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知事記者会見(平成27年10月16日)

記事ID:0013786 2015年10月20日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成27年10月16日(金曜日)午後3時30分

知事  お手元に2つ資料をお届けしていますけれども、1つは育樹祭です。おかげさまで無事にかつ多くの方々のご理解ご協力で、大変盛大に行うことができまして、改めて感謝を申し上げる次第でございます。
特にお天気を心配したのですけれども、むしろ雨上がりの大変静寂な環境の下で、非常に落ち着いた育樹祭ができたのではないかと思っております。特に「間伐」を育樹祭としては初めて実行したということで、皇太子殿下も非常にこの間伐初体験というものを印象深いということでおっしゃっておられましたし、農林水産大臣も農林水産省の政策の中で改めて間伐の重要性というものをしっかりと打ち立てていきたいということもおっしゃっておりました。
それから一般奉送迎が3日間で5万人の方が沿道にざっとお出でになりましたし、サテライト行事や森林林業環境機械展示実演会など色々な関連の行事がございましたが、そういったものを入れますと大体15万人、奉送迎と合わせて20万人の行事になりまして、多くの方の参加をいただいたということでございます。
特に「100年の森づくりリレー」というものを初めて行った訳でありますけれども、2万人の方も参加していただきましたし、それから森林づくりのメッセージ2万枚を木にくっつけて披露していただきましたし、そういった意味でも良かったのではないかと思っております。
それから、森湊灯台、川湊灯台ということで、「清流の国ぎふ誓いの火」を点火をするという、これもこれまでにないパフォーマンスをやらせていただきまして、大変求心力があったのではないかというふうに思っております。
この成果を踏まえて「100年先の森林づくり」ということで、世代をつないで、豊かな森林を守り伝えていくということで、改めて決意を新たにさせていただいたということでございます。

 それからもう1つが、吉本新喜劇とのいわばコラボレーションで岐阜県のPRをしようということであります。「ご当地新喜劇」というふうに俗に言われているようでありますけれども、これまで都道府県で言いますと5県ほど、この数年間でやってきているようでありますけれども、岐阜県が6県目に当たりますでしょうか。
シナリオの詳細は必ずしもよく分かりませんが、岐阜県の発信したい魅力をこのご当地新喜劇のストーリーの中で入れ込んでアピールをするということで、10月21日(水曜日)に制作発表をしていただくことになっております。そして11月3日(火曜日・祝曜日)から9日(月曜日)までの1週間、公演ということでこのお手元のチラシにありますように岐阜のGメンも登場すると。なんばグランド花月ですか、難波にある吉本の施設ですがこちらでお芝居を紹介させていただくということでございます。11月7日(土曜日)がテレビ収録公演になっておりまして、これを踏まえていくつかのテレビ局でも放映していただけるというふうに伺っております。
今度21日(水曜日)ですが、私も現地に行きまして吉本の方と一緒に記者会見をさせていただくことになっておりますし、キック・オフ・イベントもございますのでぜひのぞいていただければ大変ありがたいと思いますが、いわば吉本の「笑いの力」を借りて岐阜を大いに発信をするということでございます。よろしくお願いしたいと思います。

 あとお手元に資料お配りしておりませんけれども、ノーベル物理学賞梶田先生が受賞された訳でありますが、かつて小柴先生が受賞されました時に、地元飛騨市(当時は神岡町)と一緒に県で言えば県民栄誉大賞、それから市(当時は町)で言えば名誉市民(当時は名誉町民)ですか、授与を一緒にやらせていただきましたが、ご本人のご意向もこれから確認をしながら、早い機会にそうした県でいえば県民栄誉大賞の授与といったことも、具体的な日程におろしていければと思っております。今、飛騨市と相談を始めたところでございます。私の方からは以上でございます。

記者  昨日、一昨日と東京へ行かれて、内閣府のTPPの担当の参事官とお話しをされたり、農水大臣とお話しされたということですが、その中で県内経済・産業への影響など、何かみえてきたものはありますか。
知事  短時間でしたし、TPPの全貌というのは、ようやくいわゆる交渉の秘密の解除がなされましたので、この大筋合意の結果はどんどん公開されていくと思います。まずは、知事会にも私からも話をしまして、知事会として政府に情報の開示を10月8日(木曜日)に要請をしまして、今日知事会に対して政府の方から説明会をやってもらいました。
その他、色々なレベル、色々な次元で各省庁、あるいは対自治体、対関係団体へ色々な形でこれから情報開示されていきますので、まずは情報収集をし、この交渉の全貌について、きちっと私どもなりに把握をしたうえで、これに対しどういう風に対応策を考えていくかということを整理していきたいと思っております。
一般論として言いますと、日本はこの交渉には大変遅れて、参加すべきか否やという議論から始まりまして、かなり交渉が動き出してから遅れて参加したわけなので、冒頭で参加された方々はものすごくご苦労があったのではないかと。途中から何しに来たの、というところから始まるわけですから。それまでの交渉の経緯を勉強し、日本にとっての利害もきちんと分析をし、そこから途中から言いたいことを言っていくと、大変難しい場面もあったのではないかと思いますが、遅れて参加した分は、相当早くキャッチアップされたようでありますし、特に交渉の最終断面では、むしろ日本が早期大筋合意に向けてリーダーシップを発揮したということを、関係者皆さんおっしゃっておられまして、そういった意味では、交渉に携わった皆さんには、本当にご苦労さまといいますか、よく頑張っていただいたのではないかと、一般論ですけど、思っております。
もともと、このTPPというのは、アジア太平洋地域が世界の成長センターであるということで、この世界の成長センターにおいて、進化した経済圏を作ろうと、こういうことを意図した問題でありますので、今回の合意内容がそういう流れの中でどう評価するかというのはきちんと見極めていきたいというのが、当面の私のポジションであります。
県内も色々な方々がそれぞれ関心を持っておられますので、今月中に、もともとTPPの中間段階で状況報告をするための、特に農林水産業者の関係団体の方々との会合をやっておりましたし、成長雇用戦略の会議もありますので、今月中に農林水産業のみならず商工業も含めて、多くの関係者の方に集まっていただいて、できれば政府からも来ていただいて、交渉結果の報告、それについての評価・分析結果ということを議論ができるといいと思っております。そのために段取りをつけたいと思っております。その辺りも政府にもお願いしてきました。
政府も大筋終わったわけですから、とにかく全部オープンにしてもらって評価してもらうという構えですので、やっていただけるのではないかと思います。
そういう中で、ざっと見た印象としては、自動車部品とか金属工作機械の部品、陶磁器といった分野では、関税引き下げ等、追い風になる部分があると思います。この機を捉えて、産業振興というのは考えていきたいと思います。
一方、農業の分野では、輸入による競争激化が予想される部分もありますし、他方で輸出のチャンスが広がる分野もあるわけですので、その辺りを丁寧に見極めたうえで、一方で暫定的な所得補償も含めた影響の緩和策を求めていく部分もあるかもしれませんし、また、徹底した担い手確保対策ということで、政策を打っていく場面もあるでしょうし、あるいは優れた農産物の輸出拡大といったことを中心とした攻めの農業を展開するという場面もあるでしょうし、多面的な施策を精査したうえで、展開していきたいと思っております。
記者  マイナンバー制度について、今月(通知カードの)交付が始まったのですけれども、県としては具体的にどういう対策を行っているのかお伺いします。
知事  12ケタのマイナンバーを10月5日(月曜日)から通知をするということで動き出している訳でございますが、本県としては、全庁的な相談体制をいち早く構築をしたところでございます。制度全般についての問い合わせは情報企画課、税であれば税務課、災害対策であれば防災課、社会保障の分野であればそれぞれのテーマに応じて保健医療課とか、障害福祉課とか、子ども家庭課とか、色々な担当課がありますので、そういう関係課で色々なお尋ねに対してお答えできるようにというような形で体制を整えているところであります。それから民間の方々に対して説明会をすでに19回、商工会議所とかあるいは中小企業団体中央会とか色々な場をお借りして説明会をやらせていただいております。そういう意味で周知徹底を図っております。
この「通知カード」の発行の主体は市町村になる訳でありますけれども、発行・発送は総務省令で委任を受けた地方公共団体情報システム機構という組織が行うことになっておりますので、市町村も支援しながらそちらのシステム機構の動きもよくフォローしていきたいと、このような構えでおります。
記者  世界記憶遺産についてなんですが、今、南京虐殺の資料のことについて、政府が分担金の見直しの検討など色々な議論があるんですけれども、杉原千畝の命のビザ、この活動への影響というのはどんなふうに捉えてみえるのかというのを。
知事  政府の方も、自民党の中での議論もあれば何人かの方が記者会見等でおっしゃっておられることもあれば色んな発言が飛び交っておりますので、それが政府の方針として具体的にどういうことになるのか、そこは見極めていこうということでありますけれども。
ただこの話は、今回の南京大虐殺についての世界記憶遺産の認定を巡る手続きとか、情報開示でありますとか、それからそこに示された情報の真偽性さ、正しさと言いますかね、色々なことが問われている訳なので、おそらく色々な論点があるんではないだろうかと思います。そういったことについて、これから政府がどんなふうに丁寧に国際機関という場で議論していかれるか、見守りながら私どもは私どもで命のビザがまさにユネスコの世界記憶遺産の認定基準に合致したものであるということをこれからきっちり説明をしていくというか、これから3月までかけて申請書類を用意することがまず先なものですから、八百津町と一緒に3月まで書類を十分整理していくと。ただ一方で、この議論の状況もよくフォローしながらという構えでおります。
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