通学をしておられ、大変ご苦労をおかけしてきたところですが、ようやく完成になるということでございます。
県立の特別支援学校は19校になるということです。私が着任して間もない頃に約9万9千人の署名をいただいて、強いご要望をいただいたわけであります。用地の確保等々、地元も苦労されてようやく完成しました。私もとにかく急げということでやってきましたので、ちょっと遅くなりましたけれども、よかったなと思っております。
だいたい、学校の規模は児童生徒数にして約200人、知的障がい、肢体不自由、病弱の児童生徒を対象に小学部、中学部、高等部の全て設置するわけでありまして、この地域の岐阜の圏域の南部のお子さん方が、地元で小学部から高等部まで一貫して教育を受けられるということです。
今度また、内覧もしていただきますけれども、交流テラスや多目的室において生徒が食品加工室で焼いたパンやクッキーを喫茶サービスで出すとか、色々と生徒さん、学生さんが地域の人と触れあうような、そのためのコミュニケーションスペースを工夫しておりますし、体育館、25mプール、サッカーコートがとれるグラウンド、ジャグジープール等々運動施設もかなり整備されるということでございます。

記者  知事会の方で今年もし提言や何か盛り込まれる予定みたいなことのお考えがあればお聞かせいただきたい。
知事  今、地方創生対策本部長をやらせていただいていますが、制度的にと言いますか政策的には地方創生の法律ができて、国の5年間の戦略ができて、そして全都道府県、全市町村の5年間の戦略が出揃って、そのための予算として補正も合わせてですけれども、交付金が出揃って、あとはそれぞれに各論をやっていくという、こういうところまで来ておりますので、予算の使い勝手とか、実際の運用で色々窮屈になってくるとせっかくの地方創生がうまくいきませんので、そういった観点から色々と要望とか(をしていく必要があろうかと思います)。
テーマとしては、国の機関の地方移転ということで、だいたい大筋見えてきたわけですけれども、岐阜県の場合には森林技術総合研修所と宇宙航空研究開発機構の研修などを、一部岐阜の施設でやってもらうということで決まりましたが、割と協調しやすいというか実行しやすい、その辺りも意識して提案したわけであります。これは別に地方分権を進めようというわけではないんですよね。国の機関を地方へ持っていくということで、権限を国から地方に移譲するということではないわけでありまして、その場所を地方に移すということで、それがまた一極集中是正につながるという、そういう狙いだと思いますけれども。これも色々な評価がありますけれども、まだ試行的なものもありますけれども、(国の基本方針が)出ましたので、これもどう評価するか、それからもう少し試行的にやったうえで最終結論を出すという部分がどうなるかという辺りをフォローしていくということになります。
あともう一つ、フォローしていかなければならないのは移住定住です。これは各県が競うように、関東圏を中心に色々なキャンペーンをやっておりますし、結構人の動きも出てきています。岐阜県も割と順調にきておりますし、今度は関東だけはなしに、名古屋とそれから大阪にも移住定住のセンターを出そうということにしておりますので、これが全国的にどういうふうに展開されるか、もっとテコ入れをできるかどうかなどその辺りが話題になると思います。
もっと見えているテーマというのは観光と、それからTPPを活かした農業の輸出競争ということですね。私は移住定住の石破大臣の検討会のメンバーにしていただいているのと、それから先だっては農業の輸出競争力について、自治体としては唯一、岐阜県が非常に何年か前から飛騨牛をはじめとして積極的な輸出促進をやっているということで、それのプレゼンをやってくれというお話でありましたので、いくつかの提言もしてまいりましたけど、この2つの固まりですね、特に農業の輸出、これは非常に政府も熱心に取り組もうという意気込みで、かなり具体的な政策論もやっておられますので、これをよくフォローしていきたいと思います。ちょっとだらだら申し上げて恐縮ですけれども、総論的にふわっと地方創生うんぬんというよりも、そういう柱になるところを一つ一つ今年は見極めていくと、そういったことになるのではないでしょうか。
記者  世界遺産の件でお伺いしたいのですけれども、12月に世界農業遺産に「清流長良川の鮎」が登録されまして、「岐阜県『世界に誇る遺産』連合」も発足しましたけれども、こういうものを実際に地域の活性化や経済の活性化、観光客の呼び込みに、ユネスコの世界文化遺産や自然遺産のように遺産自体にあまり知名度がないようなところで、どのようにPRしていくのか、3月の議会でも答弁で少しお話されていたと思うのですが、改めてお考えがあればお聞かせください。
知事  世界遺産というものは実際に海外で観光キャンペーンをやっておりますと、アジアにしてもヨーロッパにしても、これは世界遺産ですよと言うと、ツアーエージェントの皆さんの顔つきが変わりますからね。やはりそれだけ権威のあるといいますか、非常に関心を示されます。知らないなら知らないでますます一生懸命聞いてくるという感じがありましてね。
まず白川郷はある意味じゃもう確固たる地位を築いておりまして、もう20年世界遺産やっておりますから。まさに今のインバウンドの吸引力の一つが高山、白川郷ですからね。そういう意味では十分力を発揮していると思います。
このところ杉原千畝の申請をいよいよ出しますよということだけで、急速に八百津へのお客さん増えておりますし、八百津から下呂、高山へと抜けていく新しい観光ルートもできておりますので、これはもう最初は高山のホテル旅館街の方々が「どうして最近ユダヤ人が多いのですか」と言っていたのですが、最近は分かってきておりますので、意識的に連携を組んで、あるいはこっちからツアーの提案をしていくといいますかね、そういう話も始まっておりますし。
それから高山祭、古川祭はもう恒例で、街中が溢れかえらんばかりの人がおいでになっておられますので、さて世界遺産になったらあの街はパンクしちゃうんじゃないかというか、今でももう宿なんていうのは一年前からほとんど一杯ですからね。そういう意味で受け入れのキャパをどう高めていくかということを考えながら、さらに吸引力を高めていくということになろうかと思います。大垣祭は逆にまだまだ受け入れ余地は十分ありますので、むしろ私は今から秋(のユネスコ無形文化遺産の審議)をにらんで、今年の5月の大垣祭はそれのいわば前夜祭のようなつもりで思い切った企画を組んだらどうですかということを内々に申し上げておるんですけれども。
それから、そういう大垣祭と今、どうやっていくかと問題になっている養老鉄道と関ケ原をつなぐとか。大垣城に石田三成がいたわけですから、そこから関ケ原に行ったわけですので、去年もそこを意識してリレーシンポジウムをやりました。
そういうふうにつないでいくと。そんなことで、随分意識はされていると思います。
本美濃紙は、あかりアートをあちらこちらへ持っていくということで、こんなところにこんなふうにあかりアートを持ってきてなかなか面白いねということで再認識されて、つながっているということです。かつては、クリスマス・年末に青山通りにあかりアートを持っていきました。これが世界遺産を目指す本美濃紙だと言ってやりました。去年は、白川郷の20周年に協力するということで、「美濃和紙あかりアートin白川郷合掌造り集落」というのをやりましたし、「花フェスタ2015ぎふ」で夜の花フェスということで、あかりアートのプロムナードを作りましたし、今そうやって色々出て行きながら、つながっていくということで、全体としては随分つながりが出てきているのかなと。
むしろ、これからというテーマは、「清流長良川の鮎」というのをどうやっていくかで、アクションプランは出来上がっていますので、やるべきことは20くらいテーマがありますので1つ1つこなしていくということですけど、その中で私が期待しているのはこちらで用意したアクションプランを、内水面漁業の研修センター作ります、あゆパーク作ります、ロゴマーク作ります、鮎の日とか、そういうのに合わせて色んな人が立ち上がってくれることがありがたいと思っております。
先だって、世界農業遺産協賛ということで、岐阜市で商工会議所で鮎菓子を食べようという、「鮎菓子たべよー博」をやりました。商工会議所主催で本来は秋の予定を、1回まず、商工会議所で試験的にやってみようと思ったら、あの狭い建物の中に7,500人いらっしゃいました。
私も10時スタートということで、ちょっと余裕をみて11時に行ったらもう入れないんですよね。長良橋通りも人があふれ返っておりますし、中もびっしりですし。親子連れでできる鮎菓子作りの体験コーナーとか、31社が協力していますから、31種類の鮎が並んでいて、自分の好きなものを詰められるとか、あれもまさにそういう動きです。
色んなそういう意味での、鮎をテーマにあるいは、清流長良川の里川ということをテーマに、色んな活動が考案されてくるというか、それを期待しております。
石川県は里山・里海の世界農業遺産ですから、こちらは里川ですから両県で何かわかりやすい里山・(里)川・(里)海のつながりで何かやろうと検討中ですけれども、色々つないでいくということでやっておりますので、是非皆さま方からも色々提案とかしていただければと思います。
杉原千畝の募金ももう100万を超えようとしておりますし、結構皆さん協力していただいております。
記者  3月の議会で渡辺議員から管理職の方の精神疾患についてという質問とその答弁がありました。あの質問と答弁を聞いて、何が起きたのかわからないので、実際にお話しできる範囲があると思うので、もう少し詳しく何があったのか。不適切な指導という表現だったのかと思いますけれども、どういう内容だったのでしょうか。
知事  一言で言えば、非常に厳しい叱声、叱責をしたということです。それを受けた担当課長さんにとっては、非常にショックが大きかったということで、しばらく休暇を取るに至ったということです。今まで職員の色々なことについて、できるだけ目配りをし、早めに相談も受けるということで仕組みを作っておりましたが、今度は管理職のケースが今までなかったので、管理職のケースも想定して、管理職の相談も受け付ける。管理職の悩みも聞かなければいかないということで、副知事をヘッドにして、そういったことの情報共有とか、それから管理職として、本当に悩んだときに誰に相談したらいいのかという仕組みづくりや、一般職員だけではなく、管理職も入れた仕組みを再構築しようということで、今やっているということです。
知事  今日、国交省の道路関係予算が発表されました。分析していますけれども、だいたい必要な予算はいただけたのかなと。特に濃飛横断の中津川工区ですね、これが新規事業採択ということで、これから実際にスタートするわけでありますが、新規事業ということで認定を受けました。元々中央自動車道から下呂方面のアクセス強化でありますが、リニア開通をにらんだアクセス道路ということでもありますので、我々にとっては、また地域にとっても非常に大きな第1歩だと思っております。
東海環状の西回りについては、かねてからあらゆる機会をとらえてお願いしておりますけれども、道路改築予算がなかなか伸びていない中では、対前年度比3%増ということで、345.64億円ということで一定の配慮をいただいたということでございます。早期完成に向けて補正であれ、なんであれ更にあらゆる機会をとらえて強く要望してまいりたいと思っております。
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