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知事記者会見(平成28年1月4日)

平成28年1月4日(月曜日)午後3時05分

知事

改めまして、あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりましたけれども、今年また皆さん方にもお世話になります。よろしくお願いします。
恒例ですけれども、年頭の記者会見は向こう1年間の主な予定・行事をご紹介しながらお話しをするということなものですから、恒例にしたがってお話しさせていただきたいと思います。お手元に主要事業予定というA3の資料がございますが、これをご覧いただいて。とりあえず、今スケジュール上、上がってきている主なものをここに書いておりますし、まだ埋もれているものも多々あろうかと思いますけれども。
ずっと眺めてみますと、今日も職員の年頭のあいさつの時にも申し上げましたけれども、昨年は色々な意味で魅力発信に努力してきたところであります。その魅力発信の努力が、この丙申という年回りの中で、形になってくるというか、岐阜県の発展にとって意味のあるものに固まってくると言いますか、確固たるものになってくると言いますか、そういう年にしたいなと、そのような思いでこの丙申という年を迎えさせていただいた次第であります。
同時に、年末ずっと1年間振り返ってみて、そういう魅力発信を我々ができるということ自身が、岐阜県の恵まれた自然環境とか、歴史とか、先人が非常に岐阜県の自然とか文化とか、そういうものを大切に守り引き継いでこられたということもありますし、今おられる県民の皆さんがまたそれをしっかりと引き継いできていると、そういう岐阜県の地域資源の大きな過去から現在へ、そして未来へという流れに改めてつくづくありがたいなと(思います)。プレゼンをローマでさせていただきましたけれども、あれもこれもといって、長良川の魅力を一生懸命説明しましたけれども、それだけそういう素材があると言いますか、そういう地域資源があるということ自身が岐阜県の誇りでもありますし、改めてそういう色々な過去の先人も含めて感謝しなければいけないなと、そんな思いを持って新年を迎えたところでございます。

1月から12月までいくつかありますけれども、大きく言って4つのカテゴリに分かれるのかなと。1つは、今申し上げたお話しからの延長線上で、「岐阜ブランド」と言いますか、あるいは「長良川ブランド」と言いますか、そういったブランディングを更に強力に進めていく類のもの。例えば、1月に岐阜駅のTHEGIFTSSHOPのリニューアルをやりますが、お客さんからの声もありますし、私どももずっと売上等を見ておりまして、大変好調なのですけれども、食のところをもっと強調したらいいのではないかということで、岐阜県の優れた食材をさらに強力に全面に出していくと、そこから岐阜県のライフスタイルというものをアピールしていくというようなことで、今リニューアルをしようということでやっております。また完成した暁には、ご覧いただいて色々ご意見いただければと思っております。
それから、1月21日には農林水産省が主催者になるのですが、今回の岐阜県、和歌山県、宮崎県のそれぞれの農業遺産についての合同シンポジウムを東京でやろうということになっております。
それから2月に、「世界遺産を語る会(仮称)」とありますけれども、この世界農業遺産のみならず、岐阜県は既に「白川郷」があり「美濃和紙」があり「曽代用水」がありということですし、これから「(高山祭・古川祭・大垣)祭」、それから「杉原リスト」も出てきますので、この世界遺産に関わる方々の大集合といいますか、岐阜県全体として、この世界遺産をトータルに連携を取りながら大切に魅力アップに努めていこうと、こういう趣旨の集まりを考えているところであります。
それから昨年、「花フェスタ2015ぎふ」を非常に成功裏に終えることができましたが、さらに進んで「ぎふフラワーフェスティバル2016」それから「国際シンポジウム」等々、花き振興について、積極的に取り組んでいきたいというのが3月の上旬です。
それから、「世界古戦場サミット」は、ゲティスバーグ、ワーテルロー、それぞれから要路の方においでいただいて、関ケ原を交えた三大古戦場サミットをやろうということであります。
5月の末が「杉原リスト」の正式申請の期限でありますので、それに向けてブラッシュアップをしていくということになります。
8月の2番目に、「県営都市公園活性化基本戦略の策定」というものがありますが、花フェスタ記念公園、日本昭和村、養老公園等々県営の都市公園をもう1回活性化をするということで、見直しをしていこうという作業をしております。それぞれの都市公園を単体で扱うのではなしに、ある意味、岐阜県を回廊ということでつないでいくといいますか、そういったことを考えていきたいと思っております。
11月にユネスコの無形文化遺産の審議とありますが、ここで「高山祭・古川祭・大垣祭」の山・鉾・屋台行事が認定されることを期待しているということでございます。
大体この辺りが、「岐阜ブランド」あるいは「長良川ブランド」の振興という部分かなと思います。

それから2番目が人づくりとか、人のケアということで1月の下旬に、これは神岡でやる予定にしておりますけれども、梶田先生に岐阜県民栄誉大賞の表彰をさせていただくことと、併せてノーベル物理学賞の受賞記念行事もございまして、梶田先生が岐阜ゆかりの方であることを通じて、これからの科学教育みたいなことについて色々と心していきたいと思っております。
それから3月の2番目にあります、県総合医療センターに小児救急医療あるいは障がい児の療育という観点から、小児医療センターが新たに供用開始になるということでございます。それから新しい制度の下での岐阜県教育大綱を3月末までには策定することになろうかと思っております。それから羽島に特別支援学校が開校されると(いうことであります)。それから消防団員の確保という人材確保の観点から、昨年3月に条例がすでに公布されているのですが、1年間の周知期間を経て4月1日から、消防団の活動に協力する事業所に対して事業税を減ずるということで特例を設けようということであります。
それから11月の全国農業担い手サミット、2千人を超える人たちが集まる予定でありますが、これは11月10日、11日の2日間ということで、このたび内定をいたしました。お配りしたA4の紙にこの「第19回全国農業担い手サミットinぎふの開催日決定について」とありますが、ここにありますように10日にメモリアルセンターの「で愛ドーム」で全体会をやって、あとは県内10地域に分かれて交流会をやるということで、2千人を超える方々がお集まりになるということであります。特にここ数年来、一貫して皇太子殿下がご臨席になっておられまして、この内容については宮内庁とご相談をしながら、しかるべきタイミングに公表していくことになろうかというふうに思っております。ちょうど世界農業遺産の認定を受けたところでもありますので、この担い手サミットの機会に、岐阜県の認定を受けた世界農業遺産についても魅力発信をしていきたいと、こんなことを思っております。
それからその下にあります、11月上旬に各務原のテクノプラザの中に、岐阜県成長産業人材育成センター(仮称)をスタートすることにしておりまして、航空宇宙産業をはじめとして人材育成ということで、様々な研修施設、研修プランを充実させていきたいというふうに思っております。

3番目のカテゴリが、私どもが「2020プロジェクト」と言っておりますけれども、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをにらんだ、スポーツを中心とした振興策ということでありまして、5月に第6回高橋尚子杯のぎふ清流ハーフマラソン、これは完全に岐阜のハーフマラソンとして世界陸連からもシルバー認定を受けるなど、国際的にもすでに確立したと言いますか認知されたハーフマラソンでありますが、今年もやらせていただくということでございます。
それから8月上旬から下旬にかけてリオデジャネイロオリンピックがありますが、私どもの目標としては20名の岐阜県ゆかりの選手をリオに送り込みたいと、そしてそれを足掛かりに、東京オリンピックには30名の岐阜県からの選手を送り込みたいということで、選手強化についても努力をしていきたいと思っております。それから9月にパラリンピックがございますが、これはリオには岐阜県からは5名、東京には10名というつもりで、これも強化をしようということでございます。
それから「第70回全国レクリエーション大会in岐阜」が9月23日から25日まででございますが、県内42市町村すべてにわたって何某かの競技を担当するということで、10万人とも言われておりますけれども、大掛かりなレクリエーション、健康というテーマでの全国大会ということでございます。それから12月が新しい福祉友愛プールが鷺山地区にオープンになりますけれども、これも障がい者のスポーツ振興という観点から予定しているものでございます。

それから4つ目のカテゴリとして、インフラ整備も色々な分野で着実に進んでまいりますが、例えば3月をご覧いただきますと、濃飛横断自動車道の和良金山区間の供用開始ということで、これによって下呂と郡上との間のアクセスが格段に良くなると、下呂が非常に近くなるということで、下呂温泉の振興にもインバウンドにも大きなインパクトをもたらすのではないかというふうに思っております。いま相当山の中を遠回りしているルートが、トンネルを抜けて直線でストンと入りますのでかなり変わってくると思います。それと国道21号の坂祝バイパスは全線開通ということで、慢性渋滞の解消につながることを期待しております。それから6月に小水力(発電事業)が2件、供用開始になります。それから8月に先ほどお話した県営都市公園の活性化というもの、これも岐阜ブランドという意味でもありますが、インフラ整備という意味でも位置づけられるのではないかというふうに思っております。
他にもいくつか円空や新・恐竜学など色々ありますけれども、だいたい今のような4つのカテゴリに整理されるのではないかというふうに思っておりまして、これまでずっと積み上げてきた岐阜県の魅力発信の努力が、こういったスケジュールの中でしっかりとした形になってくることを期待したいというふうに思っております。

今朝の会合(仕事始めの式)では、県政の深化ということを申し上げたのですが、特に一貫して攻めの姿勢で臨んでいこうということと、それから政策のイノベーションと言いますか、今ここにしかないものをどう見出していくか、作り出していくか、アピールしていくかという辺りに重点を置いて、政策のイノベーションをやっていこうということを職員の皆さんにもお話をさせていただいたところでありまして、そんな思いでいるところでございます。
大体今年この先一年を見渡しますとこんなところかなと思いますけれども、こうした行事、事業もさることながら、やはり毎年のように、昨年は比較的良かったんですけれども、必ずと言ってもいいくらい危機管理に関わる事態が起こりますので、そういった意味での県土の保全と言いますか強靱化と言いますか危機管理と言いますかね、こういったことについては片時もゆるがせならないように、危機管理部門を中心に、これまでの経験や、他県や他の地域で起こったことも参考にしながら、しっかりと県土を守っていくという、これも不断の私どもの任務として常に意識していないといけないこととしてあるんではないかというふうに思っております。
大体このようなところを念頭に置きながらこれから来月中旬に向けて急ピッチで予算編成作業を進めてまいりますので、その中で来年度予算の方向性と言いますか、スローガンも含めてまたご報告したいと思っております。
皆さんにとりましても私どもにとりましても岐阜県全体にとっても、良い1年になることを期待してということでございます。私からは以上です。

記者 主要事業一覧の中でいくつも挙げていただきましたけれども、特に重点を置きたいと思われていることを1つ2つ挙げていただくとすればどういったところになりますか。
知事 特に1つ2つというよりは、先ほど申し上げましたように、岐阜ブランドの振興、人づくり、スポーツ、インフラ、それぞれにしっかりとした目配りをしていきたいということですけれども、全体を通じることで言えば、「『清流の国ぎふ』創生総合戦略」が昨年完成したばかりでありますので、いわば地方創生戦略の全面展開と言いますか、そこに今のような4つの項目が連なってくるということになろうかと思います。
記者 もう1点ですが、5月に伊勢志摩サミットが開かれますけれども、現段階で岐阜県としてどのように協力されていくかというプランみたいなもので決まっているものがあれば教えてください。
知事 愛知県、名古屋市も含めてこの東海地域でどういうふうに連携を取っていくかという話をつとにしているところでございますけれども、これは徐々に明らかになってくると思いますけれども、サミット全体がどういうスケジュールでどういうふうに運営がなされていくか、サミットの中身と言いますか、議論のアジェンダがどうなるかという問題もあります。同時に7か国の首脳が集まる訳でありますから、特にこういう時期でありますので、全体としてのセキュリティプランといったものがまずは示されてくるとは思うのですけれども、そういう中で岐阜県警も当然支援に回るということにもなろうかと思いますし、その辺りのサミット全体のマネージメントがどうなってくるか、そういう中で開催県なり近隣県にどういう要請が国の方から来るかというのが1つです。
それからそういう中で地域の魅力発信とか、地域をアピールするチャンスがどこにあるのかと、どういうタイミングでどういう場所であるのかということもこれから少しずつ明らかになってくると思うのですが、何となく、いま3県1市で話をしていますのは、会場とは少し離れたところにプレスセンターができる訳です。このプレスセンターに世界中から相当な数のプレスがお出でになりますので、そのプレスセンターの色々なスペースを活用して地域の魅力のアピールをしてはどうだろうかとか、後は空港とか色々な首脳ないしは主要閣僚の方々が辿られる道筋の中で何かそういう地域の魅力をアピールするようなスペースと言いますか、可能性があるかどうかというのも、状況を見ていこうと。
それから首脳なりご夫人のプログラムがどういうふうになってどこを回られるかとかいうこともあろうかと思いますので、そういったことの中でまた地域として連携して何か対応することがあるかどうかというようなことで、これから急速にその辺りの内容が国の方からも出てくると思いますし、我々としては最大限、地域の魅力をこの機会に発信できればというふうに思っております。
記者 今朝の安倍首相の記者会見で「もはやデフレではない」というような言葉が出ていたようなのですけれども、県内の経済の状況なども踏まえて、ご所感をいただけたらと思います。
知事 緩やかながら着実に回復基調にあるというのは国全体もそうですし、岐阜県も経済情勢の認識としてはそういうことになろうかと思っておりますけれども、ただ個々のプレーヤーにとってそういう景気の回復がどこまで実感できるかということと、企業にとって投資意欲がどういうふうにこれから出てきうるのかということとか、あるいは消費者にとって消費意欲がどういうふうに出てきうるのかどうかとか、そういった今微妙なところに来ているのではないでしょうか。
ですからマクロ的には着実に回復基調にあると思いますし、また今年それがさらに進むことへの期待も各界からも出ておりますので、大きな流れとしてはそういうことかと思いますけれども、それがさらに消費とか投資にどういうふうに具体的につながっていくかというところを注目したいと思っておりますけれども。
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