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知事記者会見(平成27年6月9日)

記事ID:0013089 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成27年6月9日(火曜日)午後3時00分

知事

いくつかご報告する話がありますけれども、お手元の資料でまず御嶽山の合同調査隊の話でございますけれども、明日6月10日(水曜日)に合同調査隊を派遣するということで、長野県と一応調整が終わりました。入山の予定は午前5時頃、下山は午後4時頃ということでございます。
経路としては、岐阜県の調査隊は黒沢口登山道から徒歩で入るということでございます。剣ヶ峰付近まで登頂しまして、一帯を積雪、火山灰、登山道の状況、山小屋の状況と、こういったことについて調査する予定でございまして、本県側は、県警、下呂市の消防本部、それから下呂市、県の職員と合わせて14名ということでございます。一方、長野県側は、同じ黒沢口登山道班と、それからもうひとつ王滝口から入る、二手に分かれて入るということでございます。長野県側は35名程度というふうに聞いております。
結果につきましては、調査隊がすべて戻りましてから、長野県と共同で調査概況をご説明し、県政記者クラブにも情報提供させていただくというつもりでおりますのでよろしくお願いしたいと思っております。今回のこの調査隊の派遣結果を踏まえて引き続き長野県と調整をしまして、本来の捜索の時期・規模・方法そういったことを最終的に決定したいとこういうことでございます。

それから2番目が、「直売所へ行こう!県産ブランド農産物等販売拡大事業」ということでございますが、これは例の国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金という補正予算の交付金を活用して、県内の34箇所の農産物直売所におきまして県産農産物等を割引販売するということでございまして、今申し上げましたような名前でスタートいたします。
それぞれの地域でその地域ならではの県産農産物を割引販売するということでありますし、試食とかレシピの提案とかそういったことも積極的に行いまして、この事業を通じて知名度の向上、販売拡大を図るということでございます。
一番早いのが瑞浪市内の「きなぁた瑞浪」、それからいび川農業協同組合が運営します揖斐郡のなかの4つの直売所、これらが6月12日(金曜日)からスタートをいたします。だいたい2割から3割引きということでございます。
それ以外の店舗の割引販売実施日につきましては、詳細が決まり次第、ホームページ、あるいはチラシ、ポスター、新聞折り込み等でご案内することにしております。
それから7月上旬からは、インターネットの通販サイトでも同様の県産農産物の割引販売をするということでございます。

それから3番目が、「2015JAPANCUP国際女子ソフトボール大会in大垣」ということでございまして、8月7日(金曜日)から9日(日曜日)まで3日間、女子ソフトボールの国際大会、JAPANCUPが大垣で行われるということで、明日10日(水曜日)からそれぞれの日のチケット販売が行われるということでございます。この大会は、日本ソフトボール協会が直近の世界大会の上位チームに出場をお願いして開催をするということでございまして、これまで神奈川県、あるいは宮城県で行われておりましたけれども、岐阜県で行うのは初めてということでございます。
総当たりで4カ国の代表チームが予選リーグと順位決定戦をやるということでございます。すべて大垣市で行うということでございます。世界トップレベルのプレーを間近で見られると、北京オリンピックの金メダルの立役者になりました上野投手も選出をされておりますので、あの剛速球も見ることができるということでございます。
それから大垣ミナモソフトボールクラブが、今、クラブチームとして日本リーグで頑張っておりますけれども、せっかくの機会ですので、8月5日(水曜日)にエキシビジョンということで、アメリカと練習試合をやるということでございます。ちなみに、大垣ミナモソフトボールクラブは、今2部リーグで首位に立っておりますので、なんとか1部に上がってもらえればと思っているところでございます。
このチケットですが、やはり先ほど申し上げました交付金を使いまして、入場料の半額を補助するということになっております。全日、大人1,000円、中高生500円、小学生以下は無料ということでございまして、明日の午前10時から各種プレイガイドで発売をするということでございます。
女子ソフトボールもオリンピックの種目になる可能性もあるということで、今一生懸命誘致をやっているということでございまして、そういう流れのなかで、ぜひ熱い声援をお願いしたいということでございます。

それから4番目が円空大賞でございます。今回が第8回になりますが、受賞者がお手元の資料のように大賞1名、円空賞4名ということで決定をいたしました。
この円空大賞は、円空という、江戸時代にこの美濃国に生まれて、全国を行脚しながら、生涯に12万体の神仏像を彫ったという修行僧でございまして、この円空仏の独創性、慈愛の精神、あるいは地域に根差した土着の精神と言いますか、そういったことを戴した立体造形・絵画・映像の分野で顕著な業績をおさめた方々、いわば現代の円空とでもいうべき方々を表彰するということでやってきた訳でございますけれども、この5人の方に決定をしたということでございます。
特にこの大賞をもらわれた中谷芙二子(なかやふじこ)さんは、82歳でございますが、「霧の彫刻家」ということで世界的に著名でございまして、建物を霧で包み込み、そして自然と建造物が一体化した幻想的な世界をつくり出すという作風でございます。古くは1970年に大阪万博の「ペプシ館」で人工霧の作品を発表しておられまして、それ以来世界各地で「霧の彫刻」ということで積極的に活動していただいています。鑑賞者も霧の中に入って、身体で霧を感じながら作品を体感するということでございまして、自然と一体となって環境に働きかけるという表現方法が、円空の精神に通じているのではないかという評価でございます。
そのほかに、彫刻家あるいは現代芸術作家、画家の方々がおられますが、岐阜市出身の大巻伸嗣(おおまきしんじ)さん、それから高山市在住のノロ燐(りん)さんと、県ゆかりの作家2名が同時に受賞しておりまして、これは円空大賞としては初めてのことでございます。
ということで、今回(受賞者が)決定した訳でございますが、授賞式は来年の2月5日(金曜日)でございまして、授賞式の後、そのまま大賞展の展示に入るということでございます。
(円空大賞展は)このところ大変好評でございまして、毎回お出でになる方々の数が増えてきておりますので、大いにご期待いただければというふうに思っております。
私からは以上でございます。

記者 来年のサミット開催地が三重県の伊勢志摩に決まりましたけれども、岐阜県で関連の会議を誘致するとかのお考えはありますか。
知事 今のところ特に岐阜県としては手を挙げておりません。関連の会議と言いましても、いわゆるシェルパ会合というのですか、首脳の補佐役をする人たちの会合が普通何回かありますよね、それからあとは外務大臣会合とか財務大臣会合とか、それぞれの大臣会合がございます。かつて岐阜県はAPECの時に中小企業大臣会合を誘致させていただいて、大変ご評価いただいたのですけれども、現時点ではどの程度の頻度でどのようにおやりになるのか、まずは本会合のスケジュール・場所が決まったというところですので、今のところまだ手を挙げる予定はございませんけれども、ちょっと注意深く見ていきたいと思っております。
このサミットは1975年にスタートして、日本がいわば主要国として国際社会で大きく発言ができる、かつ主催国になればリーダーシップを発揮できるという大変重要な場でございます。第1回の東京サミットが確か1979年6月だったと思いますけれども、私はこの第1回の準備事務局にいました。特に当時はOPECとの対決といいますか、第2次オイルショックから先進国がどう克服していくのかということで石油の輸入目標というものを作ったり、非常にシリアスな議論を夜中も含めて展開したサミットでありました。その渦中に私もいましたものですから、この会の重要性は十分承知しているつもりですけれども、これをどこでどういうふうにやるのかというのはまた違う次元の話でありますので、注意深く見ていきたいと思っております。お役に立つことがあればもちろんあれですけれども。
記者 先ほどの関連なのですが、隣県の三重県での(サミット)開催ということで、地元の方では、観光面なり経済面での効果という期待があるのですが、今のところ知事として何か岐阜県として波及効果なり期待される部分はありますか。
知事 今回のドイツのサミットをご覧になって、どこにどういうふうに波及しているのか、それぞれ見方があろうかと思いますけれども、ずっと東京でやってきて、沖縄県でやり、北海道の洞爺湖でやり、今度は日本の真ん中の伊勢志摩でやるということで、地方でやるようになってきたわけで、重要な会議であるだけに注目度は高いと思います。
会期とか、どちらかと言うとセキュリティからの配慮が相当あるわけですし、もちろん快適に過ごしていただくというか、日本のある意味アピールになる場所を選ぼうというわけですから、伊勢志摩を選ばれたというわけで、近隣県としては関心を持っておりますけれども、何かそこから直接的に、この地域に関心が高まるということは非常にプラスだと思います。
具体的にどういうふうに波及するか、どうなるかはこれからこの開催地をどういうふうに日本国としてアピールしていくかとか、どういう会議の運営をしていくかとか、首脳ないしはご婦人方のプログラムをどういうふうに含んでいかれるかとか、各国の首脳なり代表団なり、あるいはプレスがどういうルートで現地に入るかとか、色んな要素がありますので、そういうのをみていくということで、直接的に岐阜県として今おっしゃるようなことを、直ちに効果を計算するとかということには、今のところ至っておりません。そのあたりも含めてみていきたいと思います。
記者 先月の知事会見の折に、地方創生の知事会の地方創生対策本部会議をウェブ上でやられたということでしたが、その後進捗状況とか次の会議とかの話はありますでしょうか。
知事 今の私の考えでは、7月の下旬に岡山で全国知事会がございまして、毎年そこで知事会を巡る色んな地方行政を巡る、色々なテーマについて色々なレポートや問題提起が出されるわけでありまして、地方創生は大変大きなテーマでありますので、最低でも本部会合を1回か2回それまでに開いて、7月の岡山会合で、知事会としてどんなアピールをしていくかということを、議論していく必要があるのではないかと思っております。
先だって、骨太方針とか、まち・ひと・しごと創生の基本方針とか、これから国が今月末をめどに用意していかれるにあたっての知事会の意見を申し上げたわけでありますけれども、それがどういうふうに今月末なり来月早々に反映されるかという、その結果を見ながら、またそれに対して発言をしていくかということがあります。
それからやはり知事会なら知事会が考える地方創生というのは、どのようなものであるかと、各県とも総合戦略の議論も進んできておりますので、どういうことを今回の地方創生ということで、実際として知事会として取り組んでいくのかそういうことについてのポジティブなメッセージを創り上げていくことも大事ではないかなと思っております。
そうこうしているうちに、増田さんが(日本創成会議の提言)第2弾をお出しになりましたので、いわば"東京問題"と言いますかね、一極集中の是正ということも地方創生の大きなテーマである中で、特にこのままいくと東京がどういうことになるか、一種の警鐘を鳴らされたわけでありまして、これを地方創生というコンテクスト(文脈)の中であるいは、地方への移住・居住という課題の中でどういうふうに考えていくかということで、かなり具体的な問題提起がありましたので、これをどう我々として受け止めるかということも議論の1つのテーマになろうかと思います。
そんなことで、国の骨太方針なりまち・ひと・しごと創生の基本方針がどう動くか、それに対して我々としてはどういうふうにメッセージを出していくかというのが、7月の段階で、おそらくそういうものを受けて各省庁が8月から9月にかけて来年度の概算要求に移っていくということになろうかと思います。それからまだ政府が持っております、300億の地方創生先行型交付金ですか、これを今年の秋にどういうふうに展開していくかということにもつながっていくと思いますし、そして、年末の政府予算の編成につながっていくということで、節目、節目で色々と意見を申し上げていかなければなりません。まずは7月下旬の岡山大会に向けてのアクションを起こしていこうと思っております。
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