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岐阜県在宅重症心身障がい児者等実態調査の調査結果
岐阜県在宅重症心身障がい児者等実態調査の結果について
重症心身障がい児者施策における企画立案の基礎資料とするため、県内で在宅生活を送る重症心身障がい児者の実態と、必要とされる医療・福祉サービス等についての介護者の意識等に関する調査を実施した。
調査の構成
<本編>岐阜県在宅重症心身障がい児者等実態調査
重症心身障がい児者を下記調査概要の調査対象者と位置づけ、岐阜県内の在宅重症心身障がい児者、施設入所中(県外施設を含む)の重症心身障がい児者の状況についてまとめた。
<別冊>
重症心身障がい児者を、下記調査対象者のうち、一般的な判断基準である(注1)大島分類に該当する者と位置づけ、岐阜県内の在宅重症心身障がい児者の状況についてまとめた。
※別冊では、身体状況が「寝たきり」「座位可能」「ずり這い」に該当する者について取りまとめた。
(注1)大島分類元東京都立府中療育センター院長大島一良氏が考案した重症心身障がいの判別基準。身体状況を「寝たきり」「座れる」「歩行障害」「歩ける」「走れる」の5区分に分けた際に「寝たきり」「座れる」に該当し、かつIQが0から35までの者を重症心身障がい児(者)、身体状況が「歩行障害」に該当し、かつIQが36から50までの者を周辺児(者)と位置づけた。
参考:岐阜県在宅重症心身障がい児者等実態調査の構成について[PDFファイル/283KB]
調査の概要
調査対象
※岐阜県及び岐阜市が保有する身体障害者手帳取得情報と、岐阜県が保有する療育手帳取得者情報をもとに以下の方々を対象とした。
- 身体障害者手帳1級または2級(肢体不自由の体幹・下肢・移動機能)を持つ18歳未満の方
- 身体障害者手帳1級または2級(肢体不自由の体幹・下肢・移動機能)かつ療育手帳AまたはA1またはA2を併せ持つ18歳以上の方
調査対象期間
平成26年8月から平成27年9月
回答基準日:平成26年7月1日現在
主な調査内容
- 本人について
- 本人の状況・各種手帳の取得状況と障がいの程度
- 出生時のNICUの入院等の有無
- 診断名、医療的ケアの状況
- 主たる介護者について
- 主たる介護者の続柄と健康状態及び睡眠時間
- 交代できる介護者の有無
- 介護するうえで負担と感じていること
- 相談先、相談相手
- 医療サービスの利用状況
- 訪問診療、通院、入院、訪問看護、リハビリの利用機関名と利用周期
- かかりつけ医を決めるにあたって重視すること
- 福祉サービスの利用状況
- 訪問系サービス、日中活動サービス、レスパイト系サービス、18歳未満児を対象としたサービス等の利用施設名及び利用周期
- 重症心身障がい者等入所施設について
- 入所希望の有無、入所理由及び入所時期
- 施設入所を検討するうえで重視すること
施設入所者の調査について
岐阜県在宅重症心身障がい児者等実態調査と並行して、施設入所者を対象とする実態調査を実施した。
調査対象者
岐阜県在宅重症心身障がい児者等実態調査で入所先施設として確認できた県内外の医療機関(療養介護事業所等)及び福祉施設に入所している、以下の方々を対象とした。
- 身体障がい者者手帳1級または2級(肢体不自由の体幹、下肢、移動機関)と療育手帳A・A1・A2を併せ持つ方
- 手帳の取得の有無に関わらず(1)に準ずる状態にあると考えられる方
- その他、概ね3ヶ月以上の長期入院されている方
調査期間
平成27年3月から平成27年8月
回答基準日:平成26年7月1日現在
(3)主な調査内容
- 入所者の住所、年齢、性別
- 身体障害者手帳及び療育手帳の等級
- 入所開始年月日
- 必要な医療的ケアの状況