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摂陽地区福祉のまちづくり協議会(兵庫県伊丹市)

活動団体名等

摂陽地区福祉のまちづくり協議会

活動拠点

兵庫県伊丹市

摂陽(せつよう)地区の概況

  • 人口8,903人、世帯数2,908世帯、高齢者人口2,573人、高齢化率28.9%(伊丹市内で第2位)
  • 自治会数11,民生委員児童委員11人、民生児童委員協力員数20人、小学校児童数413人(平成27年6月1日時点)

伊丹市の概要

  • 人口197,886人、世帯数80,371世帯、高齢者人口47,717人、高齢化率23.6%
  • 自治会数210,民生委員児童委員数258人、民生委員協力委員430人(平成27年11月1日時点)

摂陽地区福祉のまちづくり協議会

  • 平成23年12月、地区社会福祉協議会の精神を継承し、新たに住民主体の理念をもとに福祉的視点を諸活動の根幹に据えたコミュニティ活動の推進を目指して、自治会や地縁団体をはじめ、福祉事業所(NPOや企業)等、校区内のあらゆる団体で構成する組織として「福祉のまちづくり協議会」を立ち上げた。

地域福祉ネット会議

  • 平成24年3月、地域の福祉ニーズの発見や共有、福祉課題の解決を目指して協議する場である「地域福祉ネット会議」を設置。課題に応じて自助、公助、共助、さらには互助によるネットワークの構築を目指した地域づくりがスタートした。
  • 構成員は、摂陽地区福祉のまちづくり協議会の福祉部を主として、まち協役員、自治会、民生委員児童委員、障がいのある当事者、福祉事業者、行政、ボランティア等からなる。事務局は、伊丹市社会福祉協議会と地域包括支援センターが担う。

まちづくり協議会ネット会議ネット会議2

ボランティアセンター“せつよう助け愛センター”の活動

  • 平成25年12月、地域福祉ネット会議が主体となって、福祉のまちづくり協議会と連携し、住民同士が支え合うためのボランティアの拠点として『せつよう助け愛センター』を開所した。
  • 立ち上げに当たっては、自治会、諸団体および地域住民への説明会を実施した(計16回、延べ400名以上の住民が参加)。
  • “無理なく”、“楽しく”、“できることをできるときに”をモットーに、お互いさまの活動を目指している。

説明会募集チラシ

せつよう助け愛センターの仕組み

 ボランティアを受けたい者が、助け愛センターに相談すると、住民コーディネーターがボランティアチームのリーダーにつなぐ。チームリーダーは、依頼内容に応じて活動ボランティアをコーディネートして派遣する。市社会福祉協議会と地域包括支援センターがバックアップを行う。

チラシセンター

活動状況

  • ボランティア登録は、98名(男性48名、女性50名。年齢は60から70代が多い。)(平成27年11月現在)
  • 高齢者や障がい者の世帯からの相談件数は34件(平成26年度)
  • 掃除、草引き、ゴミだしなど、ボランティア依頼件数は301件、延べ活動人数356人(平成26年度)

これまで対応したケースその(1)「認知症のあるAさんのケース」

~これまでの関わり~

  • 看護師長を務めたり踊りを教えていたこともある一人暮らしの女性
  • 当初は医療受診の拒否→近隣の住民と専門職の連携により、なんとか受診し介護サービスの利用へ
  • とても物が多い家の片づけを助け愛センターのボランティアが対応
  • 認知症の理解を高めようと自治会で研修会を開催

~現在の様子~

  • 現在は、近隣ボラがゴミ分別とゴミだし
  • サロンへもお誘いし、来れない日は家までお迎え

ゴミ出し

これまで対応したケースその(2)「精神障がいのあるBさんのケース」

~これまでの関わり~

  • 幻覚や幻聴のため、大声で叫んだり庭で落ち葉を燃やしたり、隣の家にごみを投げ入れるなど、近隣とのトラブルも課題に
  • 荒れた庭や家の中の片づけをボランティア・市・NPOの相談員・ヘルパー・地域包括・社協が連携し、本人も同席して実施

~現在の様子~

  • 道で近所の人が声掛けをするようになった
  • 大声での独り言はあるものの、Bさん自身が助け愛センター事務所へ来るようになり、症状が落ち着いている
  • 成年後見等新たな課題が把握できた

片付けボランティアの皆さん

活動を通してみえてきた大切なこと

  • 地域は人材の宝庫である。住民は“くらしのプロ”、いろいろな特技や技術、時間、パワーをもつ住民がいる。
  • 一人ひとり地域に関わり方は違っても、「みんなに役割をつくる」ことが大切。
  • しんどさを抱える人を受け入れられる、お互いさまが当たり前の地域にする。
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